感情を振り返って、自分の一番心地いい判断をする|Nesto参加者筒井美希さんインタビュー
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感情を振り返って、自分の一番心地いい判断をする|Nesto参加者筒井美希さんインタビュー

Nesto | ネスト

こんにちは、Nestoと関わる方にお話をうかがい、紹介をしていくライターをしております、キタムラと申します。

仕事が楽しいけど、仕事以外のことも大事なんじゃないかと考えるようになった今日この頃。
私は今まで、あまり何も考えず、仕事を中心にぐいぐいとがんばってきたタイプです。
ですが、今年で30歳とある程度年齢を重ねてきたこともあり、自分のプライベートの時間も充実させたいなあと思いはじめました。
とは言え、目の前にタスクが山積しているのは相変わらず。仕事だ趣味だ、と予定を詰め込んでしまい、結局は自分を顧みる暇なく、日々に流されている気がします。

ところが、仕事でも家庭でも忙しく働きながら、定期的に自分を振り返る習慣を持つ方もいるようです。

Nestoのネイバーズ、筒井美希さんは「感情ジャーナリングのリズム」に参加して、毎週土曜の朝に「自分の感情ベースの振り返り」を行っているそう。

感情ベースの振り返りとは一体どんなものなのでしょう。ちゃんと自分を振り返れると、どんな風にいいことがあるのでしょうか。

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お話をうかがった人:筒井美希さん
「感情ジャーナリングのリズム」参加者。デザイナー。湘南で在宅ワークをしながら子育て中。著書『なるほどデザイン』『うっとりあじわいじっくりデザイン


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noteを書いた人:北村菜穂
サービスデザイナー兼ライター。東京に住みつつ、1年のうち1〜2ヶ月は金沢にいる。


忙しいからこそ、何もしない余白の時間を大切にする

ー本日はよろしくお願いします。さっそくですが、お子さんも育てながら仕事面でも忙しく活動されている中、普段どんな風に生活されているのでしょうか。

筒井美希(以下、筒井):はい。現在1歳7ヶ月の子どもと夫の3人で暮らしています。
産休・育休を経て今年の5月から職場に復帰しましたが、今はほぼ毎日自宅でリモートワークをしています。

平日は、朝は子どもを保育園に預けて仕事、時間になったら迎えに行って、夜は家族のごはんをつくり、合間に家事をしてと、慌ただしく過ごしていますね。

なかなか自分一人の時間が持てないこともあり、朝5時に起きて自分の仕事をする時間を2時間ほどとっています。本当はその時間で、仕事以外の自由時間を持ちたいのですが、最近はなかなかむずかしいですね。

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ー最近は主にリモートワークなのですね。以前より生活のリズムが整ったと感じますか?

筒井:そうですね。保育園に子どもを預けてしまえばすぐに仕事ができるので、移動が少なくなりありがたいと感じる部分は多々あります。

ただ、時間的な余裕は生まれつつ、自宅にいると、パスタを茹でながら洗濯物を畳むとか、あれも片付けなきゃとか、常に仕事以外にもあらゆることに頭と体を働かせている状態になってしまい、精神的にも余裕があるかと言われればそうではないかもしれません。

今はあまり出社をしないのですが、会社に行くとエレベーターを待つ、会議室を移動する、電車に乗るなど小さな「余白の時間」がたくさん存在します。
そういう時間は家と違い、この隙にあれをやって、という効率性にとらわれず「今は移動中だから」と何もしていない状態を許容できていたな、とリモートになって思うようになりました。

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ー今はそうした余白の時間はまったくなくなってしまったのでしょうか。

筒井:自然に生まれることがなくなったので、意識的にとるようにしていますね。
例えば、週に1回以上は外でランチを食べるルールを決めて、強制的に外に出たり、歩く時間をつくるようにしています。
休日も、ゆっくり起きて、パン屋さんに行って、天気が良くて気が向けば海に行く、というように、予定を決めすぎず、何もしなくてもいいゆとりを大事に過ごしています。


ーなるほど、余白を大切にしているのですね。

筒井:そうですね。あとは毎週感情ジャーナリングをして自分を振り返ることも、意識的にやってよかったことの1つかもしれません。
一人で自分と向き合う時間をちゃんとつくることで、ためていたものを吐き出して自分の頭の中の整理ができるようになりました。

