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2019年ライオンズベストゲーム

優勝した!
もう10日以上も経って今更ですが、我らが埼玉西武ライオンズが2年連続23度目のパリーグ優勝を果たしました。
正直全然予想していなかった。優勝した去年から主力3選手が抜け、大した補強もなし。
シーズンが始まっても何となく消化不良の試合が続き、平井克典は毎日投げてる。
ホークスは怪我人続出しながらも首位を走る一方で、ライオンズは前半戦を終えて貯金1がやっと。その頃はよくてCS進出くらいかなと思っていた。
それが8月中旬からようやく投打が噛み合い始め、大きな連勝はないけど連敗もせず2勝1敗ペースでどんどん貯金を積み上げていく。
8月30日からのホークス3連戦を2勝1敗で乗り切って、完全に一騎打ちの状態に持ち込み、そこから優勝決定まで最長が4連勝ながら14勝6敗と確実に白星を積み上げゴールテープを切った。


そんなわけで今年もやりましたベストゲームアンケート。
こちらがノミネートした34個から3個を選んでもらう形式でした。
1人1票にするためにGoogleアカウントでのログインが必要だったにもかかわらず、
301人の方から投票いただきました!ありがとうございます!
得票上位5個を試合当時のツイートともに紹介します。

ちなみに去年のがこちら。


5位51票
9/15 6-5M 木村激走サヨナラでマジック9点灯!

ホークスとのデッドヒートが続く9月中旬。
マリーンズ4連戦は初戦松本航の好投もあり快勝、2戦目は延長10回にE.メヒアのサヨナラタイムリーで連勝。
マジック11が点灯するホークスにゲーム差なしの2位でこの試合を迎えた。
榎田大樹と種市篤暉による投手戦が続いたが、7回表鈴木大地の3点タイムリー2ベースでマリーンズがリード。
しかい7・8回にマリーンズリリーフ陣を打ち込んで1点リードで9回へ入る。
8回が終わったところで、Lビジョンでホークスが逆転されたことが伝えられ場内は大盛り上がり。
勝てば逆にライオンズにマジックが点灯する状況だったが、
連投の増田達至を休ませるために9回に投入した平井があっさり追いつかれる。
9回裏には熊代聖人の久々のヒットもありサヨナラへの期待が高まったがあと一本が出ず。
11回表には外野に回った外崎修汰が素早い送球でランナーを刺す好プレーがあったものの、
残り投手が心もとなく、打順も下位に向かうため「良くて引き分けか」なんて思っていたのを覚えている。
その攻撃のあっという間に2アウト。
大谷智久が投じたボールを木村文紀が高々と打ち上げ、「あー12回かあ」と思ったもののレフト加藤翔平の動きがおかしい。
この時点で既に17時半近くを迎えており、白い屋根に重なって打球を見失ってしまったようだ。
秋山翔吾が去年今年と何回か見失っていたことが頭にあったのか、バッターランナー木村は最初から全力疾走。
センター荻野貴司と交錯して打球が落ちたときには既に二塁付近に達しており、左中間深くからのバックホームより早くホームを駆け抜けサヨナラ勝ち!
記録はエラーながら、間違いなく木村の激走が呼び込んだ勝利だった。
この勝利でライオンズは首位に返り咲き、優勝マジック9が点灯。

4位52票
5/21 7-6H 山川沖縄凱旋弾!沖縄の球史を変えた

2年ぶりの沖縄開催となったこの試合。前回との違いは何よりも山川穂高が4番を務めていること。
前回は直前に二軍落ちしており凱旋は叶わず。その悔しさをバネに後半戦からブレーク。
翌2018年は4番としてチームを見事リーグ優勝へと導き、今回は文句なしのチームの顔としての凱旋となった。
試合は先発・十亀剣がランナーを出しながらも6回を1失点に抑え試合を作る。
打線はこちらも凱旋登板の東浜巨から4点を奪いリードして終盤へ。
7回表、この時点で既に疲れが見えていた平井克典が2点を奪われ1点差に。
イヤな流れの中、またまた凱旋登板の嘉弥真新也からチャンスを作り、1死1・2塁でこの日の主役に打席が回る。
代わった松田遼馬の変化球を捉えた打球は高々と沖縄の夜空に舞い上がり、左中間スタンドへと舞い落ちた。
沖縄出身者が沖縄県の公式戦で凱旋弾を放ったのは史上初。
山川が沖縄の球史を変え、沖縄のスーパースターになった瞬間だった。

3位118票
9/24 12-4M 打線爆発!ニール11連勝で優勝決定!

