見出し画像

インディペンデントな出版社{NC}始動

noteを始めることにした。始めることにしたと言ってもずっとmemoに残してきたものをnoteにしたためる、というだけなので、根本的には変わっちゃいない。自分の中に沈殿するもやもやした気持ちや、“まだ”編集できない言葉を書き記していく。

NEUTRAL、TRANSITというトラベルカルチャー誌を立ち上げ、編集してきた。その後、ATLANTISという知的冒険雑誌を編んだ。そしてこのほどインディペンデントな出版社「NEUTRAL COLORS{NC}(ニュー・カラー)」を設立した。思えば白夜書房で編集をはじめた当初は、自分で出版社を立ち上げるなんて夢にも思っていなかった。会社や組織から“完全”に独立し、一人になってしまった。一人ってことは自由ってことだ。自由ってことは自分自身に責任を持つってことだ。資金や先行きのこと、怖くて怖くて仕方がないけれど、楽しい。楽ではないけれど、楽しい。自由ってそういうものだろう。

なんで自分は本が編みたいんだろう。紙が好きなんだろう。誰に届けたいんだろう。オルタナティブでプロフェッショナルな編集という地平を、ラクにラフにときに壮大に残していこうと思う。そしてたまに「スピリチュアル編集術」と題して、自己流の編集術を開陳していくつもりだ。編集者が日々何を考え、悩み、吐き出していくプロセスのお話。誰も求めていないこの独白は、未来の編集者への一方的なLetterのようなものだ。紙の編集者という絶滅危惧種からの手紙だ。心しないで読んでほしい。


完全にインディペンデントとして存在し、オルタナティブな出版の形を模索し続けます。