見出し画像

本気で写真に向き合った半年。撮った「写真」とその時の「気づき」を、時系列で振り返る。

以前、こちらの記事で写真を始めて1年、何をしたかということをまとめさせていただきました。

今回はそこからどうなったのか、自分の現在地を知るためにもまとめてみたいと思います。

上記の記事を書いた頃は取材とプラスα趣味で撮影する程度だったのですが、今年の1月からはかなり撮影の頻度を増やしました。

少ない撮影機会でも意識的に撮影すれば、気づきがあり上手くなっていく感覚があったので、撮影頻度を増やしたらどうなるのか知りたかったのです。

「しのごの言わず撮りまくれ」のフェーズに来たのかなとも思ったこと、そして本気で写真をモノにしてみたいという意識が生まれたからでもありました。

ということで、ここ半年の道程を振り返っていきたいと思います。撮影の際に意識していたことや気づきなども併せて記載していきます。

その前に、快く撮影させてくださったモデルの方々に心から御礼を申し上げます。
今見るとどうしてももっとこうできただろうなど反省も出てきてしまいますが、その時々のベストは尽くました。今以上の景色を見るためにもここに振り返らせていただければ幸いです(もっと上手くなるので待っていてください)。

1月

今年はポートレートを本気で頑張ってみようと一念発起してろじさんにモデルをお願いしました。これまで開放してばかりだったのでこの日は絞って硬めの写真を撮ることをテーマに。絞ることで主題の整理の難しさを痛感。
モデル:ろじさん

85mmのGMレンズを手に入れたので、使ってみたら逆光でも顔が暗くならなくてびっくり。逆光の楽しさを初めて実感した日。結局開放マンに戻ってしまった。
モデル:JILLさん

2月

引き続き逆光で撮りたいブーム。光の入れ方を考えて撮ることを認識するようになりました。まだ一つのことを意識するので精一杯。
モデル:みぃこさん

なぜか例のプールに行く機会に恵まれて撮った一枚。柔らかい光を生かして白を綺麗に見せたいと思って撮ったらプールで撮る意義が一切ない仕上がりに。被写体だけでなく環境と調和させる意識が足りてなかった。
モデル:こよみさん

夕暮れ光を求めて彷徨っていたら綺麗にバウンスしている場所を見つけてパシャり。非常に風が強かったので動きを出したかった。それにしても私の撮る時モデルの方の服が白いことが多い不思議。
モデル:JILLさん

昼間の撮影ばかりだったので夜撮をしてみたくてくっくさんにお付き合いいただいた。ストロボ持っていたんですが、結局自販機の光を使う方が自然でいいなと思ってしまった。自分はどんなポートレートが撮りたいのだろうかと自問自答していた。
モデル:くっくさん

3月

やっぱり作り込こむよりその人らしさを撮りたいんだ、ということに気がつき、モデルの方の所縁の地でロケをすることにした。が、まだ綺麗な写真が撮りたいという意識が勝ってしまっている。やっぱり服が白い。
モデル:さん

初めてオールドレンズなるものを使ってみた1枚。マニュアルフォーカスの難しさと面白さに触れる。よく光が入るレンズだったこともあり、「光を認識したい!」という意識が強くなった。
モデル:さん

ノリで古えのギャル撮影しようということに。元黒ギャルの方なのでこれもある意味その人らしいかと拡大解釈。この日も光を捉えたいという思いで撮っていたが、光をどう活かすべきかまで頭が回らなかった。
モデル:しらほしなつみさん

光が来る方向と回り方が少し認識できるようになった。うまく光が肌に当たると美しいことに初めて気がつく。やっぱり服が白い。
モデル:あらりさん

光を認識したいなら自分でストロボを組んでみるのが早いのでは?ということで夜のスタジオ撮影を敢行。肌にうまく光を当ててみたかったので少し露出多めの衣装でお願いしました。あきりんさんのセミナーで得た知識で3灯にチャレンジ。
モデル:rabiさん

たまにはアンダー気味かつ絞って撮ってみたくなった。黄色をテーマに撮ったのだがちょっと恣意的すぎたかもしれない。改めて自分は何が撮りたいのか懊悩しだす。
モデル:紅亜まりさん

4月

ファッションぽい撮影がしてみたいということでLOPEさんと街撮影に。これまで光にだけ意識が向いていたが、光には影があることをようやく認識できた。
モデル:LOPEさん