前日23日仙台で苦しみぬいた末に勝利を手にし優勝マジックは2。
この日ライオンズが勝ち、ホークスがイーグルスに敗れれば連覇が決まる。
しかし万が一敗れてホークスが勝った場合ホークスにマジックが点灯、
ホークスが敗れた場合はマジック1になるものの、2日後の則本昂大相手に土を付けなければいけなくなる。
ホークスの相手が苦手の美馬学ということもあり、この日優勝を決めたい状況だった。


絶好調のZ.ニールと二木康太のマッチアップで始まったこの試合。
ファンの胃と心臓は爆発しそうだったが、チームは重圧とは無縁。
2回表栗山巧と金子侑のタイムリーで先制すると、得点圏でなかなかヒットが出ていなかった秋山翔吾の走者一掃タイムリー3ベース!
一気に試合に主導権を握ると3回には山川の2ランHR。
ニールは中5日ということもあってか本調子ではなかったが、6回3失点とさすがの投球。
試合後半になるとファンは目の前の試合より仙台の経過を注目する雰囲気に。千賀滉大からZ.ウィーラーが逆転弾を放つとスタンドに喜びの声が広がる。
最後は松井がピンチを作ったものの何とかホークスを封じるとスタンドのあちこちから雄たけびが上がった。目の前の試合は8回裏。平井がマウンドに上がるタイミングで優勝マジックは1に。
9回裏辻監督がマウンドで増田にボールを託す粋な演出。
最後はL.マーティンを三振に取り優勝決定!敵地・千葉に歓喜の輪が広がった。

2位119票
9/20 5-3E メヒア代打サヨナラ弾でマジック4!

マジック5、ホークスとゲーム差2で早くも本拠地最終戦を迎えたライオンズ。
残りは苦手の仙台が4試合も残っているため、何が何でも勝ってマジックを減らしたい試合だった。
相手先発の塩見貴洋は相変わらず打てず、一方松本航もそれ以上にイーグルス打線を寄せ付けず、わずか1時間10分で5回までを終える投手戦。
試合が動いたのは6回裏。木村のヒットから1死満塁のチャンスを作ると、満塁男・森友哉の2点タイムリーなどで3点を先制。
松本航がほぼ完璧な投球を見せていたことから、このまますんなり勝利を手にするかと思われたが、
そう上手くいかないのが野球の難しいところ。7回表に3連打で1点を失うと、後続の投手も打たれあっという間に同点に。難敵の浅村栄斗・J.ブラッシュを恐れすぎたね…。
両チームのリリーフが踏ん張り試合は9回裏へ。リリーフの物量で劣るライオンズは早く勝負を付けたいが、イーグルスは松井裕樹を投入してきた。
それでも「HRを捨てた」先頭の山川がレフト前ヒットで出塁。栗山巧に代わる「ピンチバンター」熊代がバント失敗で1死1塁。
それでもライオンズは攻めの姿勢を緩めず代打メヒアを投入。メヒアは何といっても今季だけで2HRを放っている松井キラー。
球場の期待が高まる中、追い込まれた後の高めのボール球を思い切り振り抜くと打球はレフトへ。
上がりすぎにも思われた打球はギリギリでフェンスを越え、代打サヨナラ2ランHR!
見事にホーム最終戦を勝利で飾り、優勝マジックを4とした。

1位201票
7/19 5-4B 9回金子侑同点弾!11回中村通算400号サヨナラ弾!

まだ5割前後をウロウロして、上位のホークス・ファイターズを追い掛けるどころじゃなかったこの頃。
令王ユニを纏うライオンズフェスティバルズ2019初戦となったこの試合。
ライオンズは高橋光成に対し、相手はリーグ最高の先発投手・山本由伸。
高橋光は初回1失点の後しばらくは踏ん張っていたものの、6回2死2・3塁のピンチを作ったところで降板。
武隈祥太にマウンドを託すも、守備の乱れもあり3失点。山本相手に4点はさすがに厳しく、勝負は決したように思えた。というか左打者だからって本調子ではない武隈をなぜ使う…。
7回には敵失で1点を返したものの、山本に7回を投げきられてしまう。
9回にはプロ初登板の平良海馬が登板。150キロを超えるストレートを持っていながら、意外と制球が安定していることに感心した記憶。
その裏守護神のB.ディクソンに食らいつきランナー2人を出すと、打席には金子侑司。7月に入って調子を上げていたため、繋ぎのバッティングを期待していたが、フラフラと上がった打球はライトポール際に飛び込むまさかの同点3ランHR。平良の投球で少しだけテンションが上がっていたスタンドのボルテージは最高潮に。
その流れのまま10回表は増田が3者連続三振、11回表には平井がピンチを作るもレフト金子侑からの見事な中継プレーで失点を防いだ。
同点弾、中継プレーと続き「この日の主役は金子か」と思わせたが、本当の主役は遅れてやってきた。
ここまで399HRを放っていた本当の主役が11回にバットを振りぬくと、大歓声とともに打球はレフトスタンドへ吸い込まれていった。
中村剛也史上20人目400HR達成の瞬間だった。

以上、ベスト5の紹介でした!3つを選ぶ形式にしちゃったから完全に上位3つに票が集中してしまいました。5つ選んでもらうようにすればよかった…。

そしてライオンズのシーズンはまだまだ続きます。去年の忘れ物を取りに行くために!まずはCS突破!


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