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「夢をかなえるゾウ4」を読んだ感想


余命3か月を宣告された平凡な会社員。
愛する家族のために選ぶのは
「夢のかなえ方」か「夢の手放し方」か ――。


夢の手放し方・・・。この言葉が心に突き刺さりました。
このご時世、時には諦めることも必要であって
世の中本当に何が起こるか分からないなと痛感しています。

夢をかなえるゾウシリーズは1~3巻読んだことがあります。
どれも安定した面白さです。
今までは夢を叶えたり成功したりするものだった気がします。

しかし、今回は「死ぬときに後悔しない人生を送る」ことについて書かれていました。
なぜ今回のテーマは「死」なのかと思ったら
夢をかなえるゾウ4→し→死という風に関連付けられます。

4だから死について書くというなかなか高度なテクニック・・・。面白い。


本は今までのシリーズに比べてとても分厚くて読みごたえがありました。
外に遊びに行ったり出かけることが出来ない
この現状、退屈な時間を埋めてくれそうな分厚い本です。

とても読みやすくて面白くて為になることが書いてあって
一気に読むことができました。


ストーリーの中に課題を無理矢理埋め込まず
課題とストーリーが自然な流れでピタッとはまっています。

ストーリーの組み方やプロットどうやって作ってるのと
不思議に思いました。


主人公が少しずつ成長していく姿は
自分ももっと成長しなくちゃいけないと心を動かされました。


人間が死に際に後悔する内容
1、本当にやりたいことをやらなかったこと
2、健康を大切にしなかったこと
3、仕事ばかりしていたこと
4、会いたい人に会いに行かなかったこと
5、学ぶべきことを学ばなかったこと
6、人を許さなかったこと
7、人の意見に耳を貸さなかったこと
8、人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
9、死の準備をしておかなかったこと
10、生きた証を残さなかったこと


これらの内容を読んで何をしたらいいか分からなくなった時、
思い出して実行できるようにしたいです。

しかし自分は後悔することってあるかなって思います。
その環境、自分の心情、人間関係、時代で自分が思うように動けなかったり知らないこともあるのでどうしようにも無理があると思います。

「もっと勉強してたらよかった」って思っても
勉強する環境が整ってなかったり勉強の分からないところを教えてくれる人がいなかったり
参考書や問題集や過去問がないとどんな問題が出てくるか分かりません。
ほかに悩んでいることがあったり勉強にやる気がどうしても出ないこともあります。

「もっと遊んどけばよかった」って思っても
その頃の自分は勉強やバイトを頑張りたいって思ってたかもしれない。
周りの子も遊ばずに頑張ってるから自分も頑張らないといけないって考えてたのかもしれない。そんな環境で遊ぶことは難しいです。
遊び方が分からなくて遊ぶことが出来なかったとか。

その時の状況を振り返ると結局どうすることも出来ないのです。


どんなに勇気を振り絞ったり、努力しても頑張っても報われないことが多いので後悔してもどうにもならないなって割り切っています。

でも今、できることはやっていきたいのでできるだけ後悔しないよう
今、自分がやれることだけをやるのみです。



あと、面白いなと思ったのが
「お金の問題がなかったらどんな仕事をしたいか夢想する」
という課題です。

私の場合、お金の問題がなかったらしたい仕事は文章を書く仕事です。

文章を書くのは楽しいし自分を振り返ることもできます。
書いてるときだけでなく後で読み返すのも面白いです。
決められた事を書くのではなく自分の好きなように書きたいことや考えたことを書きます。それしか私には出来ないので仕事となると難しいです。

執筆に時間がかかったり途中で書く気力がなくなってやめたりすることが
多いです。趣味だから気楽にできるのか、お金の問題がなかったら
仕事にしたいのか悩ましいところです。


あともう一つ、映像編集のエフェクトを作る人
アニメやゲームや映画を観たとき、自分も作ってみたいって思います。
ラスボスと戦う時の必殺技、変身シーン、魔法攻撃だけでなく物理攻撃にもエフェクトが使われてたりしています。

その場面の臨場感や迫力、美しさが最大限に表現されていて感動します。
人がわくわくして感動するようなエフェクトが作れるようになりたい・・・という願望。


別に目指す訳ではなくても夢のようなことを頭の中で空想に浸るのも楽しいです。

とりあえず自分も楽しくて、自分が作ったコンテンツを利用する人も楽しいと感じられて感動や希望を与えることができる仕事がしたいって
妄想しています。



夢を手放すための課題があって、「かなえてきた夢を思い出す」という課題にも考えさせられました。

義務教育を受け終わることができて、
高校にも受かって卒業することができました。
一人暮らしをしたいという夢もかないました。
ほかにも資格を取ることができていろんな叶った夢を思い出しました。

小さな目標でもほかの人から見たら大したことじゃなくても
自分がなりたいと思っていたことが達成できた時の喜びは
自分がよく分かっています。
こんな自分でも成功経験があったことに驚いています。

皆さんもかなった夢や達成できた目標をぜひ、思い出して下さい。




もし、自分が余命3か月になったらどうするのか考えてみました。
仕事を退職して家で好きなことをして残っているお金を全部使って遊ぶって考えました。しかし、あれもこれもしないといけないとなると切羽詰まって苦しくなって私には合わなさそうです。

かといって何もしないのは退屈でもっと苦しくなります。
なので、仕事をしていつもと変わらない日常を送って
今と変わり映えのない生活という結論に至りました。

本を読むことで忘れていた大事なことを思い出したり
自分について考えることができました。



最後に自分がしっくりきた小説の台詞を書いて終わります。


「『やる』って決めたその瞬間から、やれることはなんぼでも生まれてくんねん。自分のやりたい仕事が分かれへんのやったら、色んな仕事について調べたり、人に相談のメール送ったりするんは今すぐできるやろ。なんなら、今日、自分が考えたことを日記にまとめとくだけでも、何か発見があるかも分からんで」


「なんぼ大きくてかないそうにない夢でもな、その夢に近づくためにできることは、今、この瞬間にあるんやで」



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