長所が短所になる!?器用な人のための処世術

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「自分が苦手で向いてない仕事も何とかこなしてしまうので、その苦しさを周りに理解されないんだけどどうしたらいい?」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

今日は雨模様の大阪でございますけど、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ということで今日はですね、けっこうあるあるなんじゃないかと思うネタを10分でまとめてお届けしたいと思うんですけども。

とても「器用な人」というかね、「器用貧乏」というかね、融通が利いたり順応性が高かったりとかね、それからまぁまぁ器用だったりとかしていると、自分が苦手なお仕事とか業務であったとしても、それなりにこなしてしまうっていうことがあったりします。

そうすると周りから見ると「あ、あいつに任せておけば大丈夫だ」とか「あいつけっこう得意なんじゃない?」みたいな感じで見られてですね、「いやいや違うんですよ」と言ってもですね、意外と重宝がられてその業務から外してもらえなかったりとか、異動希望が通らなかったりとかね、そういうようなことがあったりします。

で、人間関係においてもこの「器用さ」っていうのが発揮される人がいて。

たとえばですけど、本当はね、人が怖かったりとか人と話すのが得意じゃないんだけども、器用がゆえにですね、それなりにその場というかその役をこなしてしまって、飲み会があったりすると「幹事役やってね」とか色々と人から頼まれ事をしちゃったりとかですね。

あるいはですね、パーティーであったりとかそういうイベントだったりとかっていう場面に「ちょっと一緒についてきてよ!」みたいな感じで、「いや、ちょっと苦手なんですけど・・・」って言っても、

「いやいやいや、いいからいいから!君がいてくれたら助かるんだよ」みたいなこと言われてね、連れて行かれたりするなんていう話がですね、けっこうよくあったりするんですけれども。

みなさんいかがでしょうか?

そういったわけじゃない方からすると、今みたいななんでも器用にこなしてしまうっていう方が羨ましいんですけども。

逆にですね、そのご本人からすると、苦手だったりとかあんまり得意じゃないのに、そういう意識を持ってしまう、持たれてしまうっていうことで、けっこうつまんなかったりとか物足りなかったりとかっていう、そういう人生を歩んでしまうなんて話もよく耳にしたりするものでございます。

器用さとか順応さの高さとかね、それから融通が利く部分とかなんでもこなしてしまうところっていうのは、間違いなく長所なんですけども、こういった形で長所がですね、場合によっては自分の首を絞めてしまうっていうこともけっこうあるんですよね。

たとえばですけども、わかりやすく言うと見た目が綺麗とかカッコいいっていうだけでですね、人から「モテるんでしょう?」とか、「いい気になってんじゃねーよ」っていうふうにね、見られたりすることもありますし。

それから家が裕福だからということで、なんか誤解とか思い違いをされたりとか、あるいは職業であったりとか、性格だけじゃなくてそういったプロフィール的な部分でね、自分がそのつもりはないんだけど周りからそう見えてしまうと。

長所なんだけども、それが逆にですね、足を引っ張る部分になっちゃうっていうこともよくあったりします。

とくに仕事っていうところで言えばですね、その個性を生かそうとしてくれる会社であったりとか、一人一人の適正っていうのをきちんとね、コミュニケーションをとりながらはかっていくというような部署であればまだいいんですけども。

現実っていうのは「業務量・タスク」っていうものがあって、それを誰に振り分けるのかっていうのが上司の仕事になってくると、そうやってなんでもこなしてくれるような部下がいると非常に助かるんですよね。

そうすると本人が苦手だからとか嫌いだからとかっていう話をしてくれてもですね、「いや~でも君の力が必要なんだよ」みたいな感じだったりとか、「いやできるじゃない。それでいいんだよ、それで十分なんだよ」みたいな感じで仕事を押し付けてしまうみたいなことになって。

そこでね、絶対的に反発して「いや絶対無理っす!!!」みたいな感じで突っ張れる人っていうのは実際のところそんなにいないので、「まぁまぁまぁ・・・できないこともないし、そう言われるんだったら・・・」って言って我慢して取り組むっていうことがよく出てくるんですよね。

そうすると当然ながらストレスは溜まっていきますし、仕事へのモチベーションも上がらないですし、言ってみればすごく自分が不遇な思いをしてるような感じがしてしまいます。

これがですね、長所が短所に変わっちゃうというか、長所を長所して活かせないみたいな部分になってくるんですね。

で、こういうときにどうしたらいいのかっていうことを考えるんですけども、様々な切り口っていうのがあるんだなぁっていうふうに思ってまして。

たとえば今みたいなケースで言えば「ハッキリと“NO!”というふうに言えたらいいよね」なんですけども、けっこう器用な方っていうのはなかなかそういうコミュニケーションが得意じゃない方もやっぱり多くて。

そうすると人が良い分だけ、「だからと言ってこれを他の人に任せてしまうのは申し訳ないし」とか、あるいは「自分ができるんだったら自分がやった方がいいんじゃないかな」っていうふうにそういった不満を飲み込んでですね、なんとかやってしまうと。

