見出し画像

同調圧力vs.多様性

「同調圧力が苦手だ」と思っている人は、けっこう多い気がする。だからこそ昨今、多様性が重視されるようになってきたのだろう。

でも人間は弱くて狡くて卑怯な生き物で。
自分が多数派のときは、無意識に同調圧力をかける側に回ってしまうことがある。少数派に配慮すべきと頭でわかっていても、自分が安全でいられるように立場を死守することの方が優先で、無意識的に配慮をサボり、それが無意識の圧力になっていたりする。
ところが少数派になると一転して、多様性を声高に主張するようになったりする。自分が脅かされているのだから当然の反応なのかもしれないが、被害者意識が強すぎるあまりに多数派に対して攻撃的になり、こちらも相手の意見を尊重する意識が欠けていることが多いように思う。

つまり何が言いたいかというと。
人間は自分を守るように出来ているので、立場によって態度が180度変わってしまったりするもので。この矛盾に気づいていながら抗えない人がきっと一定数存在していて。そんな弱さに立ち向かい、矛盾を正そうとする人が多数派になって初めて、真の多様性が実現されるのだろうなということ。

ま、本当の意味での多様化が進めば、「多様性」なんて言葉すら必要なくなるんだろうけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?