2022年のインドは 山場を控えた「調整期」 クアッド主催国の日本は どう向き合うべきか

新年早々に外出制限も
経済と感染拡大防止の両立図る

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスのオミクロン株。インドも例外ではなく、感染急拡大を少しでも食い止めるべく、年明け早々から大都市で外出制限に踏み切る動きが出ている。首都ニューデリーでは、1月7日だけで約1万7000人の新規感染者が確認された(インド全体では約15万人)。都知事に相当するデリー準州首相も感染したとも報じられている。これを受けて、8日から週末限定で市民に対し外出禁止令が発令された。空港検疫など水際対策を強化するほか、医療従事者を対象としたワクチンのブースター接種も進めるとしているが、効果が現れるのはまだ先のことになりそうだ。

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