🎄保育士さんへメリークリスマス🎄
園児虐待のニュース
2022年11月、衝撃のニュースが目に止まった。
それは静岡県の保育園での園児虐待のニュースだ。
誰もが心が痛んだだろうし、特に同じくらいの子供がいる親にとっては許しがたい事件だったに違いない。
園児の子供の父母の中にはきっと「うちの保育園は大丈夫なのか?」と保育士への目が厳しくなった人もいる事だろう。
保育士に思うこと
大切な我が子を預けているのだから、当然虐待なんて起こってはならない。
虐待は当然論外だが、親によってはちょっとした傷や怪我でも目くじらを立てる人もいることだろう。
その気持ちは同じ親として痛いほどわかる。しかし、モンスターペアレントと呼ばれるような度を超えたのはいかがなものかと思う。
小さい子供なんて何するかわからないし、複数の園児を常に気を張って見張っているのは無理ゲーだ。
そんな中、ちょっとした傷でも細かく報告して凄く謝ってくれる保育士さんたちは凄いと思う。
個人的にはちょっとした怪我なら全然お構いない。むしろ、そのくらい活発であって欲しい。
そして、叱るべきシーンではきちんと叱って欲しい。
自分だって小さい頃は常にすり傷があったし、怒られたし、人は痛みを知って成長していくものなんだと思う。
まぁ、きっとそんな些細な事でも激昂してくる親がいるからしっかり報告して謝罪をしてくるのだろう。
そんな人たちに忘れて欲しくないのは、責任を持って園児たちの安全に努め、愛情を持って接してくれるお陰で、私たちは安心して日中働く事ができるということだ。
勝手な想像だが、保育士の仕事は子供が健やかな時間を過ごしている事が当たり前のように求められているから、普通に過ごせていても感謝はされにくく、何か事が起こると責められる。そんな仕事なのではないだろうか。
いくら子供が好きとはいえ、肉体的にも精神的にもすごいハードな仕事だろうし、給与も高くない中で頑張ってくれるそんな保育士さん達を私は尊敬している。
保育士さんに求める事も必要だけど、それだけはなく、感謝の気持ちをちゃんと伝える事も大切なのではないだろうか。
だから、私は行動を起こそうと思った。
クリスマスプレゼント
ちょうどクリスマス前だったので、何かプレゼントをしようと考えた。
そもそも保育士さんにプレゼントなんてしていいのかは分からなかったけど、断られたら断られたでいいし、とにかく感謝を伝えたい。
品は何がいいか考えた。
結論、手頃で貰ってもまず困る事はないと思われるスターバックスのプリペイドカードを担任の人数分買った。
クリスマス直前の登園の日、いつも通り息子を送り届ける。
「おはようございます。今日も宜しくお願いしまーす。」
「おはようございます!○○くん(息子の名前)おはよー!お変わりはないですか?」
担任の保育士だった。
「はい。大丈夫です。」
「分かりました。いってらっしゃーい!ほら、パパにバイバイして!」
感謝を伝えるためとはいえ、プレゼントを渡すのはなんだか照れくさく、そして担任分しか買ってないので他の保育士が離れるタイミングを見計る。
登園の時間は他のクラスやヘルプの保育士が混合しており、その日は3人いる担任の内、1人だけだった。
「○○さん(保育士の名前)そういえば、ちょっといいですか?」
「はい。なんですか?」
私が若干挙動不審だったので、少し構える保育士さん。
「はい、メリークリスマス!担任の皆さん分もあるんで渡しておいて下さい。」
スタバのプリカを渡した。
「えっ?!いいんですか?!ありがとうございます!」
「もちろん。」
保育士さんは思っていた以上に喜んでくれ、赤面していた。
私自身もラブレターを渡したかのような照れ臭さが込み上げ、もっと感謝の言葉を伝えようとしたが、言葉が出て来なかった。
息子を後にし、部屋を出る時に振り返ると、担任に見守られながら息子が頑張って靴下を脱いでいた。
傍にいる保育士さんはいつもの元気な笑顔ではなく、穏やかな優しい笑みを浮かべていた。
その表情から、心から喜んでくれていたのだろう、本当に良かった。
おもてなしや顧客満足による弊害
お客様は神様ではない。
おもてなしや顧客満足により過ぎるがあまり、サービス提供者が不幸になってはいないだろうか。
お互い対等な人間だ。
納得のいかない対応をされたらそれ相応のクレームをつける事だってあるだろうが、一方的なクレームや要望だけでは、幸せな世界は作れない。
日本はおもてなし文化が素晴らしい国だが、それを受ける側もきちんと感謝をしてこそ、もっと素晴らしくなるのだと思う。
なかなか恥ずかしくて行動には移せない時が多いが、感謝の気持ちは忘れないでいたい。
こいつに小銭でもめぐんでやろうか。そう思われた神のようなあなた!大変ありがとうございます(ノ∀`*)