#LUNASEA 19980415 STORM発売

LUNA SEAが充電期間を終えて帰ってくる。どんなシングルになるんだろう、97年は想像をはるかに超える活発な活動がありそれを追いかける事で淋しさもなく忙しく過ぎ去ったけれど、それもひと段落してバンド活動に専念してくれる。どんなかな、楽しみだな、とワクワクしながらシングルの発売を待っていた記憶があります。

ただ何よりもショックが大きかったのは、RYUICHIの歌い方がこれまでとまるで違った事です。勝手に96年の歌い方に戻るものだと思い込んでいたのですが、RYUICHIは進化してバンドに取り込んでいく事を選んでいたのです。自分が大人になってみたら、学んだことを吸収するという事が当たり前の事と気付きましたが学生時代の私にはピンと来ませんでした。

Jが青髪だわ短髪だわで、あらかっこいい金も青も似合うのねと親近感を抱いた気もします。東海林のり子さんが5人をインタビューしてくれた番組でも「似合ってるね」と言ってくれていたのを覚えています。そのインタビューのRYUICHIはとても穏やかな表情をしていたのが印象的で。鋭い眼差しが一切なくなっていて、ハイブリッドRYUICHIでした。

LUNA SEAが変わってしまった。私の知っているLUNA SEAではない。進化したと好意的に受け止められなかった私には、好きになれない曲でした。やけに売れた事も、LUNA SEAの事をそんなに好きじゃない人が曲の評判を話していると思い込み、勝手にモヤモヤした気持ちになっていました。1人でも多くの人が聴いてくれて、LUNA SEAを知ってくれる事は素晴らしい事なのに。

最近になってそんなちっぽけな気持ちも薄れ、「だけど僕らは離れたりはしないから」と歌ってくれる事に感謝しています。


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