1/365: 航空券の名前ちがいます。

8/18 Fri ,2017

<今日のハイライト>
01. 航空券の名前がまちがった
02. トランジット45分でビザ取得
03. トロント初夜はなぜか豪邸泊

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【01】 
出発の日。お母さんと関空へ。
これから1年トロントに行く。いよいよなのね。
今年32歳になる女とはいえ、ちょっとはドキドキするさ。
どんな友達ができるかな、青い目の彼氏ができたりして、
お母さんの若い頃のアメリカ旅行の話、ご飯はちゃんと食べなさいよ
などなど話しながら、
楽しみなような不安なようなさみしいような
いろんな気持ちが混ざっていく。

1時ごろ空港着。
フライトは4時すぎやから遅めのお昼でも食べよか。
そのまえにサクッとチェックインしとこかね。
スーツケース23kg超えてるかもしれんわぁーキャッキャ....
なんて感じでエア・キャナダのカウンターに行ったら、
衝撃の真実が。

「アニー様。チケットの名前がパスポートと違っています」

え。

「名字と名前が逆なんです」

え。

え。え。え。
乗れない感じ?

滝汗。

“航空券 名前 まちがい 乗れない”
こういう時すぐ、グーグルしたくなる。

エア・キャナダさんが言うには、
乗れるには乗れるが、カナダに入国できるかわからないと。
そしてこのチケットはエア・カナダ直接購入じゃないから
彼らにはなにもできないと。

チケットを購入したのはGotogate。
連絡先を探すも、電話番号がぜんぜん出てこない...!
検索しても検索しても電話番号が出てこん。
おまけに関空のwifiが弱小すぎる...!(データ解約したiPhoneはwifiオンリー)
さっきまでピースフルで温かかった母娘のムードは完全崩壊。
怒りと焦りで震える母は
「なんでちゃんとしたとこで買わへんかったん!!」と怒ってくる。
いまさら言ってもどうしようもないじゃないですか。
Gotogate、もう君からは絶対買わんからな!

トラブル発生から30分後。
お見送りに来てくれたラブい高校の時の友人&キッズが到着。
そこにいたのは
変な汗だくだくで狂ったように携帯をいじるわたしと、
眉間にグワッとシワがよったままの母。
困惑する友人。無邪気な瞳の子どもたち。
ごめんよ。

けっきょく1時間くらい費やしたころでギブアップ。
もうええわ。乗ろう。

ランチの時間は消え去り、
感動的な別れの瞬間を味わうヒマもなく入国審査ゲートへ。
それでも友人とかわいいキッズに癒やされて、母の眉間もすこし緩まって、
明るくバイバイ。いざ空の彼方へ。

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【02】
無事搭乗。飛行機だいすき。るんるん。
でもじつは心配事がもう1つあった。
トランジットのバンクーバーでワーキングホリデービザをもらうこと。

ビザをもらうこと自体は大丈夫なのやけど、
乗り継ぎの時間が45分間しかない。どういうことでしょう。

私の最終目的地はトロント。
だからトロントでビザをもらえばいいと思っていた。

否。

ビザというのはその国に入国した時にいただくもの。
つまり、最初に降り立つバンクーバーがその地になるのよね。
これに気づいたのは航空券を取ってから。焦った。ググった。

「最低2時間は必要ですね」
「ビザ待ちは長蛇の列!」
「乗り換えの搭乗口まで急いでも20分はかかるよ」

救いナシ。調べて余計に不安になるやつ。
唯一みつけたのが「遅延で飛行機ふりかえてもらえた!」というポスト。
飛行機、遅れろ。と祈ることにした。

バンクーバー着。
ここからの45分間でやることは、
イミングレーション・オフィス(ビザ発給)→荷物受け取り→税関→乗継ぎ。
ここで予想外のことがわたしを救う。

イミグレーション・オフィスが劇的に空いていた。

それはもうあっけないほどに。
4人くらいしかおらんやん...
普段は並ぶんやろうな。ロープでしっかり区切ってあったよ。
ジグザグにロープの間を進み、待ち時間0でオフィサーの前へ。

さらにオフィサーからの質問もゼロ。
パスポート見せて、ワーホリの許可証見せて、なんかカチカチっとやって
ビザの紙を渡される。
お、おう、もうくれるのか。立派な厚紙やな!
拍子抜けしまくってたけど、そうだ日付を確認せんとな!
2018年...8月17日...うん、1年間後の日付や。
問題ない。

問題ない!
乗れる!
飛行機乗れる!
トロント行ける!

こうして無事にトロントへ向かうことに。

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【03】
8/18 Fri 夜7時。トロント・ピアソン空港着。
Skypeで叔母の親友でトロント在住40年のリリーさんに電話。

車で空港に来てくれていたリリーさん。
彼女は昔、某大手日本企業の駐在員をケアする仕事をしていて
引退した今はカナディアンの旦那さんと郊外でのんびり暮らすリッチな日々。
1ヶ月の半分は海外旅行、見た目も中身もとてもファンキーな人で
ショッキングピンクが似合う人。

ブーンと車を走らせてジャパレスに連れてもらう。
海老天を巻いた寿司や、
大きな皿に2本だけ盛られたファンシーな焼き鳥など
初日からさっそく北米流ジャパニーズをいただく。合掌。

ご飯後、これから1ヶ月滞在するairbnbまで送ってもらう。
しかし実は家主が週末キャンプをお楽しみで今晩は不在とのこと。
面倒見のいいリリーさん。
「ちょっとこのまま無人の家においてけないわ。うち来なさい」
と、リリーさん邸でお泊りすることになった。

トロントから車で50分。
たどり着いたのは郊外にそびえ立つ、豪邸だった。
門がある。グランドピアノがある。シャンデリアがある。
ここ使ってと言われたゲストベッドルームにはもちろんバス・トイレ付き。
ほわほわのクイーンベッド。枕がいっぱいあるやつ。
一泊目がこれっていろいろ大丈夫かな。
とりあえずいっぱい記念撮影をして、母にLINE電話をして、泥のように眠った。



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