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100周年の国勢調査から何を読み解こうか。

国勢調査のインターネット回答が始まっていますね。5年に一度実施され、2020年がその年です。

大正時代に第1回がスタートして今年は100周年ということで国勢調査の特設サイトも設置され、何だかおめでたいムードが漂います。

大正、昭和、平成そして令和へ。
調査のバトンを受け継いでいると考えるとロマンさえ感じます。

どんどん減ってく日本人
調査で分かるのは日本の総人口、出生児数、死亡者数などなど。国の政策や企業の戦略の元になる重要な数字が揃います。

日本の人口は1億2616万7千人※。
2011年以降、9年間継続して減少中です。

人口の多いお年寄りが亡くなり、生まれる子供の数は減っている。人口減少は当然のことです。
※国勢調査 人口推計2020年4月14日発表の2019年10月1日時点

もう少しストーリーに落とし込んで見てみましょうか。

戦後のベビーブーム期で日本史上過去最高に増えた人たちは団塊世代と呼ばれます。
「ジャパンアズナンバーワン」で日本経済を世界トップクラスに牽引したこの世代がそろそろ後期高齢者ゾーンに。
人口減少に滑車がかかってきます。

第二次ベビーブーム期に産まれた団塊ジュニアは、今ではアラフィフに。
就職氷河期を経験し、結婚や出産が「遅ればせながら」となったこの世代。
仕事に子育てに奮闘しながら直近の出生率を下支えしてきました。

そして第三次ベビーブームは起こっていません。

生まれる子どもの数は減り続けています。


背景にあるのは生き方の多様性
昭和時代に多くの人が選んできたのは、結婚し、子供がいる生活でした。家庭の役割は明確で、父が外で働く大黒柱となり、母は柱を支えるため家庭に入る。「家内」なんて言葉もありました。

そこへ子供が2人くらいできる。
4人家族モデルが戦後のスタンダードとなりました。

1970年代の『暮らしの手帳』のレシピは4人分!ちなみに味付けはかなり"濃いめ"です。
これをおかずに白いご飯をもりもり食べていたのですね。
炭水化物やグルテンがまだ敵視されていない時代ですからね。

その後、女性の役割が少しずつ多様性を持ち始めます。

家庭に入る以外に大きな選択肢がなかったところへ、仕事を続けるという選択肢が!

男女雇用均等が施行され多くの女性が働くようになりました。

まだ4人家族モデルが一般的であり、ライフワークの認識も未熟な時代。
「24時間働けますか」の夫。

妻は仕事と育児に追われます。

奮闘する女性が増える中、子供を持たない選択肢が出てくるのは自然な流れです。

自分の希望する人生があり、自主的にその方向へ進むこと。

自分の意思で決められること。

少しずつ、健全な社会に近づいてきてるのです。良い方向に進んでいるのです。

先人の女性たちの雄々しくたくましく生きる姿を想像し、今ここに生きている私の役目はなんじゃいな〜、と”ややこしや”風に口ずさみながら、そんなことに思いを馳せています。

あ!ちなみに回答はまだです私。期限は10/7。
そろそろやります。
インターネットで回答率を上げるのが、令和を生きる私たちに託された使命のひとつかもしれません。

10/7追記
本日回答完了しました。ギリギリセーフ!

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

何かひとつでも、あなたの暮らしのヒントになることがあれば幸いです。


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