短期間で大勝しても出金拒否されるFXの裏事情

FXに夢を見て始める人は多い。

このnoteでも「ストック型FX自動売買」の構築ノウハウを発信していく予定だが、あまり熱くならない様にFX業界の前提の知識を持っておくと良い。

FX業者では相対取引、ヤ〇ザが行うノミ行為

FXを調べてみると必ず出てくるのが、この“相対取引”という言葉だ。

相対取引を理解する前に、ノミ行為という犯罪について知識を得る必要がある。

ノミ行為を説明するのに分かり易い例えは競馬、競輪、競艇などの公共ギャンブルを例に出してみよう。

ギャンブルに詳しくない人でも、なんとなくはイメージできるはずだ。

現在はインターネットの普及で公営ギャンブルのノミ行為はほとんど無くなったが、電話投票やネット投票が無い時代には、競馬などのノミ行為は頻繁に行われていた。

実際に競技場に足を運ばなければ買えない投票券を近所のヤ〇ザから購入できるからだ。

ヤ〇ザも代わりに実際購入する訳では無い。

全て自分が胴元として顧客のお金を集め管理し、実際に的中すれば親切に払い戻しまで行ってくれる訳だ。

多くの顧客を抱えていれば的中者に払い戻したとしても十分な利益が残る仕組みだ。

当然ギャンブルなので勝ったまま終わる人はまず居ない。

更に言えば100万や200万など大口で賭けてくる危険な顧客に対しては断ったりする事もあるので、胴元はやりたい放題なワケだ。

全員が負け、胴元だけが勝ち残る…これがノミ行為だ。

このノミ行為と全く同じ事がFXの相対取引の正体だという事を知識としてもっておくべきだと思う。

分かり易い図があるので貼り付けておこう。

各FX会社は顧客の注文を一度ノンデからインターバンクと言われる外国為替市場に注文を流す・・・と言いたい所だが、これを行っている日本のFX会社はまず無いと考えて良い。

理由は、先ほどのヤ〇ザと同じで、99%の顧客が負けて終わってくれるからだ。

FX会社はこのノミ行為のおかげで、顧客が勝ちにくい様に手を変え品を変え様々な仕掛けで負ける様に仕組んでくる。

まず簡単な仕掛けは、約定価格を顧客の不利な方にずらしてくる。

専門用語で言えばスリッページだ。

ただ、このスリッページについてはけして悪いという物では無く、あくまでもFX会社が意図的に行ってくるスリッページが悪いという事だ。

次に分かり易いのが、ストップハンティングというやり方がある。

FXを勉強していると、ストップロスは必ず入れておく事…という事は頻繁に言われるが、このストップロスはFX会社には全て見えている。

各通貨のレートはFX会社によって違う…と言うのは不思議ではないか?

この不思議な個所を利用して、FX会社は顧客の置いたストップロスを狩りにくる訳だ。

ハント(狩り)できれば、FX会社は利益になるので、醜い業者はストップロスの溜まった場所にチャートをスパイクさせる。

相対取引が厄介な理由

このノミ行為=相対取引が厄介な一番の理由は合法だという事だ。

日本のFX会社もCMをガンガンやっている所は全て合法でガンガン、ノミまくっている訳だ。

D〇〇ドットコム、ク〇〇ク証券など、優良業者の顔をして裏のディーリングルームではノミ、スリップ、ハントでガンガン合法と言って稼いでいる。

とは言え、何故これが合法なのか?という理由も知っていなければならない。

外国為替市場と言えば昔は銀行間のやり取りのみで、現在の様に1万通貨とか1000通貨とかそんな小さな単位でイチイチ取引するだろうか?

普通に考えれば、”しない”と答えられるはずだ。

身近な例で言えば、空港でアメリカドルやカナダドルに両替したりするだろう。

FXチャートの様に刻々と動くレートで交換したりはしない。

その日のレートを固定して日本円からその他の通貨に交換しているハズだ。

よく見てみると、これも一種のノミ行為に見える。

空港の両替所でノミ行為やってます…とは言えないので、相対取引…つまり、銀行と顧客の間での取引となっている訳だ。

これが、相対取引が禁止と出来ない理由の一つとなっている。

国が決めるルールなので銀行の利益を守っている訳だ。

相対取引の正体

話しを表題に戻そう。

相対取引とはFX会社の利益と顧客の利益が相反するものだという事が分かっただろうか。

FXに夢を見て運良く口座のお金を短期間で爆発的に増やしても、まず引き出せないのがオチだ。

これを知っておくと、まず変な詐欺商材に引っかかったりはしないだろう。

また、大勝してもOKな状態である人もいる。

インフルエンサーの様な発言に影響力のある人の口座などは凍結のリスクも無い。

FXに夢を抱く人には少々夢の無い話しにはなったかもしれないが、これが現実だ。

かと言って、FX業界も工夫次第では楽しくなる。

これから発信していく「ストック型FX自動売買」の仕組みを知れば、毎日楽しくなるはずだ。

FXに参加する大前提の知識を記事にしてみたがどうだろうか。