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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿47

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第47回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


録音 スペース

 2022年11月27日(日曜日)↓↓↓↓↓↓

第46回から続く


アラン・グリーンスパン氏

ブラックアウト期間


前回、パウエル議長のトーンの変化について述べましたが。
まあ、日曜日なので、ちょっと、僕のホンネを述べますと。パウエル議長に対して持つ僕のイメージは、歴代のFRB議長、アラン・グリーンスパン氏ベン・バーナンキ氏ジャネット・イエレン氏に対して持つそれとは、だいぶ、かなり異なります。まあ、しょうがない事なのかもしれません。
もう今回12月のFOMCについては、ブラックアウト期間なので。
ブラックアウト期間~FRB(米連邦準備制度理事会)の関係者が金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならない期間の事です。FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される前々週の土曜日からFOMC終了時までが、FRBの場合、ブラックアウト期間です。

今後は、まあ来年とか、報道機関や元FRBのエコノミストなどが伝えてくれるパウエル議長のスピーチの予定日を、カレンダーに印だけつけておいて。
ブレーナード副議長が、その前にお話する機会に、ブレーナード副議長がお話になる事をよく、よく、聞くようにします。まあ、これまでもそう思ってきましたが。

実際の行動は、金利引き上げ継続なのですが、実際の行動よりも、世間や市場とのコミュニケーションのあり方なんでしょうね。市場はいつもでティマンディングなので(要求が厳しくて、注文つける事が多い)

11月30日の[My colleagues and I do not want to overtighten]~「私の同僚も私も、引き締め過ぎたくはない」~こういう言葉の解釈なんでしょうね。

これは100%僕の推測です。事実は分かりません、この目で見たわけでもありませんし、全く事実確認もしていません。できるはずもありません。11月30日にパウエル議長がハッチンソンセンターでスピーチされた折、たぶん、今回発表の雇用統計の数字とか事前にお知りになってたんだろうなあ、きっと、とかって推測します。(笑)その上でスピーチなさった。金曜日の市場は、出てきた雇用統計の数字は、引き締まった労働市場、いったんそこに反応するのだけれども。パウエル議長は数字と詳細を事前に知っててスピーチなさったわけでという事も十分考慮に入れて~。で、出てきた現実の数字が示唆する事より、パウエル議長のトーンの変化に傾斜してみたいな感じだったのではないかと。だって、緩和ステロイド依存体質だし、30日に議長が発言したばかりだし、という。30日のパウエル議長のスピーチから、いつものお祭り・パーティ体質抜けきらず

そういうマーケットを横目で見ながら。

債券の市場、リスクオフがやってきている


債券の市場
を見ていると、リスクオフがやってきているのかなと思い、感じます。

MAC10さんが今週一番のチャートという事でシェアしてくださいましたので、眺めています。


お祭り・パーティ体質の市場は、まあ、短く申しますと、ソフトランディング・シナリオに賭けているわけで。それで、そのシナリオに則って、ポジティブ要因は、どんどんマーケットに織り込んで行く。

先日第45回寄稿で申し上げました通り、「まあ、僕はパウエル議長が、moderate(抑制が利いた穏やかに適度に)と言ったそのニュアンスを、市場は、PIVOT(政策転換)と解釈しているのかと思っています。」
パウエル議長が8月の終わりに、ジャクソンホールでの8分間のスピーチで、述べた3つの事のうちの
①インフレ抑制のために金利を引き上げ続けて、しばらくの間、引き上げたその高い金利水準を維持する。
しばらくの間」~市場の解釈は、「それはあの時はそう言ってたけど、そんなのたぶん無いって。だって、壊したくないんでしょ米経済を。だって、議長ご自身も、同僚の皆さんも、引き締め過ぎたくないんでしょ。だったら、引き上げたら、しばらくの間とかそんなの無くって、また下げに転じるって。そうせざるを得なくなるって。ブレーナード副議長のハト派とともに、市場フレンドリーなパウエルが戻ってきたってことだって。」この寄稿でも何度か過去に述べましたロージー・シナリオ(バラ色のシナリオ)ばかりに見えます。そこのポジティブ部分をどんどこ、どんどこ、先に織り込んで行くので、これらのポジティブな部分って、結構、だいぶ織り込まれているようで。まあ、もちろん、どんな時も、場合によっては、さらに、オーバーシュート(行き過ぎ)もありますので、そこはそことして。

75ベーシスの引き上げから50ベーシスになる事は、PIVOT(政策転換)でもなんでもなければ、金利引き上げ停止すると言っているわけでもなく。どういう解釈になっているんだろうとあらためてこの週末思いながら、すごしています。

まあ、それでネガティブ要因はどうなるんですか?この寄稿で何度も述べましたリセッション(景気後退)リスク、企業収益の下方修正、バリューエーション・PERの縮小(金利上昇局面ですから)。これらの織り込みはまだのようですね?

