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人生リブート指南(33)子供の頃以来、久々に得た「朝の涼しい時間」

子供の頃、夏休みになる前日に担任から「宿題は朝のまだ涼しい時間のうちに済ませ、遊びに行くのはその後にしましょう」的な話をされました。
しかしこの「朝のまだ涼しい時間」というフレーズもすでに死語かもしれません。
なんせ昨今は「朝早くからもう暑い」というシチェーションが全国に広がってますからね。
町場ならばどこであってもエアコン室外機からの熱風で早朝から「もあ~~~~ッ」としてたりします。

東京時代の私の住まいは「不夜城・新宿歌舞伎町と道一本隔てただけの隣」という立地でしたので、もうバリバリの商業エリア。
当時は朝4時起きで仕事に行ってたんですけど、まだ星の消えきらない時間帯に家を出てももうすでに蒸し暑い。

私は本来「クーラー点けずに窓を開けて寝たい派」なんですけど、窓なんか開けようモンならメイド・イン・室外機の熱気と湿気が室内に飛び込んでくるので現実的に無理。
そこでやむを得ずオフタイマー設定でエアコン使用睡眠をしてたんですが、エアコンが切れるや不快感で真夜中に目が覚めてしまいます
汗で湿ったシャツの気持ち悪さときたら、ホント生きてるのがやンなりますね。

そんな私にとって人生リブートをして良かったことのベストワンは、ひょっとしたら「エアコンなし睡眠を勝ち得たこと」かもしれない。
エアコンどころか扇風機すらも不要なんです。
家の中で一番涼しい場所へ布団を移動させ、外気を取り入れながら眠ると、これがじつに気持ちイイ~。

「夜中に暑くて目覚める」ことなんかいっぺんもなくて、逆に「明け方寒くて起きちゃった」ということが数回ありました。
だから今では念のため、掛布団代わりのタオルケットをもう一枚用意しておいて、寒くなったら二枚重ねにするようにしています。

夜が明けて目覚めると空気がヒンヤリしていて、私は子供の頃以来久しぶりに「朝のまだ涼しい時間」を得ることができたのでした。
都会で室外機地獄に苦しんでいる皆さん、人生リブートをすればこの快感を自分のものにできますよ!

画題「暑くても涼しくても夏休みの最優先事項は『遊び』だったけどね」

蝉取り


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