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【第99回】アストラハウス『アウシュヴィッツの小さな姉妹』『冬牧場』

NetGalleyラジオ番組「ネットギャリーで発売前の本を読む」
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【第99回】
放送日:2021年12月28日(火)7:20~
※アストラハウス 担当編集さんのコメントを収録!

★『アウシュヴィッツの小さな姉妹』
タチアナ&アンドラ・ブッチ
アストラハウス
刊行日 2021/12/24
NetGalley作品詳細ページはこちら
https://www.netgalley.jp/catalog/book/242403

《内容紹介》
ヨーロッパ全土から21万6千人の子どもがアウシュヴィッツに移送されたが、解放時に生き残ることができたのは451人。本書は、アウシュヴィッツを生き延びた6歳と4歳の小さな姉妹が見たアウシュヴィッツと戦争が家族にもたらす悲劇の物語。
(※アウシュヴィッツへ送られた子どもの人数と解放時の生存者の人数の出典:Holocaust Encyclopedia, USHMM)

なぜ、6歳と4歳の小さな姉妹は、人体実験の犠牲にならずにアウシュヴィッツ絶滅収容所を生き延びたのか?

1944年3月28日夜、リエカに住むイタリア系ユダヤ人の6歳の姉タチアナと4歳の妹アンドラは家族とともにナチスに逮捕され、翌29日、アウシュヴィッツ・ビルケナウ絶滅収容所へ向けて移送された。1944年4月4日、アウシュヴィッツに到着したタチアナとアンドラは、いとこのセルジオとともに最初の選別をくぐり抜け、子ども用バラック「キンダーブロック」に収容される。そのバラックに入れられた子どもたちは、ナチスによる人体医学実験のモルモットになる運命だったが、奇跡的に生き延び、1945年1月27日に解放を迎える。
解放後、姉妹は戦争孤児としてチェコスロバキア・プラハ、イギリス・ロンドンへと渡り、1946年、収容所で別れ別れになった両親とイタリアで再会する。しかし、姉妹のアウシュヴィッツはまだ終わらない。


★『冬牧場 カザフ族遊牧民と旅をして』
李娟
アストラハウス
刊行日 2021/12/24
NetGalley作品詳細ページはこちら
https://www.netgalley.jp/catalog/book/242679


《内容紹介》
芥川賞受賞作家・李琴峰氏推薦!

「温度計も測れない厳冬、羊のフンに囲まれる地中の家、果てしない荒野――。過酷な環境とともに描き出されるのは、遊牧民の人間味溢れる暮らしと営み。クスッと笑うこと間違いなし」

中国文学における最高栄誉の魯迅文学賞や上海文学賞、人民文学賞、第二回朱自清散文賞など、多くの文学賞を受賞している李娟の代表作『冬牧場』がついに日本刊行!

世界で一番海から遠い都市、新疆ウイグル自治区のウルムチから届いた極上の紀行エッセイ。著者と、新疆ウイグル地区アルタイ地方にある冬の牧場で遊牧をしているカザフ族との約3カ月にわたる心温まる交流が綴られている。遊牧民の生活は、中国の政策によって近いうちに遊牧民たちも定住を選ぶ時代になるかもしれないという時代に、非常に貴重な記録ともなっている。

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