新しいブル・マーケットって


ブル・マーケット?新しいブル・マーケットって、ベアー・マーケット・ラリーのように、もとあった古い銘柄が戻るという形ではなくて、新しいセクターや銘柄がけん引して行くから強いわけであって。そういう形にも見えないし。これがブルマーケットのスタート地点だと呼ぶのであれば、そのブルマーケットの下地・基盤についても、僕の頭の中では、そもそも疑問符がついています。テクノロジー・セクターも、コッミュニケーション・サービス・セクターも、不動産セクターも、消費財セクターも、ユーティリティ(公益事業)セクターも、それぞれ、その8月の高値に戻ってさえないじゃないですか、と思いながら。

まあ、僕の場合は、前述のMAC10さんがシェアしてくださった、今週一番のチャートを見ながら、週末の時間を過ごすのがよさそうです。



沈黙は、それと共謀している事と同じ。(共犯だ)


これは、バイデン大統領のコメントです。

「ちょっと2つ,3つの事、ここで明確にしておきたい。

ホロコースト(約600万人のユダヤ人殺戮・大虐殺)は(現実に)起こった事だ。

ヒットラーは、悪魔のような人物だったんだ。

反ユダヤ主義にプラットフォームを提供するのでなく、その代わりに、私達政治指導者は、反ユダヤ主義が隠れているところどこででもで、反ユダヤ主義を拒絶し、それ(反ユダヤ主義拒絶)を呼びかけるべきなのです。
沈黙は、それと共謀している事と同じ。(共犯だ)」

Mr. President. I couldn't agree with you more, sir.
(大統領、強く同感です・強く同意します)~僕

沈黙するのではなくて、Stand up and speak out! 立ち上がって、はっきりとノーって言わないと。

これについて、あるアメリカの方が、「たとえば10年前に、こういうコメントを見かけたら、大統領がなんでまた、こんなわかりきった、決まりきった、常套句を述べる必要があるんだろうと、はっ、えっ、って、かえって、ちょっと不思議に思ったりしただろうけど」と述べられておられました。

そんな時代なのです。アメリカ合衆国大統領が、このような事を、わざわざ、発信しなければならない、発信しておく必要のある時代なのです。

もう既に、その職は、引退されておられますが、米国に非常に高名な判事がおられまして。判事職はすでに引退はされておられますが、多くの方々から尊敬を集めている元判事で。
現在も機会あるごとに様々な場所で、警鐘を鳴らしてくださっているのですが。それはもう、保守・リバタリアンの法律家達から多くの尊敬を集めておられる方で。今の共和党上院議員の中には、この判事さんの付き人みたいなところから仕事始めたような人もいて。その上院議員も含めて、トランプ氏、その他トランプ氏の取り巻き、アメリカ合衆国にとって、極めて危険だと警鐘を鳴らし続けてきました。この人(元判事さん)がひと声かけたら、保守・リバタリアンの著名な、米国トップクラス(the best of the best)の法律家達がいっぺんに集うというくらいの方です。
その前述の上院議員や、トランプ氏、トランプ氏の取り巻きが、これまで、企てて来た事がどれほど危険な事なのか。民主主義にとって、大きな脅威なのです。

この判事さんが、警鐘をツィッターを通して鳴らしたい、鳴らそう、とお考えになった時、ツィッターのやり方がわからないから、息子さんにそのやり方を教わって、それで今、意見を言っているんだと述べた時、米国・保守・リバタリアン(この方は、元共和党・今はインディペンデント)、The Federalist Society・保守派の法律家団体の、重鎮の著名法律家をして「おっしゃっていただけましたら、私が、そのやり方、全てお教えさせて頂きましたのに」とまだ言わせたくらいの元判事さんなのです。ずっと民主主義への脅威について警鐘を鳴らし続けてきました。


アイン・ランド(Ayn Rand)

僕自身、若い頃から、アイン・ランドの影響を少々受け。それとは全く別に、考え方の根底にあるのは、米国で言うところのリバタリアンです。自身のSNSのアカウントには、たくさんの民主党支持者の方々がフォローしてくださっていますが、反トランプ・反権威主義・反専制政治というところで結束し、サポートしています。この英語のみのアカウントの方で、アメリカのフォロワーさん向けに、僕は、申し訳ないけれど、リベラルではないよ。思考は、保守・リバタリアンなんですよとコメント何回かしたりしながらやってます。(笑)

