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自分を聴せていますか? 一日の不安を浄化する夜の音瞑想。

「大切な相手に必要とされているのだろうか?」
「チームの役に立っているだろうか?」
人は皆、立場や能力など自分自身に不安を感じる夜がある。

岩濱サラさんは、オンライン瞑想の活動「情け深まる音瞑想のリズム」を2020年12月から開催する。平日の夜に参加者と一緒に瞑想をする。心を整えるだけではなく、不安をひとつずつ浄化していく。

鎌倉の活動拠点へうかがうと、あたたかな笑顔で出迎えてくれた。

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岩濱 サラ(いわはま・さら)
マインドフルネス・ナビゲーター、一級建築士
MindfulLife × ワーケーション「ThinkSpace」代表、こどもマインドフルネス教育コミュニティ「mindful park」代表、心と身体を整える「WELL-BEING UP」共同代表。1981年、神奈川県生まれ。学習院大学理学部数学科、京都造形芸術大学建築デザイン卒、武蔵野大学大学院人間社会研究科在学中。IT企業でのシステム開発コンサルタント、不動産ディベロッパーにおける居住用・投資用不動産の開発営業を経験した後、「空間・生活・つながりの再構築により、心の豊かさを見つめ直し、幸福度の高い社会をデザインしていきたい」との想いから2014年に起業。


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このnoteを書いた人:田中 嘉
編集者、インタビュアー。

自然と溶け合う自分。マインドフルネスの豊かさ。


「深く、ゆっくりと、吐く呼吸とともに、心の不安や苦しみも大地のもとへ流していきましょう」。

肩の力が抜け、自分の内側のあたたかくて愛に満ちた世界へと戻っていく感覚がある。

「たとえば、長時間、木に密着していると何かが満たされて、自然と愛が湧き出てくるような感覚になります。植物も動物も、宇宙は愛に満ちた状態と言われています。私は以前、一日10時間ひとりになって、誰とも会話をしないヴィパッサナー瞑想を行った後、すべてのものに対する愛にあふれた状態になりました」。

海と山に囲まれた「Think Space 鎌倉」は、マインドフルネスな時間を過ごすことができるワーキングスペース。古民家を改装した空間で、ひとりで仕事をしたり、複数人で打ち合わせをすることもできる。

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同スペースのオーナーを務める、岩濱サラさん。幼少期には、画廊に勤めていた母と共に美術館に足を運んだり、アートを鑑賞したりしながら育った。卒業後は、IT企業でのシステム開発コンサルタント、不動産デベロッパーでは不動産開発営業を経験した後、2014年に独立した。

現在は、マインドフルネス・ナビゲーターとして、心と身体の健康習慣に寄り添う「WELL-BEING UP」プログラムの開催、親子で楽しむマインドフルネス教育コミュニティ「mindful park」の運営等も行う。禅とマインドフルネスの国際カンファレンス「Zen2.0」では、シンギングボウルを使用した瞑想ワークショップを開催した。

幅広い活動の中で大切にしているのは、自然を感じること。また、自分の内側に向き合うことのふたつだ。

「原体験は大学生の頃でした。自然の中で午前3時頃から坐禅をしはじめて、フクロウの鳴き声から、小鳥の鳴き声へと音が変化したとき、朝に変わる瞬間を感じられました。自然界の微細な変化に気づくことの豊かさを実感しました」。


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音瞑想で、自分の不安を浄化する。


瞑想時に使用するシンギングボウルは、縁をこすることで音を奏でる器だ。音に意識を集中することで、愛のエネルギーを感じられるようになるという。

「音の要素はすごく大切にしています。森羅万象すべてのものは、有形・無形問わず固有の振動波をもっています。私は、それらの波動が共鳴し合いながら宇宙は成り立っていると考えています。この宇宙は、愛のエネルギーの波動で満ちているんです」。

