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オヤとコのゲーム

どうもスタッフの青木です。

随分と春の雰囲気が出てきましたが、夜になるとけっこう冷え込みますね。服装のチョイスが難しいこの頃、皆さんはいかがお過ごしですか?
こんな服があると便利だよ〜などのアイデアをお持ちなら是非教えてくださいね。
私はと申しますと毎年この季節になるとちょいと浮かれてしまいます。
「暖かくなったら、なんか好いことありそう!」という根拠のない期待に胸を膨らませております。
去年からずっと鬱々とした世の中が続いてるので、そろそろほんとに好いことがあって欲しいですね。

さて、最近、弊社ネビュラエンタープライズにて運営をしている「時々海風が吹くスタジオ」にて「eスポーツ教室eSPアカデミー」という団体のご利用があります。
内容はeスポーツを通じて子供たちがコミュニケーションをとりながら目的(eスポーツ内の)を達成するという感じです。
社内にて子供たちがワイワイやってるだけで嬉しくなります。

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私はファミコン世代の人間なのですが、夏休みに友達の家に集まってワイワイしながら「信長の野望」「桃太郎電鉄」なんかをやっていた記憶があります。

最近のゲームは、ネット回線とゲーム用イヤホンマイクを使ってリアルタイムで友達と会話しながらゲームができます。
ファミコン世代の私からしたら夢のような環境ですが、昨今の自宅にて自粛のような状況だと「外」の人と繋がるツールとしてありがたいですね。

さらにyoutubeでは、「ゲーム実況」という動画配信も増えてます。
「最新ゲームソフトをクリアする」とか、「昔のゲーム(ファミコンとか)をやってみた」とか、様々にあります。

そんな中で、私は、芸人の小藪さんのチャンネル「フォートナイト下手くそおじさん」「小藪さんと津田さんの親子ゲーム配信」にハッとしました。

「フォートナイト」というゲームは、広大な島の中で武器を調達して他のプレイヤーと戦闘しながら最後の一人(チーム)になるのが勝利条件です。(他に様々なゲームモードがありますが、、。)

ピンと来ない方は、深作欣二監督の映画「バトルロワイアル」を思い出していただければ、なんとなくゲームの目的が分かると思います。(それでもゲームは映画ほど殺伐とはしてません。)

さて動画内では、各々がゲームをプレイしながらイヤホンマイクを使って様々に会話してます。
「パパこの武器いる?」
「声うるさいよ」
「みんなで頑張ろうな」
「あっちから敵が来たよ」
「無理すんなよー」、、、etc

なにより会話の量に驚きます。
我々は、日常生活においてこんなにも会話をするのでしょうか?
ゲームに勝利するという共通目標があればこその会話量だと思いますが、皆さん実に雄弁です。

さらには各々の関係性(役柄)が多様化しているように思います。
家庭内においては、親⇄子、
職場では、先輩⇄後輩
という関係性(役柄)を担ってますが、ゲーム内(動画内)では、
自分⇄後輩の息子
自分⇄親としての後輩
自分⇄戦友としてのみんな
などなどの関係性が多様に形成され、さらにそれらが流動的に変化していきます。もちろんそれにともない会話内容も変化していきます。

これは私も経験したことがあります。
幼い頃に父親が渓流釣りに連れて行ってくれたことがありました。
渓流釣りのことを何も知らない私に父親はあれやこれやとレクチャーしてくれました。しばらくして釣りに慣れてくると「あそこの岩陰に魚がいそうだね」「あっちで魚が跳ねたよ」「その岩は滑るから気をつけて」とか釣りをしながら色々な会話をしたと思います。
さらにそこには父親の渓流釣り友達もいてその方とも言葉をいくつか交わしたのですが、なにより幼い私がハッとしたのは、父親とその友人の会話でした。
内容はまったく覚えてないのですが、男同士、友人同士の会話に普段の生活、家庭内で見る父親とは別の人物がいたように思えました。そしてそのことが新鮮で嬉しかったような感じがしました。

日常生活において我々は割とシンプルな関係性に身を委ねてます。
それらがある意味で「閉塞感」のようなものを生み出しているのかもしれません。
そこにゲームや釣りや他人というものが入り込むとその関係性が揺らいで、揺らいだ先で発見する新たな自分、他人というものがあるのだと思います。

最近の自粛生活で無くしかけているもの・取り戻したいと思うものは、そういった「他人」や「非日常」なんだなぁとしみじみ思います。

さらに「自分⇄戦友としてのみんな」という感覚は、性別、年齢、国籍、肩書きなどを超えて自由になる瞬間なのかもなぁなんて思いました。

ダラダラと書いてきましたが、結局、他人と触れ合ってこそ私自身の「日常のようなもの」が変化していくんだと感じ入りました。

皆さんの日常にも嬉しさが溢れることを願ってます。

ご精読ありがとうございました。

それでは、またの機会にまた。

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