つっかけサンダルが新たなダッドスニーカーに？
物議をかもすこのサンダルのトレンドは、サスティナブルにも見える。
ヴァネッサパウエル 2019年7月2日
昨今の最新ファッションのひとつはマニキュアブームの後、プールサイドの履物：フリップフロップでした。 非常に物議を醸すモノにも関わらず、ゴム草履(米/豪:Thong) は、特に今シーズンのファッションブランドやファッショニスタと共に、業界から受け入れられた。 Yeezy Season 8のPVCウェッジ、Simon Miler（サイモンミラー）のキトンヒールから、Balenciaga（バレンシアガ）のPre-Fall 2019のルックブック。それに続くVetements （ヴェトモン）Spring 2020のランウェイまで。ビーサンの復活劇がピークを迎えたのです。
ダッドスニーカー流行に似ていて、ここまでくるのは簡単ではなかった。 何年にも渡ってフリップフロップは、ストリートスタイルによりギャラリーやランウェイのショーに浸透していたのです。 昨今はKardashians（カーダシアン）や、ファストファッション界でさえも受け入れています。（だからみんなそれが本物のブームだと信じているのです。） この醜くてオシャレじゃないサンダルから一転、超オシャレサンダルへの変貌は夏の愛憎たらしい履物となった 。ー では、一体どうやって？
1962年、非公式に発明されたフリップフロップは、ブラジルのブランドHavaianasでした。ブランドは「2本の蛇腹糸で装飾されたストラップ付きソール」に特許を付けました。 このスタイルは、ビーチでの休暇や犬の散歩には欠かせないものだったのですが、それが本格的なファッションになることはありませんでした。 そして57年後（2019年）、瞬く間にHavaianasのビーチサンダルは、夏のコペンハーゲンファッションウィークの街中で脳裏に焼きけられました。 Pernille TeisbaekやJeanette Madsenといった大物インフルエンサーは、セリーヌとJWアンダーソンのスライダーサンダル（シャワーサンダル）をキャッチしました。
ランウェイでは、アレキサンダーワンが2017年春のショーでのフリップフロップを取り上げ、このトレンドの初期のインフルエンサーでした。 2018年春、Michael Kors（マイケルコース）とIsabel Marant（イザベルマラン）らが続き、オリジナルのゴム草履(米/豪:Thong) を発表。
また、Rihanna（リアーナ）は同シーズン、彼女のFenty PUMA のショーでヒールバージョンを発表しました。 それでもトレンドはすぐに勢いを増すことはありませんでした。な新しくLVMHデザイナーとして任命されたリアーナとファンとの間でTwitter論争を起こり、否定的な反発を経験したのです。 しかしこの出来事はサンダルブームに火をつける兆候として必要だったのです。 なぜなら過去の経験から、ポップカルチャーにおける画期的なトレンドには最初、厳しい批判がある。 実はこれこそが、若者たちがブームを作る上で絶対に必要な過程なのです。
The Zoe ReportとRefinery29の編集者は、すぐにこの兆候に目を付けました。一方で、Well+Good、PureWow、Elle.comのライターの一部は、口コミやSNSでの露出が少ないなどの理由でフリップフロップを諦めていました。 「Go Ask Anna」シリーズのVogueの最新ビデオでは、Anna Wintour（アナ・ウィンター）が「私はフリップフロップが大好きです」という回答でトレンドに関する質問で答えている。 ブームの火付け役になるために必要なメッセージを送り続けていた人物、それこそがAnna Wintour（アナ・ウィンター）だったのです。
残念なことにアンチの存在で、この夏はフリップフロップは牽引力がありながらも翌年以降にすら持ち越しそうだとの予測もできてしまします。 ですがInstagram上であの物語が、サンダルを一気に拡散させました。 Alyssa Coscarelliがこの夏に最も熱い流行は"flip flops of all kinds.（あらゆる種類のサンダル）"と、直近のフォロワーとのQ&Aのリプライで答えたのです。 そして業界で一番のトレンド預言者であるLeandra Medineは、Tibi版をずっと着用しているのです。
「とどまることがトレンドではないです。フリップフロップは夏のベーシックに相当するので、それに紐付いたアップデートが鍵となる」と語るAnna Correaは、のアクセサリーおよび靴分野のトレンド予想会社WGSNの副編集長だ。 「スポーティ、HIGH & LOWなど、若者世代（2000年代生まれ）へのアピールが続けば、新鮮なアイテムとして残るだろう。」 と、減速の兆候は見られない見解を述べています。
「若いインフルエンサーたちは別の世代がしたことをやっています。；つまり彼らは数十年前から得られる着想を探し続けているのです。若者たちはフリップフロップをより新しい、そしてより現代的な方法でスタイルする。」とCorrea氏は加えて話します。
Cult Gaia（カルトガイラ）のスカルプチャルヒール、Staud（スタウド）のふわふわスクエアトゥー、そして Proenza Schouler（プロエンザスクーラー）の太ストラップのカラーブロックプラットホームと。さらにEtro（エトロ）とAcne Studios（アクネスストゥディオス）からもフリップフロップを用いた2019S/Sコレクションが発表されています。新勢力の人たちはゴム草履(米/豪:Thong) を、このように履いているのです。
他の実証済みトレンドと同様に、フリップフロップが主流になりつつあります。靴のファストファッションマスターであるブランドSteven Madden（スティーブンマデン）は、90年代から着想を得たスタイルを今期、いくつかテストしています。
Steven Maddenのクリエイティブ・小売担当ディレクターのChristina Ciglarは次のように述べています。 「今年、確実なトレンドが来ている。ゴム草履人気に火が付いている」と。同ブランドは2020年S/Sに、ゴム草履(米/豪:Thong)スタイルをプッシュすることにとてもエキサイティングだ。
フリップフロップは明らかにファッションの世界トレンドになり、それは90年代と2000年代のような単なる小さなものではありません。 これは単なる履物という分野を超越しているし、インターネット世代がこのカルチャー事象に飛びついているのです。 昔ダッドスニーカーだったものが、今やフリップフロップなのです。 皮肉にも、この繰り返される周期は、トレンドの逆流にも見えます。：次にどんな醜いトレンドが爆発するのでしょう？
以下に私たちのお気に入りのフリップフロップスタイルのいくつかを宣伝しておきます。（記事原文は添付画像）
以上
記事の翻訳にご協力いただいたのは、同時通訳士として活躍されている轟さん。そしてファッション業界に席を置いていた私が、加筆修正させていただきました。
原文は以下のリンクとなります。
ダッドスニーカーに代わる、サンダルトレンドの記事翻訳でした。
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