レーザービームで口内炎撃退
・ときどき口内炎ができる。結構できやすい方だと思う。
・一回できると1週間ぐらいは不快な状態が続く。
・晩御飯が大好きなメニューの時、口内炎のせいでそれを美味しく食べられないことが悔しくて泣きたくなる時がある。
・2日ほどまえから、口内炎ができていた。
・いやだなあ、と思いつつ時間が解決するのを待っていた。
・そんな中、今日は歯医者の日だった。
・顎関節症の治療でコツコツ通っている。
・いつもの通り診察が終わりかけたところで、先生が『口内炎がありますね。まだ時間が大丈夫だったらレーザーやっちゃいましょうか?』とおっしゃった。
・これは!?
・噂には聞いていた口内炎のレーザー治療。
・悩ましい口内炎をレーザーで焼いてしまえというあの伝説の治療!
・これまでもやってみたかったけど、それだけのために歯医者にいく度胸もなく。
・それがついに体験できる!
・迷うことなく「お願いします!」と元気よく伝えた。
・準備を待つ間、ワクワクした。こんなにワクワクするのはいつぶりだろうか。
・あのいまいましい口内炎。
・何度自分で焼きごてを当ててやろうと思ったことか。
・それがついに今日、科学的焼きごてを当てる日がきた。
・そして始まったレーザー照射。神の雷槌。
・『ちょっとヒリヒリしますよ』と先生。
・構わない。口内炎を退治できるのであれば、結構ヒリヒリしても構わない。
・確かにちょっと熱いな、と思った瞬間があったものの、治療は秒で終わった。
・え、こんなにあっけなく、あいつを。あの憎き口内炎を。
・『どんなイメージかと言うとね、目玉焼きの白身の部分って焼いていくうちに固まっていくでしょう?あれと同じ感じ。患部の粘膜を固めて治癒を早めるんですね。』
・ほほー。これはすごい。一気に不快感がなくなった。
・もちろんそれで完治、というわけではなくて、痛みが和らぎ治癒が早まるということだが、それで十分ありがたい。
・費用も保険治療だから大した金額ではない。1,000円ぐらい。
・俺は今日、口内炎をレーザーで撃退した。
・科学を信じて生きてきて本当に良かった。
・口内炎でくよくよしていた過去の自分に伝えたい。勇気を出して歯医者さんに相談してみろよ、と。
・過去は変えられない。しかし、未来はいくらでも変えられる。
・人生から一つの苦悩が消えた記念すべき日だった。
(end)
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