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自作アプリの作り方<企画・設計編> #1 カスタマージャーニーマップを使わない、エンジニア的なプロダクト開発の発想

こんにちは。
 今回、いばらきデジタルコンテンツ・ソフトウェア大賞2020に、自分が作った自作アプリがノミネートされました。
 現時点では、まだ最終審査中なのですが、ノミネートいただいた感謝の気持ちとして、自作アプリの作り方について、自分が得た知見を共有させていただこうと思います。
 特に今回は、エンジニアさんが自作アプリを作りやすいよう、マーケティングや製品企画を経験されていないことを前提に、ノウハウを書いていきたいと思います。
 そのため、売れるアプリを作成する事を目的としていないので予めご了承ください。
 あくまでもアイディアをアプリの形に落とし込むことを目的として、書いていきたいと思いますが、個人的には、その方が意外性のある画期的なプロダクトを作れるのではないか?と思っております。

Step1. 友だちのネガティブな話からアイディアを出す

 最初にやるべき事は、シンプルに、何かアイデアを出すことです。アイデアの出し方は何でも構いません。リーンキャンバスのようなフレームワークを使ったり、インサイトを見つけるような難しいインタビューをする必要はありません。
 友だちや知り合いの会話の中で、困っている事や使いにくい事に注目して、その話を詳しく聞いてみると良いと思います。例えば、友だちがテイクアウトしたときにあった失敗談、スーパーマーケットに買い物に行くときに、いつも困っているという母親の話、なんでも構いませんので、まずはネガティブな話に耳を向けてみましょう。ここで大事なのは、自分がこんなのあったら便利!と思うことからではなく、誰かが困っている事からスタートする事にあります。

私の場合は、子育ての中で、下記の気づきとペインを見つけました。

気付き
・要らなくなった子供服は、メルカリを使わずに、LINEを使って友達同士のみで、あげたりしているぞー

ペイン
・要らなくなったものを、都度LINEのグループに投稿すると、フローで流れてしまうので、意見収集が面倒くさい

Step2. 5W1Hでクラス図を作成

●What
 まず考えるべきは「何を」扱うアプリなのか?です。
 今回のアプリは、子供服の譲渡のシーンから気付きを得ていますが、子供服に限定するべきなのか?もっと対象を拡げるべきなのか?に悩むと思います。
 マーケティング的に考えると、ターゲットはだれか?を考え、ビジネスモデルを考え、カスタマージャーニーマップのようなものを作るかと思いますが、そういったスキルを持ち合わせていないエンジニアの方はいらっしゃると思います。
 ですので、ひとまずエンジニア視点で、できる限り柔軟に対応できる要素で「何を」扱ったらよいのかを考えてみましょう。
私の場合は、最初は単なるモノとしましたが、お手伝い券のようなものもやりたいと思い「譲渡したり貸したりできるモノとコト」と定義しました。
ちなみに、ビジネス視点でのプロダクト開発を行いたい場合は、下記の本が約に立つかと思います。

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●Where

 次にどこで使われるサービスなのか?を考えてみます。
 私の場合ですと、想定できるのは、「自宅」「フリマのような会場」「友だちのおうち」「オフィス」など考えられました。その中で、もっとも使われるだろうと思ったシーンの「自宅」を選びました。

●Who

 次に、誰が使うサービスか?です。
 このあたりから、図を書くとよいかと思います。ツールは何でもよいですが、最初は紙に書く程度でよいかと思います。
 私は、draw.ioに慣れてしまっているので、最初からdraw.ioを使いました。
テンプレートは、UMLのクラス図が良いかと思います。クラス図を書いた事ないという不安な方がいらっしゃるかと思いますが、厳密に表記を守る必要はないので、とりあえずクラスの属性を思いつく限り書いてみることからやってみてください。

今回はここまで。
次回から実際にクラス図を描くところから始めたいと思います。

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