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これから必要になる「新しい編集」とは

NewsPicksアカデミアでは、秋学期ゼミで「編集ブートキャンプ」を開講します。
担当するのは、講談社時代に『バガボンド』『さくらん』『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』といったヒット作に携わり、最近では経営するコルクがエージェントを務める羽賀翔一氏の『君たちはどう生きるか』の漫画版を大ヒットとさせた佐渡島庸平氏。
これからの編集者は単にコンテンツを作るだけではなく、「会話を設計すること」が重要だと語る佐渡島氏に、その真意を伺いました。

<ゼミ詳細>

これから必要になる「新しい編集」とは

今回の「編集ブートキャンプ」を担当する佐渡島です。

突然ですが、編集者の仕事とは何でしょうか?

情報が増えてしまっている今、たくさんの情報をキュレーションし、新しいコンテクストを作って提示することが大事とよく言われますが、それはまさに編集という行為です。

現代はツールによって情報収集も発信も簡単になり、誰もがつくり手となっていく時代です。

例えば、料理を作る人がシェフだけでなくなったときに、料理のキュレーションサイト「クックパッド」が必要でした。
音楽がデジタルで簡単に作れるようになったときにDJが活躍するようになりました。
AIがニュースを配信する時代がやってきました。文字情報も物語も、これから素人革命が起き、圧倒的に情報が増えていきます。

そうなった時に、必要な技術は編集技術です。

「編集」の需要が上がっている今、編集の定義もアップデートしていかなければならないと考えています。

従来の「編集」は、情報を集めて、削り、並び替えて、補足する、つまり分かりやすい形に加工して世の中に伝えることを意味していました。
過去の僕自身もそうでしたが、多くの編集者がこうした一連の作業を行い、作家と二人三脚で作品を世に出しています。

しかしこれからは新しい定義が必要になります。

僕が今考えている編集の新しい定義は「会話を設計すること」。
詳しくは合宿でお話したいと思いますが、会話が生まれるように設計されたサービスやコンテンツは、長く人々の心に残ります。
「これからの編集」は、まさにこうした会話のきっかけを生み出すことなのではないかと考えています。

今回の合宿では今僕が考えている、最新の考え方を全て言語化することで、僕自体も思考をアップデートしたいと思っています。

「新しい編集」に興味のあるみなさんの参加をお待ちしています。

2018年9月10日
佐渡島庸平

\ゼミの申し込みはこちらから/
編集ブートキャンプ

NewsPicksアカデミアでは、秋学期も多種多様なイベントを用意しています。

秋学期ゼミ一覧:https://newspicks.com/academia/seminars

参考:【アカデミア】秋ゼミはプレゼン術、英語、人材育成。新規募集を開始

また、夏学期のゼミではアンバサダーや参加者のみなさんに体験レポートを書いていただいています。
「ゼミって何が学べるの?」「どんな雰囲気なの?」といった点が気になる方はぜひあわせて確認してみてください!

▼櫻田ゼミ体験レポート

▼麻野ゼミレポート

▼石川ゼミレポート

最先端の情報を学び、新しいつながりを作りたいという方のご参加をお待ちしています。

構成:最所あさみ(NewsPicksアカデミア コミュニティマネージャー )



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