自然界には多くの「ゆらぎ」があふれている。私たちの心臓の音、ろうそくの炎のゆれ、波の間隔、雨音…。一定のようだが、じつは予測できない不規則な変化や動きがある。

「また、シンギングボウルを奏でるときに発生する“1/fのゆらぎ”には癒しの効果があり、それは魂のリズムと共鳴しやすい周波数とも言われます。その音を聴いて、だんだんと心を整えていきます」。

2020年12月に新たにはじめる「情け深まる音瞑想のリズム」は、シンギングボウルの瞑想以外にも「ボディスキャン瞑想」「書く瞑想」「大地とつながる慈悲の瞑想」など、複数の瞑想を組み合わせながら行う。平日夜22時からオンライン上の「みんなで暮らしのリズムを整える」プラットフォームであるネスト内で開催する。

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ボディスキャン瞑想は、体と心のつながりを回復させる。目を閉じて体全体を感じることで、体に表れている筋肉のこわばりや心の緊張に気づきやすくなる。

「心臓の鼓動や内蔵の音など、体の中では何種類もの音が響き合っています。忙しい毎日を過ごしていると体のメッセージを見逃してしまいがちですが、ボディスキャン瞑想によって、体の不調に早めに気づけるようになります」。

また、大地とつながる慈悲の瞑想では、体内に溜まった不安や苦しみを大地に流し、大地から受け取る愛のエネルギーで満たしていく。

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「情け」を深める、毎日を愉しむ。


「情け深まる音瞑想」と名づけた理由は、同サービスを運営するネスト代表の藤代健介氏と話す中で「情け」という新鮮な言葉にピンと来る感覚があったからだ。

「情け」とは人情に近い言葉だ。正確には相手を聴す(ゆるす)感覚と言う。

「1年ほど前、仕事上の身近な人から攻撃されているように感じることがありました。“なぜ自分だけ”と疑問に思いながら、なるべく感情をもたないようにしました。しかし、相手の心境を想像するうちに、相手にも同様の苦しみがあることに気づいて相手への共感が生まれました。心の中で“その人の命が輝きますように、幸せでありますように”と願い続けたら、心の中に慈悲慈愛が湧いてきたんです」。

相手の事情を聴くようにゆるす、愛の意識を大切にしている。

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現代社会を生き抜いていく中で、人間関係のストレスを感じることも多いだろう。

他者のせいにしても、自分が泣き寝入りしても、人生は明るくならない。むしろ正面から相手に向き合い、情けをかける態度を身につけるのがいいかもしれない。

とはいえ、自分に忙しい毎日で他者に情けをかけるのは簡単ではない。

ネストでは毎晩の瞑想以外にも、月に一度のダイアログも行う。対話を通して互いの弱い部分も聴し合えるような輪をつくっていく。

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聴し合う関係性が、世界を豊かにする。

同様に、自分を聴すことも大切だ。

「離婚や失恋を経験する中で、私って何がダメなんだろうって自己嫌悪に陥ることもありました。そんなとき“私のままでいいんだよ”と、自分に言い聞かせてあげるようにしています」。

情けは人のためならず、ということわざがある。他人に情けをかけることは、めぐりめぐって自分に返ってくる。他人を聴すためにも、まずは自分を聴すことから実践する方法もある。

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瞑想を通して、自分の不安を一つひとつ浄化していった後に、目指したい道がある。

「最終的な道は、一人ひとりの魂が輝くことです。皆さんは、唯一無二のすばらしい資質をもっています。あるがままの自分の内側から、本当にやりたいことが自然に湧き出てきてくるように。私も一緒に人生を学びながら日々を過ごしてゆきたいです」。

自分を聴すと、相手を聴せるようになる。そんな情けの輪が世界に広がっていくことを、このリズムから共に祈っていきたい。


情け深まる音瞑想のリズム
月曜日〜金曜日 | 22:00〜22:30
公式サイト:https://nesto.life/rhythm/nasake-fukamaru-meisou

取材・編集:田中嘉 撮影:本永創太 

ありがとうございます!ウェルビーイングな1日を!
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「みんなで暮らしのリズムを整える」プラットフォーム、ネストの公式noteアカウントです。 https://nesto.life/

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