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田植えで気を紛らわす首相府の占拠

 首相府前の道路に舞台を設置し、テントを立てて「村」を造り上げていったパンタミット。いつの間にか、座り込んでいただけの首相府の庭にもテントを立ててゴザやビニールシートを敷いて寝起きできるようにし、長期戦を見込んだ態勢を整えていた。

 炊き出しがあって、飲み物があって、水浴びするところがあって、病気になったときのための救急テントがあって、傍から見れば居心地が良さそうだが、本人たちは決して楽しんでいるようではなかった。雨期で連日の雨、テントを張っても濡れるときは濡れる。首相府の庭の芝生を剥がしてしまったために土がむき出し。パレットを敷いても足元はグチャグチャ。水虫が流行したという。

 そんな試練(?)を乗り越えるため、集会参加者はとうとう首相府内で田植え。多分、気が紛れたのだろう。8月末か9月に初めに植えられてあっという間に育って、12月に集会が終了したときには刈り取られていた。

首相府内での田植え

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