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「hachi 米と樹上完熟の店」 インタビュー

先日、「ねつせた!」では、東京農大の近くにオープンした、東京農大OBの若者が運営する「hachi 米と樹上完熟の店」さんを取材させていただきました。

今回のインタビューでは、「hachi」の店員である、外山 雄士 さんに「ねつせた!」の『ともみ』がお話を伺いました。

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外山 雄二さん(写真左)
今年3月、東京農業大学を卒業。10月1日、珠玉の農産物を扱うアンテナショップ「hachi 米と樹上完熟の店」をオープンした。

10月、「hachi」オープン!

ともみ そもそも、お店をオープンしたきっかけは何だったのですか?

外山さん 最初はお米のことを考えていて、ちゃんと精米したてのものを食べたいとの想いがありました。そのあとに果物を考えるようになったのですが、果物にも美味しい時期があることを知りました。というのも、自分自身、木の上で完熟したスモモを食べる機会があったのですが、そのスモモがすごくおいしかった。ただ、完熟した果物をあまり手にする機会がなかったんだと感じたんです。

ともみ お米もどんどん劣化していくものなのですか。

外山さん お米も精米した後は味が劣化していきます。しかし、東京の1人暮らしの人がお米5kg購入した場合、どのくらいで使い切るかと考えると厳しいところがあります。
僕たちのコンセプトに「おいしいものをちゃんと管理して届けたい」というのがあります。そこで、農大生の実家やOBの方とのネットワークを通じて、現地から取り寄せるようにしています。そして少量からでも持ち帰ることができるようにと考えました。だから僕たちのお店では、お米1合から持ち帰ることができるようにしています。

ともみ 品質の話があったのですが、一般的に私たちが食べている果物はどんな状態のものが多いのですか。

外山さん まず果物に関していえば、全てがそうというわけではないのですが、収穫してから届くまでに時間がかかっています。つまり収穫するときにまだ熟していない状態で収穫して、その後に「追熟」という技術で熟れさせていきます。そうすると、どうしても完熟したものよりも味は落ちてしまう。収穫時にどのような状態だったかというのが大事です。

ともみ 動物は熟した果物をもいで食べますが、私たちは熟す前のものを食べている。ちゃんと熟したものを食べることが健康にもいいという話は聞いたことがあります。

外山さん おっしゃる通りで、僕らはその前に取ってしまっている。そこで差が出てしまうんですね。

ともみ よくテレビで「糖度」の話をしていますが、果物のおいしさと糖度の高さというのは比例するものなのでしょうか?

外山さん それが、違うんですよ。甘味だけが「おいしさ」ではないじゃないですか。甘み、酸味、口の中で感じる香り。僕の祖父がミカンを作っているのですが、甘みと酸味のバランスが重要だと教えてくれました。確かに、甘みと酸味のバランスの取れたミカンは糖度だけを見れば評価は高くはなりません。しかし、お客さんからは「おいしい」と言ってもらえます。数字だけではない、形がいいからおいしそう、だけではないと思っています。

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お店の入り口には、いろんな品種の「りんご」が売られていました。

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りんごについて、詳しく説明していただきました。「いぼり」というデコボコがあるりんごが美味しいとのこと。

「農業」を楽しみ、「食」を味わう。

ともみ ところで、「hachi」の名前の由来は何ですか。

外山さん 名前の由来はお米の「八十八」、八百屋の「八」、そして、昔は八つ時におやつを食べたという「八」です。子どもがおやつに果物を食べてくれたらいいな、との想いがあります。

ともみ お店で働いていてどういった時に「やりがい」を感じますか。

外山さん 農家さんの所に行くようにしていますが、そこで感じた「楽しさ」とか、「おいしさ」がお客さんに伝わるときですね。「こうやって食べるとおいしい」と農家さんがおっしゃっていて、それが伝わったときにやりがいを感じます。

ともみ 非常に新しいコンセプトのお店ですね! 最後に、これからのお店のビジョンについてもお聞かせください。

外山さん 「お客さんにお店に来てもらいながら楽しんでもらいたい」というのがあります。「子どもがおやつに果物を食べてもらいたい」「お米は少量でもお店に寄って買っていってもらえるようにしたい」というのも、その一環です。
あとは、僕たちは畑で過ごす時間がすごく楽しいのですが、その体験をお客さんとも共有できたらいいなと。やっぱり、農家に行って、農業して、食べるということができたらいいなと思います。

ともみ 「食べる」だけではなく、その食べ物を生産するところから関わることで、今まで知らなかったことを知ることができるし、何よりも「食」を楽しむことで、私たちの生活がもっと充実したものになるんじゃないかな、と感じました!
今回は貴重なお話、ありがとうございました。

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取材の時には、6種類の梨の食べ比べができるようになっていました。お店を訪れた時にどのような美味しい果物に出会えるのかも楽しみですね。

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🍚「hachi」さんの美味しい農産物を味わう機会🌾

🍐hachiの収穫祭
11/15(日) 11:00-18:00
hachi店舗
世田谷区経堂4丁目2-8

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hachi 米と樹上完熟の店
東京都世田谷区経堂4丁目2-8
営業時間 12時〜20時(火曜日と畑に行く日は定休)


「hachi」公式Facebook


「hachi」公式Instagram

(ともみ)

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