いま幸せを感じられないのは、自分に厳しすぎるから。

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「いま幸せを感じられないのは自分に厳しすぎるから。~幸せと自分に厳しすぎることの関係について~」

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どうもこんばんは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで昨日12月11日に発売になりました、私の新刊「今日こそ自分を甘やかす」という大和書房からの本が出たんですけども、それに関連したお話を今日はさせていただきたいなと思います。

自分に厳しすぎるっていうところは自覚がある人・ない人がいらっしゃると思うんですけども、それを見極めるっていうか、それを判断する一つの基準として「今幸せですか?」っていう、なんかそれだけ聞くと宗教の勧誘みたいですけども(笑)すいません。

「自分に厳しすぎると幸せって感じにくいんだよ」っていう話を今日はさせていただきたいなと思います。

つまり逆に言えば、「もし今幸せを感じられないとするならば、自分に厳しすぎるのかもしれない」っていうふうに捉えてみてもいいかなと思います。

これはこないだの講演会でもちょっとお話しした内容なんですけども、クラスにこんな奴いませんでしたか?っていうような、昔なつかしいテーマでちょっとお話をさせてもらいたいと思います。

たとえば自分がすごく自分に厳しいっていうのもあるんですけど、親がすごく厳しくて、テストで100点取って当たり前、90点でも怒られるみたいな家庭環境で育ったとします。

実際に本当にそういうクライアントさんっていうかお客さんも本当にいるんだなっていうふうに、僕もこの仕事をやっていてビックリしたんですけども。

100点取ってもそれが当然ですから褒めてもらうこともなければ、一問を間違えて98点でも怒られるみたいな、そういう厳しい環境に育つと当然自分自身にも厳しくなるんですよね。

で、ある時あるテストでちょっとミスをしてしまって95点だったと思ってください。

そうしたらどんな気分になるでしょうか?

もうほぼほぼ100点ですから喜んでもいいんじゃないかと思うんですけども、100点取って当たり前だと思ってるし、100点取らないと親に怒られるわけですから、95点っていうのは「うわ・・・」って感じですよね。

もうこれはやっちまったと。

とんでもないことをやってしまったというような、そんな感じになるんじゃないかなっていうふうに思うわけですけども。

その隣にクラスのお調子者の男の子いて、こんなことを言ってたと思ってくださいね。

「よっしゃー!!俺60点やで!!」みたいなね。

「もう最高ちゃう!?60って俺すごくない!?」みたいな、そういうアホな明るくて元気な人気者、お調子者が隣で60点で喜んでますと。

あなたは90点で凹んでますと。

こんな経験ってないでしょうか?というか、こんなシーンいかがでしょうか?と。

で、これはちょっと極端な例かもしれないんですけども、要するに幸せっていうのは点数で決まるもんじゃないんだよねっていうふうに話をいきなり急拡大させておりまして(笑)

ちょっとピンとこないかもしれませんけども。

実はなにをお伝えしたいかっていうと、「幸せを感じる」ということと、「自分に厳しすぎる」っていうところの関連についてなんですね。

で、実は僕たちって子供の今のお話で言えば点数っていうところで一つ象徴されてますけども。

大人になってからも、パートナーがいれば幸せになれるんじゃないかとか、たくさんお金を稼げば幸せになれるんじゃないか、出世すれば幸せになれるんじゃないか、友達がたくさんいれば幸せなんじゃないか、家を建てれば・・・みたいな、こうすれば幸せになれるんじゃないかっていう、そういう目標を持って頑張る。

これはもちろん悪いことではないんですよ。

悪いことではないんですけども、ただそういうかたちとか結果っていうものを追い求めた時に、果たしてそれって幸せが本当に保証されてるか?っていうと、必ずしもそうじゃない。

で、むしろそうじゃないことの方が多いわけですね。

長らくカウンセリングをしているといろんな方にお会いします。

そうすると本当に年収が3000万とか5000万っていうお金持ち、けっこう豊かな方にお会いすることもあるんですね。

でもじゃあみんな幸せか?っていうと決してそうではないんですよ。

そうかと思うと、非常に少ない年収・月収なんだけども、すごく幸せを感じて生きてるっていう人もいるわけですね。

つまり収入が幸せを決めてくれるわけじゃないっていうことは、皆さんもご承知かと思うんですけども。

でもそれは3000万だから幸せか幸せじゃないか、300万円だから幸せか幸せじゃないかっていうのは実は一概に決められないんですね。

というのも、幸せって「感じるもの」なんですよね。

ここポイントで、幸せってかたちではなくて「感情」なんですよね。

だから300万でも不幸せな人もいれば、3000万でも幸せな人も実際はいるわけですね。

で、それを分けてるものっていうのがなにかっていうと、「基準」っていうふうに一つの見方があります。

基準ってなにかっていうと、「これぐらいで自分が満足できる」っていう基準であったりとか、「ここまで達すれば自分に自信が持てる」っていう基準だったりとか、要するに「これを達成すれば自分は幸せだ」と感じられる基準っていうのを僕たちは無意識にたくさん持ってるのかもしれないなっていうふうに、いろんな話を聞いてると感じざるを得ないところがあるんですよ。

