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音楽教室ミューレ/おさんぽリトミック

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わたしが主宰している音楽教室ミューレとおさんぽリトミックについての記事です。
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#子育て

レッスン中、他のものに興味を持つとき、どうしたらいい?

浜松市で0歳〜3歳親子にリトミックを教えています。 レッスン中、教室のさまざまなものに興味を持つ子がいます。 それは当然で、この年齢では、叱る必要も止める必要もありません。なぜなら、この子たちにとって、「学び」はレッスンだけではなく、ありとあらゆる体験だからです。先生が提供するレッスン以外に、周りの環境やお友だちなどから学べることがたくさんあります。 それに、この子たちはまだ「レッスンに来ている」という自覚を持つことができません。なので、「なぜダメなのか」という理解がで

つないでいく想い〜生徒が本の感想をくれた!〜

著書を発行してから、保護者様はもちろん、生徒たちからもたくさん感想をもらいます。嬉しい反面、少しどきどきします。「本当のわたしの言っていることと、本の内容が違っていないかな」と。 でも、すごく嬉しいことに、20年前から15年間通って卒業してくれた保護者様から、「15年前から、先生の言っていることとぜんぜん違わなかった」と言ってもらえて、とてもホッとしました。 とはいえ、わたしも未熟な頃から少しは成長しているし、見聞は広がっているので、考えを改めた部分、アップデートした部分

イヤイヤ期は親の反抗期!?

「反抗期」とか「イヤイヤ期」とか、「魔の2歳」なんていう言葉は聞いたことがありますか? 「はいは〜い✋絶賛、反抗期真っ最中で〜す!」 という方もいらっしゃるかもしれませんね。 こないだ、反抗期について、面白い見解を見つけたのでご紹介します。 それは、 ”反抗期は、子どもにとっては親の反抗期“ というものです。 0歳、1歳の子どもは、まだ何もかも、全部許しても大丈夫で、危険を避けさせてあげるのは大人の方ですよね。 でも、2歳になると、 「それはメッよ」

「育てるのが辛い」「もう無理」ってなるのは、ママのせいではなく、脳のせい

おさんぽリトミックの佳織先生です。 ちょっと重い話をします。 わたしの次男と三男は双子で、1歳5ヶ月のときに三男が病気で亡くなりました。 お骨はわたしが持ってます。 お墓に入れられなくて・・・。 わたしが死んだら、その辺の側溝でもどこでもいいから、わたしの骨と一緒に撒いて無くしてほしいなーと思ってます。 もう虫歯になる心配もないから、お菓子をいっぱいあげています。 お正月に次男が帰省してきて、しょーもないお菓子を買っていたから、「同じのを三男にも買ってあげてちょう

「見せパン」は下着です

浜松市で0歳から大人まで通う音楽教室をやっています。 音楽に合わせて体を動かす「リトミック」を教えています。 4歳くらいになると、スカートを履いてくる女の子が増えます。わたしは、スカートでの参加を禁止にしています。リトミックはある種、運動でもあるので、スカートだと動きにくいということもありますが、もっとも重要な理由は、下着が見えるということです。 小さな子どもは、お気に入りの服ばかり毎日着て、洗濯していなくてもこっちの都合なんておかまいなしに「あれじゃなきゃ嫌〜〜〜」な

はじめまして

はじめまして坪井佳織です。 浜松市で音楽教室を開いています。 わたしはどういうわけか、自分が子どもだったころのことをとてもよく覚えています。特に、なぜだろうと感じたことを。子どもから大人になる過程もよく覚えています。理解できなかったことが理解できるようになったときのこと。後悔も嫉妬も、嫌悪も覚えています。 だから、今、子どもたちに「自分で考え、自分で決めさせ、自分で体験させる」ことが得意です。どんな声かけをすれば、大人の顔色を伺うことなく、子どもが自分を振り返ることがで

ずーっとずっとだいすきだよ(でもお母さんは鬼だよ)

『ずーっとずっとだいすきだよ』は、小学校の教科書にも載っているお話です。飼っていた犬に、「だいすきならだいすきと毎日伝える。そうすると、死んでしまった後も後悔せずに前に進める」というお話です。 わたしは三男を1才5ヶ月で乳幼児突然死症候群で亡くしています。ある晩、発見したときに既に亡くなってしました。 あれもやってやりたかった、これもやってやってない、後悔の毎日の中で、たった一筋の光は「わたしはこの子を全力で愛し、可愛がり、誰とも比べずに愛情を伝え切った」ということでした

