ドビュッシーとリリイシュシュが好きな彼女

はじめてみた!けど、好きな映画とか曲とか本の記録用にしようと思う。今回は岩井俊二の「リリイ・シュシュのすべて」。本当に大好きな作品で10回は確実に観てる。

 この映画で一番の魅力だと思うのは、久野さんのキャラ。ドビュッシーとリリイシュシュが好きな久野さん。主人公の男の子も一目をおいていて、援交してたクラスメイトの子も一目を置いていた。クールでいつもひとりで、強い女の子。私の、永遠の憧れの女の子

 14歳ってとても絶妙で陰湿な年齢だから、そんな久野さんはクラスの一軍女子から標的にされます。どうしても久野さんに合唱コンクールの伴奏をしてほしくない一軍女子vs久野さんに伴奏してほしい男子で対立したけど、結局伴奏は久野さんに任された。それが面白くなかった一軍女子は、同級生の不良男子に久野さんをレイプさせます。主人公は一軍女子のパシリだから、久野さんを廃工場まで誘導させる。けど実は主人公は久野さんのことが好きで、レイプされてるときずっと泣き叫んでた。最中、一軍女子は楽しそうに眺めてるんですよね~

 次の日、久野さんは坊主にして登校してきます。めちゃくちゃ強くない?かっこいい。レイプされたときに掴まれてた髪を全剃りにして来た。もちろんそれを見たクラスメイトは唖然とする。久野さんに憧れてたクラスの援交少女はそんな彼女をみて自分の弱さを改めて自覚してしまって、鉄塔から飛び降りちゃうんです....

 この映画に出会ったのがちょうど中学生の頃で、本当にいい時期に出会えたと思う。鬱映画とか言われてるからオススメとか軽率にできないけど。いつの時代も、大人が知らないところで、取り返しのつかないことが教室の中で起きてる。私はこの映画のおかげで中学生活をなんとか終えたってくらい、久野さんに救われた。久野さんが同じクラスにいたら、間違いなく恋してた。女の子って、強いんだよ!

 前に次男の彼女に「空ちゃんみたいに、目が据わってて冷静で沢山知識あって魅力的な子が同級生だったら、私絶対好きになってた」みたいなこと言われたことがある。次男の彼女がまさに久野さんみたいな人。強くて綺麗で教養ある年上の女性。凄い嬉しかったし、それはこっちの台詞だよってなった。

 好きな人から憧れてる人に似てるなんて言われてとても嬉しかったわけだけど、私はレイプされた次の日に登校する強さなんて持ってないし、次男の彼女に好きになってもらうには未熟すぎるから頑張りたい。どちらかというと、私はまだクラスの援交少女的な立場だから...。

 結局何を伝えたいのかわからない文章になったけど、自己満足で続けていきたいと思います。そして私は久野さんみたいな人になるんだ。

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