能力をフルに発揮する開発環境を獲得するための交渉術
先日、こちらの単価推移やその交渉方法についての記事を公開したところ、50人ほどの方に買っていただきました。ありがとうございます🙏
単価自体もそうですが、交渉方法についても参考になったようでなによりでした。
自分が普段からやっていることで、人の参考になることも多そうなので、積極的にシェアしていきたいと思います。
今回は開発環境(物理)について。
人によって
・椅子
・机
・ディスプレイ
・キーボード
・マウス
などに関する好みがあると思います。
自分もリモートワークが多く、個人アプリの開発も精力的に行っているために自宅の開発環境はかなり整備しています(下記記事参照)
常駐で出社が必要な場合も、能力をフルに発揮し、その後の単価を含む条件の交渉をしやすくするために、ディスプレイについては各現場で交渉し、最も使い慣れた↓の4K、27inchディスプレイを購入いただいています。
今回はその交渉方法について書こうと思います。
交渉相手は開発サイド?ビジネスサイド?
開発サイドの場合
交渉相手が開発サイドの方であれば、前提となるコンテキストが共有できている可能性が高いため、交渉はある程度すんなり終わるのではないかと思います。
基本的にエンジニア・デザイナーなど専門職のアウトプットは
知識や能力 x 集中の深さ x 時間
であり(私見です)、時間あたりのアウトプットを増やすために深く集中するための環境を整えることが正しい、といった共通認識を作りやすいため、ある程度購入してもらいやすいかと思います。
ビジネスサイドの場合
交渉相手がビジネスサイドであり、かつバックグラウンドが違う場合、上記のような共通認識を持ちにくいため(人によってはSIerのように人数 x 時間で計測できると考えている)、スーツ語で交渉する必要があります。
基本的にビジネスサイドの方が気にされるのは、「その投資がどのようなリターンを生むか」ということだと思うので、その視点で交渉を行います。
例えば、準委任契約の単価が¥5,000/h(¥800,000/月)であり、ディスプレイが¥40,000である場合、
40,000 / 5,000 = 8
40,000 / 800,000 = 0.05
より、
・あるタスクに対してディスプレイなしで対応し、8時間以上の残業が発生した
場合、高くつくことになる
・時間あたりの生産性が5%以上あがる場合、ディスプレイを購入したほうがお得
といった主張を行うことができます。
大事なことは
・自分としては最大限、成果を出したいと考えている
・この投資は自分がいる間だけでも十分に元が取れる割の良い投資である
といった内容を主張し、相手のメリットを強調することかと思います。
いかがでしたでしょうか?
今の職場・現場でも開発環境の改善ができる気がしてきたでしょうか?
それでは、交渉頑張ってみてください。
良い開発ライフを!
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