創生陸玖

創生陸玖の小説集です。 ⬇️ブログ~創生陸玖の『Learning Journey』~ https://plaza.rakuten.co.jp/newoldoutput18/

創生陸玖

創生陸玖の小説集です。 ⬇️ブログ~創生陸玖の『Learning Journey』~ https://plaza.rakuten.co.jp/newoldoutput18/

    最近の記事

    『渡し』

     葉は川に流れる。その葉は、どこから来て、どこへと流れていくのだろうか。岩にあたり、風に吹かれ、流れに流れる。息吹きを感じ、新しい流れへとつながっていく。時間が流れても、川の流れは、変わらない。時代がどう変わっても、その葉が、教えてくれることは色褪せない。川が映しだすものは、時代をこえ、時間をこえて、いつまでも人に語りかける。  カーン、カーン。  この川の両岸を結ぶ渡し船。船呼び鐘を鳴らして、船頭さんを呼ぶ。対岸までは、10分もかからないくらいだ。船は船頭さんひとりの力で

    スキ
    1
      • 『雨の中の光』

         光は、雨の中にあるようだ。それが、わかっただけでも大きなことだ。 「このやり方よりも、もっと具体的に決めていった方がいいんじゃないですか」 「……そうですね。ちょっと上司に相談してみます」  転職して一年半になる。だんだんこの会社の風習がわかってくる時期だ。 「ちょっと来てくれるか」  上司から呼ばれた。私が近づいていく間、提案をした同僚の女の子は、私をチラッと見て、上司の元から離れていった。 「これなんだけどね。今、具体的に決めると後から応用が利かなくなるから、それはで

        スキ
        1
        • 『始まりは雨でも』

          「雨が降っていたら傘をさせばいいじゃねえか」  ダイゴは、そう言って酒を一口飲んだ。  私は、迷っていた。始めることに、踏ん切りがつかないのである。 「そうだな、世の中ってのは思ったようにいかない時がある。だから、人間の知恵ってやつで、雨が降ったら傘やカッパで雨をしのいだりしてるんじゃねえのか」  いつもダイゴは、酔っぱらうと饒舌になる。そして、深酒になってくると、いつの間にか寝ている。  今日も長丁場になりそうだ。  私は、東京へ仕事に行くことを迷っている。  迷っている

          スキ
          2
          • 『書く人』

             人間は、物語が好きだ。だから俺は、物語を書く。  なぜ、人間は物語が好きなのだろうか。俺は、物語に、興味がない。なぜかって? どうしてありもしない話を、興味を持って聞こうと思うんだろうか。それが、不思議でしょうがない。  俺は、物語を書く。なぜかって? それは、人が求めているからだよ。  大勢の人が歩いている公園。もう春も近くなり、人がたくさん外に出てきている。今年も暖かくなってきた。  俺は、人に頼まれたまま、物語を書いている。  けれど、急に書けなくなるときがある。そ

            スキ
            4

            自己紹介

            はじめまして、創生陸玖です。 こちらのnoteでは、創生陸玖の小説を書いています。 おもに、2000文字程度のお話です。更新頻度は、不定期です。 #1 書く人 #2 始まりは雨でも #3 雨の中の光 #4 渡し

            スキ
            2