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レーダー照射事件の勝者は日本と韓国のどちらだったのかをゲーム理論に基づいて考えてみた

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黒井:愛国日報が韓国を取り巻く状況にようやく気付いたようだ。ゲーム理論のしっぺ返し戦略を忠実に実行し、最終的に日本が協議を中止してゲームを降りたという解釈のもとに韓国は言い争いに勝利したと考えていた。ところが日本は韓国との言い争いが目的ではなく、国際社会で韓国の違反行為を糾弾し韓国の地位を貶めることが目的だったのではと気付き始めた。要するに韓国は外交的な敗北を喫したことになるのだ。

※この記事は2019年1月23日に投稿された記事だ。News U.S. で上半期に最も多く読まれた記事をいくつか抜粋して再編集し、特選記事として再掲することにしている。

【コラム】哨戒機問題、国内の世論がすべてではない=韓国
1/23(水) 7:46配信 中央日報日本語版

 戦闘で勝利したからといって戦争で必ず勝利するのではない。戦闘で勝っても戦争では負けることが少なくない。現在、韓日間で生じている、いわゆる哨戒機問題がそうだ。

 当初、国防部の対応は「ローキー」だった。水面下で日本に誠実に説明すればよいと考えた。ところが日本側は断固攻勢に出た。「レーダーを照射した」(日本)→「哨戒機が威嚇飛行した」(韓国)、「レーダー探知音を公開する」(日本)→「日時、防衛、周波数の特性すべて公開すべき」(韓国)、いわゆるレーダー探知音を公開(日本)→「正体不明の機械音」(韓国)と応戦が続いた。

 軍の立場では日本の主張に反論するのが世論戦だった。そのままにすれば声の大きい人が勝つため断ち切る必要があったのだ。世論戦は政務的には非常に重要だ。韓日関係を消極的に扱って世論の袋叩きにあうことが多かったからだ。世論管理の失敗による政治的な負担はそのまま青瓦台(チョンワデ、大統領府)に向かう。ところがこうした国内世論戦は実際、それほど難しくはない。軍の発表が何であれ、国民感情はこれを信じて日本を非難する姿勢になっている。

 しかし国内で世論の支持を受けて国内の戦闘で勝つとしても問題は解決しない。日本は韓国の世論を相手にするのではないからだ。日本が攻撃的、公開的、執拗に出たのは国際社会と米国に向けてだ。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00000006-cnippou-kr

韓国のやり方はゲーム理論のしっぺ返し戦略に該当

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