子どもが欲しいと思えない心理

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「子どもが欲しいと思えない心理~いい子をずっとやってきて理想の親役を見つけたんなら無理はないよね?~」

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どうもこんばんは。

カウンセラーの根本でございます。

いつも聞きくださいましてありがとうございます。

ということで今日も曇りなんですけど、だいぶ夏っぽい感じがしてきました。

夏なんですけどね(笑)

大阪はここもう2週間近くずっと雨と曇りの日が続いておりまして、夏が遠ざかっておりますけど、皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか。

ということで今日は「子供が欲しいと思えない心理」について解説してくれというリクエストいただきました。

ブログの方でもお答えしたんですけども、今日はその話をさせていただきたいなと。

けっこう同じような思いを抱えている人もいるのかなと思いまして、ネタにさせていただきました。

子供が欲しいと思えないっていうふうに聞くと、カウンセラーとしてというか僕がそういう話を聞くと、「あぁそうなんだ」みたいな感じで、別に流すっていうわけではないんですけど、「まあまあそうなんだね」っていうところで話が終わっちゃうというか、それも一つの価値観だし、それはそれでいいんじゃないのっていうふうに見るのでそれ以上突っ込むことはしないんですけど。

ただご本人が子供が欲しいと思えないっていうことに対して、なんらかの疑問であったりとか、なんなら罪悪感であったりとか、これでいいのかしらみたいな、そういう不安みたいなものっていうのがある場合はちょっとそこを掘り下げてみようよなんていう話になっていくわけです。

実際カウンセリングでお会いするようなケースでは、それがもちろん主題となってくるようなケースっていうのもあるんですが、その場合は「なんでそれを相談しにきたの?」っていうふうにしていくと、やっぱり「じゃあ今世は子供を産まないでいきます!」みたいな感じで終わるだけですけども。

また男女でちょっと違うところがあって、男性のほうがそのあたりのこだわりってやっぱり少ないのは、女性はタイムリミットがありますよね。

不妊治療であったりとか医学の進歩っていうところがあって、年齢層は上がっていってますけども、やっぱり40代前半・半ばぐらいが一つのタイムリミットっていうように思うと、たとえば今日いただいたクライアントさんも三十代半ばなんですけど、ちょっと迷うところですよね。

僕もいろんな方にお会いしてきてるので、子供を産んで良かった人とそうでない人もいるし、子供を産まずに来て良かった人とそうでない人っていうのもそれぞれお話を伺ってるし、それぞれの幸せみたいなものっていうのがやっぱりあるので、基準は「なにが自分が幸せなのかな」っていうところから見ていくっていうことになるんですが。

今日はよくある「子供が欲しくない心理」っていうところを解説していこうと思っております。

けっこう僕のクライアントさんとかで見聞きする例になってしまうんですけど、もちろん女性の方ですけど、一つの傾向としてよく見られるのが、「ずっと優等生やってきました系」なんですね。

優等生って言うとちょっと語弊はあるかもしれませんけども、周りからの期待に応えてきましたとか、それからずっといい子ちゃんをしてきましたとか、周りの空気を読んで育ってきた感じだったりとか、そういったケースが一つのパターン。

優等生とかいい子ちゃんパターンだったりとか。

ちょっと似てますけど、子供時代に早く自立しなきゃいけない状況にあって、親子の関係とかでね、幼少期からだいぶ大人びたというか、頭の中がしっかりしてるというか、手のかからない子っていうか、そういうふうに育ってきたようなパターンというのがありまして。

これらに属する方の中には「子ども時代に子供を十分やってない」ね。

このVoicyYouTubeでもけっこうちょこちょこ出てくるテーマですけど、子供時代にちゃんと子供ができてなくて早く大人になっちゃったみたいな。

早く大人にならなきゃいけなかったっていうような場合に、心の中に子供の部分っていうのを取り残してきてるっていうか、置いてけぼりにしてるみたいなところがあって。

それを親子関係とかでは満たされないので、恋愛とか夫婦とか、とくに夫婦の方が強いですけど、パートナーシップの中でその思いを満たしていこうみたいな動きに出ることがあるんですね。