勉強が好きな子どもにするには

年長さんのクラスで初めてヘ長調というものを教えたら、今までさんざん「ドがすべてのはじまり」と信じていた子どもたちには衝撃的だったみたいで、この写真みたいに 「ぬぅをおおおぉおおおおおぉう〜〜〜〜!!!」 と大騒ぎになった。 (写真は小3と小4男児に再現してもらいました。名演技です。まさにこうでした) 「ふぁ?! ふぁから始まる・・・だとぉ・・・?!」 って感じ。 すっごく面白かった。 -- 子どもは本能的に「新しい知識を入れて脳を悦ばせたい」と思っていると思

保育と子育ては違う

浜松市0才・1才・2才の親子リトミック【おさんぽリトミック】で、こんな絵本を読みました。 あるくにに、おうじさまがうまれました。おうじさまはなにふじゆうなく、くらしました。ところが、おうじさまはげんきがありません。 おきさきさまは、ケーキをあげたり、ぬいぐるみをあげたり、おいしゃさまをよんだり、いろんなことをします。さいごに、ちいさなへやがかりが「あのね、ママがほしいんだとおもうよ」。 それでおきさきさまは「わたしがママだったわ!」ときづいて、だっこしてあげる、というお

無反応でいいよ

この仕事を始めてからずっと、子どもたちに自分から「わーっ」と近づかない先生でした。 子どもたちにとって、いちばん望んでいることは、自分の親との楽しい時間であって、わたしには何の関心もなくていい、といつも思っています。 そーっと邪魔しないように、パパママに向けられた笑顔を横から見させてもらうだけで十分です。 わたしのやっていることは「give」でしかなくて、それも、決められた曜日の決められた時間に、子どもたちが欲しいと思ってるとは限らない、と思っています。 0才・1才・

トイレトレーニングは3回ある

浜松市で赤ちゃんから大人まで通う音楽教室をやっています。 多くの方にトイレを貸して、お掃除します。すると気づいたことがあります。 それは、「子どもたちは、おむつを外すときだけじゃなくて、プライベートなトイレ空間でのことを、教わりたい機会が少なくとも3回はある」ってことです。 トイレの中で何が起こっているか、親以外が覗くわけにいかないので、人知れず、困って泣きたくなっている子がいるかもしれません。大人たちが協力して、教えてあげましょう。 1回め:おむつを外すときおむつ外

じょうずな体験レッスンの受け方

浜松市で0才〜18才の子どもたちにリトミックを教えています。 わたしの教室には、1年を通して、たくさんの親子がひっきりなしに体験レッスンを受けにいらっしゃいます。みなさんは、何を目的に、何をしに体験レッスンを受けに行かれていますか? 今日は、先生の立場で見たじょうずな体験レッスンの受け方をご紹介します。0才〜5才くらいまでの子についておはなしします。 何をするか分からない初めての場所で楽しめる?みなさんは、これから何をするか分からない場所に連れて行かれ、「さぁ、好きなら

音楽教室に通うのは自分。いつだって自分が中心。園児だって。

20年間、リトミックの先生をやってますが、未熟だった頃の方が今よりずっと「わたしは先生!」って感じで、どんどんインプットして、知識と技術を子どもにおろさねば!と思ってました。 でも、今は全然そんな風に思わなくなりました。20年やっても、「教え切る」ってことは一度もなかった。音楽のほんの入口を見せるだけで、あとは 「子ども自身がどう受け取るか」、これでしかない。受け取った、わたしからもらったほんのかけらをどう育てるか。どうふくらませるか。子ども自身が握っている。 そんな風に

美大に行った次男が小さかった頃、どんな絵を描いていたか

わたしの次男は、幼い頃から絵が大好きでした。そうして、夢を叶え、美大へ進学してデザインを勉強しています。 「絵が好きなんじゃないかな?」って教えてくれたのは、保育園の先生でした。親の目は、子どもしか見ていないから、「どの子もこんなもの」って思っちゃうんですよね。 保育園の先生は、「とても上手だから」という言い方ではなくて、「迷いなく描き進めて、「ここにも色をつけたら?」などとアドバイスをすると、少し絵を離してみて、「いや、これでいい!」って言うんです」とのことでした。とて