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感情ベースの振り返りで、改めて自分の好き・嫌いの価値観に気づく


ー感情ジャーナリングとはどのようなものなのでしょうか。

筒井:私がやっているのは、ノートに今週あったことを感情をベースに書き出すというものですね。

ポイントは、理性的にはこうするべきとか、効率的かとか、有益であるとか成長につながる、という判断基準ではなく、そういうのを全部取っ払って、「楽しいか」や「辛いか」のような、自分の感情で振り返るところです。


ー合理的な判断軸ではなく、感情で振り返るということには、どんなメリットがあるのでしょうか。

筒井:自分は何が好きで、何が嫌いか、ということに改めて気づくことができますね。

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ー何か具体的なエピソードを教えていただけませんか?

筒井:色々あるのですが、たとえば仕事だと、著者として本を出したことがありまして。
そのとき、振り返ってみると「筒井さんすごいね」と言われると素直に受け取れなくて、「この本とてもいいね」と言ってもらう方が嬉しいと感じる自分に気づきました。
こんな風に「自分に対して評価をもらうより、自分がつくったものを評価される方がモチベーションが上がる」といったような、仕事のどこに手応えを感じているかなどは、感情をベースに振り返ることで発見できたと思います。


ー仕事以外だとどういった発見がありましたか?

筒井:プライベートでは、この人とランチを食べたのがよかったとか、家族が大事だな、のような振り返りが意外と多く出てきていて。
じつは以前は、自分は一人時間がいくらあっても楽しめるから、孤独でも問題ない、と思い込んでいたのですが、案外人との関わりに喜びを感じていることを、振り返りで改めて発見しました。
そんな発見から、やっぱり誰かと過ごす時間を大事にしようと考えたり、自分の好きな物事を改めて知ることで、自分の中で何を重要視するかを少し見直したりしています。
自分がより心地いいと感じられる過ごし方が考えられるようになってきましたね。


ーどういった経緯で感情ジャーナリングのリズムをはじめようと思ったのでしょうか。

筒井:感情を振り返るのは、Nestoのリズムありきではじめたものではなくて。
もともと月一程度で、自分一人で似たようなことをやっていたんです。
はじめは知り合いに「感情で振り返ってみる手法がある」と聞いて試してみたのですが、一度やってみて、仕事で行うような合理的な判断軸でなく、感情で物事を判断するのがいいな、と感じました。
それから自分一人で、半年程度振り返りを続けました。

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一人でもできることを、誰かと行う2つのメリット

ーもともと一人でやっていたことだったのに、どうしてNestoのリズムに参加しようと思われたのでしょうか。

筒井:実は、最近まで一年以上中断していたんです。子どもが産まれる前くらいからでしょうか。
一人でやっていると、忙しくなるとどうしても優先順位が下がってしまいます。土日のどこかでやろうと思って結局やらない、ということが続いてしまいました。

やって意味のあることだし、やりたいとは思っていたところでNestoに「感情ジャーナリングのリズム」があることを知り、いい再開の機会だと感じてリズムに参加することにしました。


ー現在参加されている「感情ジャーナリングのリズム」は、どのように行っているのでしょうか。

筒井:毎週土曜の朝7時半から、場所は自宅の仕事部屋でやることが多いですね。

時間になったらリズムのZoomを立ち上げて、リズムに参加しているメンバーと顔を合わせます。
はじめは、ホストの方の話などを聞いたり挨拶をして、そこから各々感情ジャーナリングの作業に移ってという感じです。


個人ワークは、やり方に大きな決まりはないのですが、まず今週あった出来事をノートに書き出します。
次にその出来事を思い出した時に浮かぶ言葉をそのまま書いて、その言葉の奥にはどういう感情があったのかを書いて、と、自分の感情をどんどん深堀りしていく感じですね。
これはポジティブなことも、ネガティブなことも本当にありのまま記載していきます。


個人のワークが終わったら、自分の書いたものを見直して、参加者で軽く共有の時間をとります。分かち合いの時間と言って、これは話したくない気分のときは退席しても良いのですが、私はわりと参加しています。

