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それは憧れ?それとも欲求?

最近、20代のエンジニア友達からキャリア相談を受けることが増えてきたので、アドバイスする際に考えていることをまとめてみました。自分もかつては同じ問題で悩んでいたので、誰かの助けになればいいなと思います。

よくある相談

「本業でより大きなインパクトを出すための努力をしていくべきか」
「それとも、今、メインとしている技術を深堀りしていくべきか」
「それとも、使える技術の幅を広げていくべきか」

といった相談をよく受けます。このあたり、割とよくある話で新卒〜3年目くらいまでは

目の前の仕事を回すことで精一杯
仕事で要求されるレベルの技術力を身につけるので精一杯

という感じかと思いますが、その時期を過ぎてくると余裕ができ、

仕事を俯瞰できるようになってくる。また裁量も増えてくる
勉強会やカンファレンスに行く時間が取れるようになる。
 →技術的にすごい人から刺激を受ける機会が増える
 →知見を勉強会やQiitaで公開して反応を楽しめる

など社会人としてもエンジニアとしても楽しくなってくるので、何を優先していくべきか迷ってくる時期なんだと思います。

「それは単なる憧れ?それとも欲求?」

相談を受けた際に、必ず聞くのがこのフレーズです。

・すごいエンジニアや本業上でのロールモデル「をすごいと思うこと」(=憧れ)
・「かなりの時間を勉強に費やす」「修羅場をくぐり抜ける」「大きな責任を負う」といった対価を払ってでも「その人と同じレベルに達したいと思うこと」(=欲求)

って全く別の話ですよね?
(対象への距離が近いために混同しがちではあるけれど)

本業で難しいことに挑戦する
勉強会で興味深い知見を発表する

といったタイミングでは、新鮮な体験ができたり、反応がもらえたりするので楽しいですが、自分の抱いている感情が「憧れ」「欲求」のどちらなのか自覚しないまま、そこでの反応や称賛が目的化してしまうと、その裏での地道な情報収集や勉強が苦しいものとなっていってしまいます。

最近の研究では、子育てにおいて
・ご褒美は「結果」ではなく「取り組んだプロセス」に
与えるのが能力を伸ばす上で効果が高いことが明らかになっています。

これはキャリア開発(=自分の能力をどのように育てるか)においても同様に当てはめることができ、
・「ビジネス上の成果」や「勉強会での発表」といった「結果」に対して称賛という「ご褒美」をもらう
のではなく
・「プロセス」そのものが「ご褒美」である
ような対象を見極め、そこに注力するのが能力を伸ばす上でも、幸福度をあげる上でも良いのではないかと思います。

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