見出し画像

「東京への憧れ」は、底をつきた。

あれほど好きだった東京。憧れた東京。

もはや東京にいる意味や、東京でのわたしの価値なんてないんだろうなって、転職してから何千回も思うようになった。

憧れの街で、ジャケットを羽織ってヒールを履いて、かっこいい大人の女性になった。つもりだった。

でも家に帰るとどこか虚しくて。

現実と、心のギャップがどんどん大きくなって言ってしまった。

理由は特にないけど、背伸びしてたんだと思う。わたしなら、かっこいい憧れの東京OLになれると思っていた。

でも高卒で、何の資格も、何の特技もないわたしの身の丈にまったく合っていなかった。

JK時代、授業をさぼって遊び呆けていたツケなのか、周りの大人の話が理解できない。今までサボってきていたものがすべて降りかかってくる。大丈夫大丈夫余裕~とか心の中ではいつも思っていたが、本当は背伸びしていたんだと思うと、疲労を感じ始めた。

学歴コンプレックスとか、高卒とか、地元にいる分にはまったく困らなかったし、誰も気にしてなかった。なんなら地元では高卒ばっかりだ。だから東京に来てから、どこの大学か聞かれるようになったのだが、わたしにはついていけなくなった。

日本では所謂「レール」というものから外れると、どうも再起が難しいようだ。わたしは天邪鬼で、勉強も就職活動もしたくなかったからそもそもレールにも乗っていなかった。

そんなわたしが、「普通の人」と同じレールに途中から乗車したものの、ボロがすぐでてしまい、振り落とされてしまった。

でもありがたいことに、自分からレールを去るより、振り落とされた方が気持ち的に楽だった。なんでだろう。

失うものが無くなった今、こだわりを捨てたのでなんでもできる。

わたしが本当に居心地よく感じるのはきっと大好きだった原宿でショップ店員をすることだろうな。楽しんで働いている姿が目に見える。

でもこのご時世わざわざ人混みで働く気も起きず。

今は穏やかにパン屋やケーキ屋、お花屋さんでゆっくりバイトでもしたい。

それか、東京じゃなく地方に住むのもいいな。

完全に憧れを失った。

そんなことを考えずにヘラヘラと生きられるといいんだけど。

わたしはMなのか、自分にいつもこうして"考える"という試練を与えたがる。

26年こうして生きてきたのだから、この癖を取るのはなかなか難しいだろうな。

誰かわたしに生きやすい道を教えてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?