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感情ジャーナリングに使用しているノート。最初は薄いものだったが、続けられそうだったので、ちょっと分厚い、いつか何かに使いたいと思って買っておいたお気に入りのノートを使用している


ーリズムの中で参加者同士はどのような会話をするのでしょうか。

筒井:これはリズムによって結構差があると聞いているので、あくまで「感情ジャーナリングのリズム」に限ってですが、普段のリズムではそこまでワイワイおしゃべりする感じではないですね。
開始した時に軽く挨拶や天気の話をするくらい。
あとはジャーナリングを終えて共有の時間に、少し自分の振り返り内容を話します。

感情を書き出すというプライベートな行為であることと、自分の感情に向き合うことが目的であるため、参加者同士の関わりありきではなく、それぞれの時間をちゃんと過ごせていればいいという認識を私は持っています。
誰かのためになるとか、何か反応や気づきになることを返してあげなきゃとか、そういうアドバイスを積極的に出し合う場ではないです。
といっても、話を聞いていると共感することも多いので、最近では話をさえぎらないようにチャットでコメントすることが増えてきたかもしれません。

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ーなるほど、基本的にはあくまで個人作業をそれぞれが行う場なのですね。
逆に、あえて個人でもできることをみんなで集まってやる意味はどこにあると考えていますか。

筒井:2つメリットがあると思っています。

1つは、一人だと結局続かなかったことが、Nestoで誰かと約束をしているから続く。

以前、忙しくて数回連続でルーティンに参加できない時期があったのですが、もしリズムに加入していなかったら、そのまま習慣は消滅していたかもしれません。

2つ目は、共有の時間があること。
分かち合いの時間があるので、書いただけで終わりではなく、一度自分の書いたものを見ながら「何を話そうかな」と情報をもうひと編集する時間があるんです。
言葉として外に出すことで、自分の考えや、頭でぐるぐるしていたことの消化が少し進むのかもしれません。

口に出して気づいたことを、さらに書き留めたりすることもよくありますね。

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ー感情ジャーナリングを続ける中で、ご自身の考え方やあり方にはどのような変化があったでしょうか。

筒井:以前はべき論や他人の評価を気にして無理をすることもありましたが、最近ようやく、自身に主体性が戻ってきた気がしています。
たとえば、自分にとってはじめてのことや、やったことがないことはおもしろいから続けたいとか、コミュニケーションが合わない人との仕事は避けよう、とか。
好き嫌いで物事を判断したっていいじゃないか、と思えるようになりました。

「感情ジャーナリングのリズム」を取り入れたこともそうなのですが、自身のライフステージの変化などもあり、自分の価値観を大事にしようと思ったのがきっかけかもしれません。


ー最後に、ご自身の生活でこれから目指していきたいことがあれば教えてください。

筒井:そうですね、少しずつでも好奇心が満たされる状態というのが、自分にとっての幸福感につながっていると感じるので、その状態を実現することでしょうか。
たとえば、仕事のための読書じゃなくて、自分の感情の赴くままに読書するとか。時間帯が合わなくてできないのですが、本当はNestoの「バカンス読書のリズム」にも入ってみたいんですよね。

役に立つかどうかといった合理性とは関係なく、自分の感情に向き合って、気持ちいい状態をつくっていけたらいいなと思っています。


ーありがとうございました。

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筒井さんのお話をうかがい、私自身を振り返ると、自分が何かを判断するとき、無意識で優等生であるように考えていたかもしれない、とふと思いました。
自分の成長になるから、このほうが効率がいいから、と、自分の感情をぐっと押し殺して物事を判断してしまうことが、いまの自分にはとても多い気がします。
しかしいまの私は、その自分を押し殺していることにすらうまく気づけていないかもしれません。

筒井さんのように、自分の考えていることを振り返り、本当に自分が心地良いと感じていることを整理してみれば、いまよりも少しだけ気持ちよく生きられるヒントが見つかる気がしてきました。

とりあえず私も、書棚で温めているお気に入りのノートを開いて、いま考えていることを少し書き出してみることからはじめてみようかと思います。



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ありがとうございます!すてきな1日になりますように。
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