これもやっぱり不幸なことなんですよね。

じゃあどうするのかみたいな話になっていくと、まぁまぁそのNOって言えないよねと。分かるんだけど言えないよねという場合です。

まずは「自己認識を改めましょう」と。

ポイントは二つあります。

ポイント二つあって、一つはこなせるんだけども、得意でないこととかあんまり好きじゃない仕事とか、仕事に限らず人間関係もそうなんですけども、そういうのがあったとしたら、ハッキリと「それは嫌いだ」というふうに認めちゃうっていうことです。

苦手だとかあるいは向いてないように感じるっていうふうな表現ではなくて、「大嫌いだ」「やりたくないんだ」ということを認めましょうっていうのが一つ目の提案なんですね。

これは苦手っていう意識を持つとですね、これを克服しなきゃいけないんじゃないかっていう考えになっちゃったりとか、あるいはそういうふうに周りの人から言われることもあるんですけども、嫌いなものを好きになれっていうことはさすがにそこまでは言われないわけですね。

もちろん職場によっては「嫌いって言って許されると思うなよ」みたいなところもあってですね、一概にうまくはいかないわけですけども。

ポイントとしてはですね、自分の中でハッキリと「苦手」「こなせるんだけども苦手」ではなくて、「嫌いなんだ!」ということを意識すること。

これ意識のちょっとした切り替えなんですよね。

だからたとえば主婦の方で家事の中でも、洗い物が苦手とか、アイロンがけが苦手っていうふうに思う方もいらっしゃると思うんですけれども、それを「洗い物は嫌いだ」「アイロンがけは嫌いだ」っていうふうにですね、ハッキリと「嫌い」っていうふうな意識で思ってみるといいんですね。

もちろんね、「嫌いっていうほどじゃないんだけど・・・」っていうふうな気持ちが出てくるかもしれませんけれども、そこをあえて「嫌い」っていうふうに思ってみましょうっていうことなんですね。

これが一つ目です。

で、二つ目っていうのはさっきからちょっと何度も話していますけど、長所なんだけどもこれが短所に働いてしまうとものすごくもったいないですよね。

そうするとせっかくの長所が長所として認識できなくなるんですよ。

順応性が高いとかね、器用だとかね、そういった部分ってやっぱり長所なわけですよ、すごく。

ところが、その性格ゆえにイヤな仕事を任されるってなってしまうと、どうしてもそれが短所としか思えなくなってきます。

だからどうするかと言うと、まずそれが「長所なんだ」という認識を改めましょうと。

で、長所っていう認識を持った上でですね、それを大事にしようとするっていうこと。

大きく言えば自分を守るとか、自分の味方になってあげるって意味になるんですけども。

自分にとってこれは長所なんだから、この長所は大事に使いたいと。

自分の活かしたい場所で発揮したい長所。

つまりどういうことかと言うと、裏返すとですね、さっき嫌いって認めてもらった苦手なことは「やらない」って決めることなんですね。

できるけども、やらないってことなんです。

だって、嫌いだから。

ここがね、つながるとけっこう気分的に楽になります。

自分はやろうと思えばできる。やろうと思えばできるんだけども、やりたくないからやらないようにしようと。

で、自分のやりたいことはこういうことなんだから、ここにその能力を発揮したい。

つまりはですね、その長所を活かすっていうふうにいった場合、それをどこで活かすのかってこともやっぱりある程度具体的に見たほうがいいって話なんですね。

どこでもいいんですよ、見る場所っていうのは。

「この長所ってどこで活かせるのかな?どういう場面で活かせるのかな?」

「自分の得意なことって何だろう?自分の好きなことって何だろう?」

こっちの方向に見ていくわけですね。

その好きなこと・得意なことに対して、この器用さであったり順応性の高さ、つまり長所を活かしていくわけですよね。

だからこれはですね、適材適所っていう意味ではすごく大事な部分になります。

こういったね、器用でなんでもこなしてしまうっていう人はけっこう人間関係も器用にまわる人が多くてですね、我慢や不満を抱えやすかったりとか、「私だけなんでこんな惨めな思いをしなきゃいけないの」と思いながらも人に対してニコニコしてしまったりするところってやっぱりあると思うんですね。

なのでそういうふうな考え方っていうか、そういう意識でいるとね、やっぱりどんどんどんどんしんどいものが押し寄せてくるような感じがすると思うんですよ。

だからやっぱり自分を守ってあげるというかね、自分の長所っていうものをしっかり認識して、嫌いなものは嫌いでいいんだっていうふうに認識した上で、

「じゃあどこで活かそうか」っていうことをしっかり考えていきたいです。

「どこで活かすのがいいのか?」

「どこでこの長所っていうのはより輝くのか?」

それはあなたの好きなところや得意なところなんですね。

じゃあそこってどんなところなのか?

自分がなにがやりたくて、なにが好きで、なにが得意なのかっていうところにフォーカスしていくと、ここから抜け出せるようになっていくんではないかなと思います。

ということで、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

根本でした。

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