晴天での桜リベンジ。桜ポートレートは人物と桜と主題が複数あるから難しいんだということにようやく気がつく。改めて構図を勉強しようと心に誓う。しかしこの日もやはり服は白い。
モデル:しらほしなつみさん

光栄なことにエヴァの公式アパレル・RADIO EVAさんのサイトで写真連載をさせていただくことになった。初回は昨年仕事をご一緒させていただいたこともある女優の田中真琴さんにお願いしました。アパレルの撮影ということで決めカットが多めになった。それなりに撮れてはいるが、もっと彼女の人柄が滲む写真が撮りたかったと少し後悔したのを覚えている。このあたりから撮影のお仕事依頼が少しずつ来るようになった。
モデル:田中真琴さん

ノンバーコードブックスで出すこよみさんの写真集を撮影させていただくことに。彼女を撮り進めるうちに、僕は光の中にいるその人らしさを撮りたいんだと確信した。これは初めてのスローシャッター。奇跡的に赤い服の人が通りがかったので面白い写真になった。
モデル:こよみさん

アイドルグループ神宿さんの新メンバーオーディションの最終選考に残った方々を撮影する機会に恵まれた。当然全員初見だったが撮りたい方向が明確になったためか、コミュニケーションにも迷いがなくなった。やっぱり僕は笑顔が好き。
モデル:石綿なこさん

火将ロシエルさんのインタビューで撮影しました。光の当て方で立体感を出せることを把握しつつある頃。光の当たり方を意識すると肌感や造形まで認識が広がることもなんとなく把握した。
モデル:火将ロシエルさん

曇りでなかなか面白みが出せないなと思ってオールドレンズを選択。ボケ感の中で構図の整理するのも一興だなと思った。
モデル:Lunaさん

ニコニコ超会議の取材で撮影。最近主流になったストロボを使った撮影にチャレンジしてみました。改めて写真は光だなと実感。
モデル:伊織もえさん、JILLさん

5月

こよみさんの写真集で初のグラビア撮影。これまでのポートレートとグラビアは構図の作り方が違うことに気が付いた。もう一度主題と構図を勉強しようと思った撮影となった。
モデル:こよみさん

晴れた日で撮影時間が夕方だったので、順光を中心に撮影した。光の方向を認識してどこに当てて、何を主題にするのか。この日はそうした光を使った絵作りのコツみたいなものを少しつかんだ転機になる撮影だった。
モデル:霜月めあさん

ティファニーカフェに行く機会に恵まれたので撮影した一枚。光を使った絵作りが楽しくてたまらなかった。写真はやっぱり「何を見せたいか」なんだなと。
モデル:さん

以前取材撮影した神宿さんの新メンバーオーディションのメンバーで新しいアイドルユニット「かみやど」が誕生。なんと光栄なことにその映えあるアーティスト写真を担当させていただくことになった。記事の写真を評価いただいてのオファーだったので素直に嬉しかった。仕事として受けた以上、結果を残さないといけないプレッシャーが心地よい。結果的に最高の笑顔の写真が撮れてホッと胸をなでおろした次第。
モデル:かみやど

インタビュー撮影がご縁となって、火将ロシエルさんの生誕イベントで頒布する写真集の撮影・ディレクションのオファーをいただいた。これまでにない素顔のロシエルさんを表現したいねという話になり、彼女の地元・川越で撮影した。コミュニケーションを取りながら作品を作り上げていく過程は、本業のプロジェクト推進と同じ。技術や構図の整理に思考の比重が傾いていた中、ポートレートの本質はインタラクティブだということを教えていただいた気がした。
モデル:火将ロシエルさん

山吹りょうさんのインタビュー記事で撮影しました。ご本人の雰囲気や衣装を活かしたいなと思って現像を工夫して少し映画感のある仕上がりを目指しました。現像もいろいろ工夫していこうという意識も出てきた頃。
モデル:山吹りょうさん

曇天の夕方の平塚の海で撮影。いろいろ試していきたいなという気持ちでたまにはアートっぽいのも撮ってみた。この写真は海は全く写ってないんだけど。
モデル:みぃこさん

こよみさん写真集のグラビア第二弾で花魁衣装を撮影した。完全なるスタジオ撮影だったので照明を組んで撮影。ストロボは苦手意識があったのだが、自然光で培った光の認識を活かして、考えて配置すればいいだけだということに気がついた。まあ考えてみたら当たり前のことなんだけど。とはいえ、まだまだ組むのに時間かかってしまうので修行が必要。
モデル:こよみさん

