あの校則ってなんだったんだろう。
わたしのいた中学校はそこそこ荒れていた。
言うなれば、「学年崩壊」していた。
身体的、精神的、金銭的、性的…。さまざまないじめが頻発するなか、大多数の生徒たちは校則に「ちゃんと」したがっていた。
でもいま思えばあの校則ってなんだったんだろうと思うことが多い。というかそれしかない。
今回は、そんな校則たちを備忘録的に振り返ってみたい。
①校内での制服禁止
校内ではジャージか体操服で過ごさなければならず、制服は登下校のみ着用というもの。
ん?なにこれ。
ここ、学校ですよ?
そう思っていたわたしは、文化部であることを盾に、わりとつねに制服を着ることにしていた(もちろん掃除と体育は除く)。
先生方は、わたしみたいな末端の相手をしている暇などないので、お咎めをくらうことはなかった。
やっぱり着たいじゃん!制服!
②ペットボトル禁止
理由は不明。たぶん、容器の処分が面倒なのと、水とお茶以外は飲み物にあらず的な「精神論」があったからだと思う。
夏場は母君に水筒を用意してもらっていたのだけれど、教室に置いておくと気づいたら誰かに飲まれていた。まぁそんなもん。
③「チャイム着席」制度
チャイムがなってから着席するのではなく、なる前に着席する、さもないと場合によっては遅刻扱いにする。
とかいう半ば恫喝じみた校則。
わたしはそのチェック表を記入する係だった。なんか変だなとは思っていたので、表はいつも甘めに記入した。
担当の教員が野球部の顧問だったこともあり、間に合わなかった部員たちがわたしに「減刑」を願いでてきたこともあった。
まぁ、「嘆願」するからには「対価」がいりますよねそりゃ。
④「置き勉」禁止
これはたぶん、他の多くの学校にも存在した校則だとは思う。
教材がとてつもなく多いのに、置いて帰るなってなかなかひどいよね。
机にもロッカーにも入りきらなかったレベルなのに…。
わたしのいた中学では、この校則はだいたい守られることはなく、みんな何かしら「置き勉」していた。
けれども、あの学校において置いて帰るということほど、無防備なものはない。
置きすぎるとなくなるからだ。
誰が盗んだとか、そういう話はされない。
置いていったやつが悪い。それだけ。
わたしは学校に置き傘を用意していた。
でも、ある日とない日があった。
どうやら、その傘はいつの間にか、誰かにシェアされていたのだった。
まぁそんなもん。(二回目)
でも、あの窮屈な中学時代があったからわたしは、高校生活が心底幸せだった。ほんとうにたのしかった。
その高校時代のことも、いつか書き殴りたいと思う。
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