第43回の寄稿から
民主主義にとっての脅威トランプ氏がThanksgiving Dinner(感謝祭の夕食)をご一緒した相手が、Nick Fuentes氏~「悪名高い白人至上主義者・ 反ユダヤ主義者・ホロコースト(約600万人のユダヤ人大虐殺)はなかったと主張するホロコースト否定者」~そしてそこに参加していたのが、反ユダヤ主義発言で悪名高いYe(カニエ・ウエスト)氏


Ye(カニエ・ウエスト)氏

まあ、今、トランプ氏カニエ・ウエスト氏イーロン・マスク氏の3人、同列に並べて語られるシーンをよく見ます。Malignant Narcissist(悪性自己愛・自己愛性パーソナリティ障害)とかって。Overbearing(高圧的・威圧的)で、権威主義的で。上から所かまわず、命令するというような。このような表現ではなく、この事を別の表現を用いて、もっと激しく、厳しく、批判する人達は多くいます。

専門家のご指摘を見ておりますと、
・誇大性(grandiosity)~ナルシシストが軽蔑、劣等感、独自性を用いて他人を見る時に発生する、非現実的な優越感。
・パラノイア(paranoia)妄想症~不安や恐怖の影響を強く受けており、他人が常に自分を批判しているという妄想。
・危害を避けようとしている他者に身体的・精神的な危害を加えようとする攻撃行動(aggression)。
この3つが、段階的に拡大すると、補償作用の喪失(decompensation)となり、まさにそれ(decompensation)であるという見地からです。

トランプ大統領時代、補償作用の喪失decompensation)という言葉は、その道の専門家やトランプ氏を直接よく知る人達の口から、もう、何度も、嫌というほど聞かされてきた言葉でもあります。~第43回寄稿~

今、米国は、このような時代なのです。

もうかれこれ、2年ほど前になりますでしょうか。トランプ氏を世界で最も危険な男と呼び、その本も出版なさった、トランプ氏の亡きお兄さんのご息女、トランプ氏の姪、メアリー・トランプ博士が、ここはフォローした方が良いと、ツィッター上で、呼びかけられました。
即座に僕は、
@AuschwitzMuseum (ツィッター公式アカウント)
をフォローしました。
(先日のスペースでもお話させて頂きました、その公式アカウントです)

昨日は、オバマ政権時代に連邦検察官を務め、現アラバマ大学法科大学院のジョイス・バンス教授が、もし、フォローしていなければ、@AuschwitzMuseum (ツィッター公式アカウント)をフォローする事をお薦めしますと述べていました。

1月6日の議事堂襲撃事件。アメリカ合衆国で、平和的な権力の移譲が行われなかったわけです。大問題とかそういうレベルをはるかに通り超えている、筆舌に尽くしがたい忌まわしい出来事なのです。かつてのように、共和党が、民主党が、とか、考え方が、意見が、思想が、信条が、教義が、たとえば、conservatism(保守主義)とかliberalism(自由主義)とかの○○ism(イズム・主義)がプライオリティでは今ないのです。民主主義を守る事がプライオリティなのです。議事堂襲撃事件の責任の所在を明確にして、その責任を取らせる事。まず、これなのです。
議会の1月6日議事堂襲撃事件調査委員会のJamie Raskin(ジェイミー・ラスキン)下院議員(メリーランド・民主)(合衆国憲法・弾劾裁判の第一人者のおひとり・ローレンス・トライブ・ハーバード大学法科大学院教授の教え子のひとり)が語っていました。「また、将来、民主、共和、その考え方が、意見が、思想が、主義が、で議論して、やっていきたい。そういう日が来ることを楽しみにしている。しかし、今は、まず、議事堂襲撃事件の責任の所在を明確にする事が先だ」


ケビン・マッカーシー氏

いちよう下院の共和党リーダー・ケビン・マッカーシー氏。つい先日、ホワイトハウスでバイデン大統領、共和、上下両院のリーダー、民主、上下両院のリーダーが、ホワイトハウスで一同に顔合わせした時、バイデン大統領から視線をそらしていましたもんね。野心と権力志向ばかりが強く、長い物には巻かれろでトランプ氏に媚びへつらい、中身が空洞(ジョー・ウォルシュ元下院議員談)のケビン・マッカー氏は、思うにSpeaker(スピーカー・下院議長)にはなれないでしょうね。なるために必要な218票を集められないと専門家は現在見ています。
こんな人が、アメリカ合衆国大統領職継承順位、副大統領に次いで、第2位の下院議長になったら、これほんと、アメリカどうなってんの?って、マジで、マジで思います。
The whole world is watching.(世界中が見ています)。まあ、でも、それは無い(彼の芽はない)と思っていますが。


第48回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note


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①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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サポート🍓本当にいつも有り難うございます。