テレジアさんと浴衣撮影。早くから撮り出したが、夏らしく太陽が高く、どう遮光しながら撮るか苦心した。でもやっぱり光の周りがいい環境は楽しい。
光の中にいる自然なその人を撮りたい、だからシャッターを押す瞬間、自分はこの世から消え去りたい。そんなことを考えていた。
モデル:テレジアさん

6月

一転して曇りの撮影に。散光はやっぱり難しい。細かなバウンスまで見える日は来るのだろうか。そして自分を消し去るのもまた難しい。この日はモデルさんにだいぶ助けていただきました。
モデル:涼本奈緒さん

城崎ひまりさんの生誕イベント用の写真集撮影を行いました。街撮影、スタジオ撮影を実施。これは変化を出したかったのでオールドレンズで雰囲気重視で撮影したもの。自然な中にもどこか物語を持たせることを意識し出す。
モデル:城崎ひまりさん

あんまり斜めで構図作ることはあまりしない選択しないのですが、ストーリー性を優先して撮ったもの。少し自由になった気がした。
モデル:火将ロシエルさん

直感的に自分の写真に合うのではないかと思っていた御寺ゆきさんを撮る機会に恵まれた。非常に表情が豊かな方で、撮っていて非常に楽しかった。というか撮りすぎた。この日は被写体、光、構図が噛み合う感覚があった。その感覚は今も息づいている。
モデル:御寺ゆきさん

続・こよみさん写真集の撮影。自然と構図を選択できるようになってきた。
モデル:こよみさん

美少女スクランブルという写真連載をすることになり、5名の方を撮影させていただいた。刻々と変化する環境の中でレンズや場所の取捨選択をしながら撮った。人によって合うレンズ合わないレンズがあることを再確認。また、モデルの方の上がりの好みとの折り合いのつけ方も考えた。
モデル:(上から)本田夕歩さん、皆川優香さん、藤川らるむさん、水湊みおさん、守崎風花さん

海撮影。この日は晴天ながら暴風で砂礫が激しく5分で退散。
せっかくなのでフィルムっぽく仕上げてみた。
モデル:霜月めあさん

テラス席で光の入り方だけ考えて撮ったもの。光で遊ぶのが楽しい。
モデル:霜月めあさん

エヴァの連載第2回は女優の黒木ひかりさんを撮影した。眼力がすごい。初夏の昼間ということで基本トップ光。木の陰で遮光しつつ木漏れ陽を使って撮影。トップ光は難しいのだけれど、遊び方次第で世界が美しく輝くので僕は好き。
モデル:黒木ひかりさん

エヴァ連載第3回は十味さん。夏らしいキラッキラの撮影になった。陰影を使った構図の選択の精度が上がってきたような気がする。
モデル:十味さん

インタビューでグラビア摩天楼と称される緒方咲さんを撮影した。ご本人の柔らかい人柄と滲ませたいと思いながら撮りました。
基本構図だけでなく、連続性、色の類似性など、視線誘導のバリエーションが増えてきた。もっと選択肢を増やしていきたい。
モデル:緒方咲さん

認識すること、解像度を上げること

いやー結構撮ってますね。軽い気持ちでまとめ出したのですが、思ったより時間がかかってしました。
たった半年、されど半年。こう振り返ると如実に写真の質が上がっていると思います。

記事中に何度も「認識」「気づき」という言葉を使っていますが、天候、物理法則、人間考察、文化背景、地理など、目に映る事象(のみならずそのコンテキストまで)をどれだけ「認識」できるのか。

「認識」し、それに対して最適なソリューションを考えて、写真に落とし込むこと。その「認識」の範囲が広く、精度が高いほど、写真で表現できる「解像度」が上がっていくのだと思いました。
だからあらゆることを学び、実践する必要があるのだとこうことを、この半年で「認識」することができました。

このことは写真に限らないかもしれません。
副次的ですが、写真を始めてから仕事で扱う事業のPLやBSの見方が変わりました。数字と因果する事象を認識する意識が高まった結果、仕事の解像度が上がった気がします。

もっともっと解像度の高い写真を撮っていきたい、そんな思いを抱いた2019年夏の現在地。

Photo & Text by 関根康人(Nessie)


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
74
カメラマンらしい。本業はWebプロデューサー。 ラヂオエヴァ:https://magazine.radio-eva2.jp/pages/2813883/page_201904251407美少女スクランブル:https://scrambleweb.jp/keywords/39

こちらでもピックアップされています

写真
写真
  • 12本
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。