みんながみんなじゃないですよ。

で、そういうケースだと、パートナーに求める要素っていうのが「男女」っていうよりは「父娘」とか。

とくに最近は優しくて穏やかで落ち着いてて、しかも家事ができちゃったりする男性が多いので、そうすると彼氏・旦那なんだけども、ちょっとお母さんぽい、しかも理想のお母さんぽい旦那さんと結婚して、自分は妻なんだけども、まるで娘のように振る舞ってるっていう関係性っていうのが意外に増えてきてるというか、みなさんもそうかもしれない、皆さんの周りにもいらっしゃるかもしれません。

そうすると、旦那さんなんだけども心理的には理想の母親をかぶせていて、そして子供時代に満たさなかった子供のマインドっていうのをその関係で満たそう・取り戻そうっていうふうにする動きっていうのがあるわけですね。

そうすると夫婦関係っていうのがまるで親子みたいな、「父娘」というよりかは「母娘」みたいな関係性っていうところになって。

なのでそこではある意味満たされるんですけども、当然ながらそこでは「女としての自分」っていうのは満たされないので、それで他所に彼氏をつくる、そこでバランスを取ろうっていうような、そういうケースっていうのもけっこうよく僕のところには相談としてやってくるんですね。

で、そういう方にとってみると、実はそういった今みたいな関係性でカウンセリングに来られると、必ずこの「子供を産む・産まない問題」というのが出てくるんですよ。

そもそも誰の子供を産むのか?旦那の子供なのか?それとも彼なのか?

で、その時に、全てのケースじゃなくてよくあるのが、「旦那はたぶん父親としてはめちゃくちゃ最高だと思う。けど男として見れません。彼は男としてはすばらしい魅力的なんだけども、でも子供を産んだらたぶん苦労するかなっていう気がする」っていうような、そういう関係性の中でジレンマに陥っていたりとか。

そもそも子供が欲しいと思えない、今日の相談いただいた方も6年目だったかな結婚して。

旦那もそうだし、周りの人も子供を望んでるっていうことがわかってる分だけなんか罪悪感。

自分が子供を産みたくない、欲しくないと思ってることに罪悪感を持ってしまうっていうようなお話を書いていただいてたんですけども。

まぁ無理ないですよね。

夫婦関係でいえば心理的には親子ですから、気持ち的には子供っていうか思春期ぐらい、10歳とか14歳とかそれぐらいのマインドになってるので、たとえば14歳の子が実際に子供を産むとか育てるっていうことってあんまりイメージに出てこないですよね。

なので子供が欲しいと思えませんっていう、今ある気持ちに繋がっていくっていうような、これは本当に一例と言いますか一つの流れで、全てがそうではないんですけども、一つのパターンとしてよく見られると。

たとえばこれが、子供時代に親子・家族の仲がすごく悪くて、「もう本当に家族っていうものが嫌なんですよね」とか、すごい自己嫌悪が強くて、「自分と同じような目に自分の子供を遭わせたくない」みたいな思いから子供はいらないと思ってる方も多いんですけど。

その場合だと自分でもその理由っていうのがけっこう明確じゃないですか。

子供時代に私しんどかったからとか、自分みたいな子供ができると思ったらかわいそうだからみたいな、自分でも自覚できるんですけど。

理由がわからない。

でもなんか子供が欲しくない。

っていう背景には、今日お話ししたような、そういった自分の今までの生き方っていうか関係性っていうところが一つキーになってるんじゃないかなっていう見方ができます。

もちろん決めつけられないので人それぞれ違いますけど、「私ももしかしたらそうかもしれない」っていう方はちょっと意識してみるといいかなと思います。

で、そうなった場合に、「子供は欲しくない」って今思ってるのに無理やり欲しいと思わせるっていうのもちょっとなんだかなっていう気がするので、「とりあえずそれでいいじゃないの。今そういう気持ちなんだから」っていうところで。

ここで今みたいな背景、子供時代に子供ができなくってそれを旦那さんを通じて満たそうとしてるのであれば、ちょっとやっぱり女性性であったりセクシャリティというところに問題があるんじゃないのかなっていうところだし。

それからアンダーグラウンド的な要素っていうところが強いのであれば、やっぱりそこから出てくる罪悪感であったりとか、自分のライフワーク的な方向にちょっと見方を意識してみるっていうのもいいんじゃないかなと思って。

実際夫婦関係をどうする、会社をどうする、子供をどうするっていう話よりも、そういった「自分自身の内面を整えていく」というところを僕はカウンセリングではよくやっております。

ということで、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

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