で、その自分に厳しすぎる人っていうのは、これは頑張りすぎる人とか、抱え込みすぎる人とか、人のために犠牲しすぎる人とか、そういった〇〇しすぎる人って言ってもいいんですけども、そういう自分に厳しすぎる人っていうのは、この幸せを感じる基準っていうのをどうやらすごい高く設定してるみたいなんですよ。

つまり100点取っても幸せじゃないわけですから、さっきのお話に戻れば、100点取るのが幸せの基準でもなくて、もっと上。

上ってないよねみたいな感じなんですよ。

でも隣にいたクラスのお調子者の子は60点でそこまで喜べる、幸せを感じられるってことは、彼のテストでの幸せを感じる基準っていうのはもっと低いわけですね。

もしかしたら50点かもしれない、40点かもしれない。

そうすると、100点が基準の人と40点が基準の人とどっちが幸せを感じられるか?っていうと、これはもう言うまでもないことだと思うんですよ。

で、自分に厳しすぎる人っていうのはきちんとしてたり、真面目だったり、一生懸命だったりとか、誰かのために頑張ることができるとか、すごい長所もたくさんあるんですけども、逆にその基準というのがグーンと高くなってしまってるケース。

これって多くないかな?と僕は思ってるわけですね。

だからカウンセリングでもよくあるんですよ。

「客観的に見れば、自分は恵まれた幸せな状況にいると思うんです。けれど、幸せを感じられないんです」っていう問題として出てきちゃうわけですね。

これがけっこうめちゃくちゃ重要な問題で、そうするとここまで頑張っても幸せじゃないって感じた時に、もっと頑張ろうとするっていう僕たちがいるんです。

だからそういう意味でいくと、もっともっともっともっとって自分を頑張らせようとすると、頑張りすぎっていうことになるんですけど、でもそうするとやっぱりいつか燃え尽きてしまったり、体や心が壊れてしまうっていう状況になるんじゃないかなって思うんですね。

なので「その基準を下げるっていうことが幸せになる方法なんじゃないの?」っていうふうに僕は捉えているわけですね。

で、その基準を下げるっていうことをどう言い表してるかっていうと、「自分を甘やかす」っていうところなんですね。

もっともっと自分を甘やかす、自分に優しくする、自分を大切にするとか、もっと緩くなってみるとか、もっと肩の力を抜いて自然体になれるように生きていくとか。

好きなこと・やりたいことをやっていく、感謝ができるような心の持ち方をする。

感度を上げるっていうふうに言ってもいいんですけども、幸せを感じやすくするために今みたいなアプローチ・方向性っていうのを取ってみるのはいかがかなっていうふうに提案してるわけですね。

で、その具体的にはの中にたくさん紹介させていただいてます。

もっとワガママになってみようよとか、できること・できないことの区別をつけようよとか、もっと自分が笑顔になれること、自分のご機嫌取りをちゃんとしようよみたいな感じで、いろんな方法を具体的に紹介させてもらってるので、それは本の方を読んでいただけたらと思うんですけども。

そうやって自分自身を緩めていく、甘やかしていくことによって、幸せを感じる基準というのが徐々に徐々に下がっていきます。

そうすると足し算っていうよりは引き算になっていくんですが、今までだったらもっと頑張ろう、もっと一生懸命やんなきゃ、もっと結果を伸ばさなきゃと思って意識してたものが、「なんか今の自分で十分幸せじゃん。めっちゃありがたい状況やん、これ」みたいなふうに、今の自分を捉えられるようになっていく。

自分のことを褒められるし、自分に誇りもいい意味で持てるようになるので、そうすると自信もつくし、自己肯定感も爆上がりしていくっていうことになっていくわけです。

なので自分に厳しすぎるっていうことは幸せを感じにくいから、自分をもっと甘やかしていったら?っていう今日のお話でございました。

最後まで聞いていただきありがとうございました。

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