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作家の頭の中をのぞいてみよう(3):蒼山皆水(美少女)先生

 梧桐ははたしてクマを倒せるのでしょうか。

 このマガジンでは作家の皆さんにお話しを伺い、これから作家デビューを目指す方の参考になるような記事を提供したいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

第3回:『もう一度人生をやり直したとしても、また君を好きになる』作者、蒼山皆水(美少女)先生 

――みなさんこんばんは、年の瀬も迫る中、いかがお過ごしでしょうか。今回は『もう一度人生をやり直したとしても、また君を好きになる』の作者、蒼山皆水先生(以下、美少女)にお話を伺うことになりました。

 彼女は「カクヨム×魔法のiらんどコンテスト」にて特別賞を受賞した「もう一度人生をやり直したとしても、私は君を好きになると思うよ。」を改稿・改題し、デビューしています。

現在は作家としての活動の傍ら、Twitter芸人としても名を知られており、美少女であるにも関わらず彼氏ができないという自虐的な芸風が多方面にヒットし、人気を博しています。それでは本日はどうぞよろしくお願いいたします。

美少女:刺しますよ??

――えっ、悪口はなにも言ってないのに!

美少女:とてもそう聞こえないんですが??

――まあまあ、とにかく始めましょう。

■読み始めた時期は遅く、書くのはもっと遅かった

――それでは最初の質問です。蒼山さんはいつから美少女になったんですか?

美少女:そうですね。気づいたときにはすでに美少女になっていました。

――生まれついての美少女なんですね。

美少女:そういうことです。

――これ以上深堀すると私の命が危なそうなので本題に入ります。小説を書き始めたのはいつごろからでしょうか。

美少女:皆さんと比べると遅いほうだったかなと思いますね。本格的に書いたのはカクヨムができてからです。どころか子供のころは小説もあまり読みませんでしたね。

――そうなんですか。私は蒼山さんからかなりいろんな本を紹介いただいているので、若い時からたくさん読んでいたのかと思っていました。では読書の経歴からお聞きします。

美少女:うーん、高校三年生くらいの時に部活を引退して受験勉強に切り替わったころですけど、勉強したくなくて小説を読み始めたんですね。

それまでは本当に人並みでした。ハリーポッターとか、みんなが読んでいるものを読んでいました。マンガとかアニメとかもそんなにこだわりがなくて、名探偵コナンくらいですね。しっかり読んでいたのは。

――受験勉強がきっかけですか。どのようなものを読まれてましたか。

美少女:アンソロジーですね。それから米澤穂信の「古典部シリーズ」「小市民シリーズ」などです。日常の謎系のミステリーです。自分でも推理しながら読むわけではなくて、もしかするとこうかなみたいな感覚で読むのが主でした。

それから乙一さんの「失はれる物語」ですね。

美少女:これは短編集なのでいろんな話が収録されていますけど、頭の中に携帯電話が出てくるCalling youが好きです。意外性があるものに関心を持つことが多いですね。

――予想していなかった展開があるとか、サスペンス的などんでん返しがあるものですか。

美少女:日本のものでどんでん返し、ミステリが多めです。それ以外だと青春ものとか恋愛ものですね。岡崎琢磨さんの「珈琲店タレーランの事件簿」とか辻村深月さんのミステリー要素がうまく使われているものとか、そこらへんがすごく好きです。

――私も辻村深月さんはよく読みましたね。冷たい校舎の時は止まるとか。魅力はどこですか。

美少女:そうですね、主軸がミステリっぽくないけれど、自然に謎が出てきて、読者がそれを謎だと認識できていないようなつくりなんですが、それが最後に明かされると面白いなと思います。全般的に構成が凝っているものが好きなんですね。

――それ以外のジャンルでは?

美少女:本に関係があるものが好きです。図書館戦争とかビブリア古書堂とかです。

――マンガとかアニメとかはどうですか。

美少女:うーん、少ないですね。小説が中心で、それ以外のジャンルのメディアは映画とかドラマも含めてあまりみないです。

――カクヨムに来てから読み方とか変わったとか、そういうことはありますか。

美少女:あ、それはありますね。ファンタジーとか、いわゆるなろう系はあまり読んでなかったのですが、「本好きの下剋上」を読みだすようになってからそのジャンルにも興味を持つようになりましたね。

もともとラノベをあまり読んでなかったですし。カクヨムを初めてからは、面白そうだなって思うラノベが現代ものに偏ってたので機会があれば読みたいなと思っていますね。慎重勇者とかは面白いと思いますし、小梅太夫とかですね。ただ、こうしたなろう系も書いてみたいなってのはありますけど、順位的には高くないです。

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