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脳の感動、五感の感動

 

美しさに感動して泣くことが、たまにある。



石垣島から羽田へ向かう雲の上

最初は本当に美しい青空で、
見たこともないほどの綺麗な雲海が広がっていた

太陽の光を雲が反射し、空のラインが白く光って見える

そのうち陽が落ち始め、
雲は朱色に染まり、やがて空の色も赤みを帯びてくる

だんだんと空の色が落ち、濃い赤色と黄色の帯が見えてきて

そのまま飲み込むように紺色の空がかぶさり、夜が始まる


その一連の美しさに、少し涙が出たりして
あぁこの景色を見るために生きているのかも、
なんて大それたことを考えたりする



元々空が好きなので、
夕焼けは何度も見ているし

飛行機からの景色もそれこそ何度だって目にしている

それでもこの景色に、感動して涙が出てくる
これはもう説明ができない


ちなみに、感動、という言葉について
わたしは本当はもっと種類があるべきだと思っていて


厳密に言えば

「脳の感動」と「五感の感動」は違うものとして、言葉があれば良いのにな、と思っている


「脳の感動」、というものは
恐らく最も身近にある「エピソード」による感動で、
例えば映画や本、ドキュメンタリー番組、とかそういうもの


「五感の感動」というものは
音楽や芸術で心を動かされて涙がでる、
そこに理由はないけれど

そんな感動

初めて体験した時は、不思議な感覚だったのを覚えている


どちらもかけがえのないものだけど

わたしは絵描きだから、
五感で感じる感動を届けられたら嬉しい



たまに、わたしの絵の前に立って静かに涙を流す人がいる

わたしがどこかで感じた感動の、橋渡しがきちんとできている気がして、とても嬉しい


これからも絵を通じて、
多くの人に五感の感動を届けていきたいなと
流れる雲を見ながら思いました


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