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子ども企画のワークショップを始めてみた(1)

わたしの次男(大学2年生の終わり)が、「同級生と3人でワークショップをやりたい」と企画を持ち込んできました。学生たちが荒削りでエネルギッシュに企画を進めていく様子に、30年仕事をしてきたわたしもたくさんのことを学んでいます。

このワークショップ運営に対する学生たちのフットワークをゲキ軽にしているのは、間違いなくIT技術です。

特に受付に関して、無料のwebサービスを学生たちが使いこなしていることに驚きました。実際に、大人向けの経営セミナーだったら、手取り足取り、やり方をレクチャーするのにお金を取れそうなことを、トライ&エラーでパッとやってしまいます。そもそも、「このサービスが使えそうだ」と思いつくところが大人とは全然違うと思いました。

最初から「会場貸し」と「宣伝手伝い」、「子どもの特徴を教える」以外のサポートは頼まれていませんでしたが、実際に、Zoomで1回、1時間程度の打ち合わせをしたきり、ほぼ、学生たちだけで進行しています。

この様子を見ていたときに、同時にわたしの心にこんな現代の教育の課題点が見えていました。

理系に秀でた子どもが伸びるプラットフォームがない

学校の勉強では物足りないのは当然なのですが、昔のように「だったら勝手にやればいい」という時間も自由な環境も、今の子どもたちには本当に減っているのです。

現在、エンジニアになっている方々に「子どもの頃、何をしていたか」と聞くと、みなさん、共通した経験があることが分かりました。

これです、これ。

う〜む・・・、高い!
我が子でもない子に買わせるには高すぎます。「とても良いもので、子どもをきっと伸ばす」と親に伝えたところで、どのくらいの方が理解してくれるか分かりません。

・・・ということを、レジェンドエンジニア(今や仲良しのオトモダチ)に相談したところ、「自分でパーツを買ってくれば同じことができるんですけどね」というお返事でした。

そして、同時に「え、じゃあなんで世の中には無いの?」ということが頭に浮かびました。

早速、レジェンドが部品屋さんに行って、こんなキットを見つけてきてくれました。

わたしの教室の子どもたちがすぐに食いつき、次の日にはこんなものを自作してきました。

板にビスとナットで線を固定しています。
「青色LEDの光が弱い」「+と−は反対にしていいのか」など、新たな疑問が生まれました。

それを見た他の子が、これを作りました。

なんと、ペーパータオルに毛糸(?)で固定しています。何やら、何かが失敗したらしいです。(何を言っているのか、わたしには理解不能でした)

わたしの頭の中で、次男たちがワークショップを企画運営できていることと、「この工作が、日本中の理系好きな子に広まればいいのに」ということがバチっと組み合わさりました。

アカウントを取れば、ホームページも作れる、子どもたちが受け付けることもできる。

「あれ?これを、この子達がワークショップにすることが可能なのではないか?しかも、大人が講師である必要がないんじゃないか?」

「これ・・・、君たちが講師になってワークショップにしてみる?」

「やる!!やる!!!!やりたい!!!!」

・・・というわけで、決まりました。
どう実行していくか、続きをお楽しみに!


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