私たちはみんな「多重人格者」
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「セクシー路線の私とBTSな私とどっちがほんとの自分なの!?~人はみんな多重人格者だからそんなのコントロールできひんで!~」
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どうもこんばんは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで今日は、「誰もが多重人格者」っていうお話をさせていただきたいと思います。
意外だなって思う人もいるかもしれませんけども、なんとなくわかるわっていう方もいるかもしれません。
ちょっと皆さんの日常を振り返っていただいて、いろんなところでいろんな人格っていうのが多分出てくると思うんですね。
たとえばオフィスで周りの人と一緒に仕事をしてる時の自分と、給湯室にいる時の自分、仕事が終わった後の自分とか、お母さんとしゃべってる時の自分、好きな人としゃべってる時の自分とか、みんな違う人格が出てませんか?っていうところなんですね。
一人の人間なんだけども、TPOで使い分けてるっていう場合ももちろんあると思うんですけども。
僕たちはいろんな人格っていうのを自分の中に持ってるんですね、実はね。
で、それをケースバイケースで使い分けられてる部分もあるんですけども、でも実際ほとんどのケースで、ほとんどの場面って言った方がいいかな、ほとんどの場面では、無意識にその人格が出てきて、時にはうまくいくんですけども、けっこう困ったことになったりするというのもあるわけですよね。
たとえばですけども、「いや自分は人見知りで、初対面の人の前だとうまく喋れないんです」っていう人いらっしゃると思うんですよ。
でもたとえば長年付き合ってる友達の前ではけっこう面白いキャラを演じられてるとか、なんでもスラスラしゃべれるっていう、けっこういいやつだよねって言われるような、そういう自分がいると。
で、初対面で人見知りしてうまくしゃべれない自分と、友達とベラベラベラベラしゃべってる自分っていうのは同じ自分なんだけども、キャラ・人格が違うわけですね。
とくに今日のネタ元さん、今日のブログを元にお話しさせていただいてるんですけど、今日のネタ元さんも、極端な自分がいると。
すごいセクシー路線でいる時の自分もあれば、ボーイッシュで髪をかきあげてBTSのメンバーみたいって言われるような、ボーイッシュな自分もいると。
このセクシーな私、そのボーイッシュな私っていうのがいるんですよっていうネタだったんですけど。
そういう時に、違う自分が出てくるとするじゃないですか。
そうすると、みんなこう思うんですよね。
「どれが本当の私なんだろうか?」っていうふうにね。
で、一番楽だったりとか、一番自分らしいなと思ったりとか、一番自分が好きな自分っていうところを本当の自分じゃないかっていうふうに考えたり、捉えたりすると思うんですけども。
実際はどれも自分がやってるわけですから、その人見知りな自分も、セクシーな自分も、ボーイッシュな自分も、友達の前でベラベラしゃべってる自分も、全部自分自身なんです。
全部「本当の自分」なんですよね。
途中でなにかに憑依して、別人格、本当に人格を乗っ取られて・・・みたいな話だったらちょっと別ですけども、多分そういうことはあまりないんじゃないかなと思うので。
つまり、どんな自分というのも実は自分の中にいるわけですね。
ところが僕たちは本当の自分っていうのを探し求めていて、そして自分の都合に合わない自分っていうか、自分があんまりいいと思わない自分っていうのを抹殺しようとするわけです。
先ほどの話で言えば、初対面の人の前で人見知りをしてうまくしゃべれない自分っていうのはダメだから、その自分っていうのはやっぱり直さなきゃいけない、あるいはそんな自分は隠さなきゃいけないなんていうふうに考えたりするわけですよね。
これってみんな思うことだと思うんです。
嫌な自分とか、これはちょっとダメだなぁとか、ここを直さなきゃなって思う自分って、そういうふうに消したいと思ったりとか、なんか改善しなきゃいけないように思うかもしれませんし、なんなら周りの人が言うわけですよね。
そういうところ自分はよくないなぁみたいなことを言って、ショックを受けて、それでなんとかしなきゃいけないみたいなふうに思うんですけども。
でも「自分」なんですよ。
だからここをいかに受け入れるか、受け止めるかっていうことって、本当はめちゃくちゃすごく重要なことだと思っていて。
それこそ自己肯定感であり、自己受容であり、自己承認だと思うんですけども。
そういったいろんな人格が自分の中にいる。
たとえばすごく激しい自分もいれば、すごく物静かな自分もいる。
すごく楽しいことが大好きな自分もいれば、鬱々と沈んでる自分もいる。
感情的な自分もいれば、クールで論理的な自分もいる。
いろんな自分が多分いるんですよ、実際に。
だから一つに定めようとかっていうふうに思わないっていうのが、やっぱり一番重要なポイントかなと思いますし、もっと言うと、全部が揃って今の自分をつくってくれてるわけで。
いわばパズルのピースみたいなものなんですよね。
一つ欠けてもそのパズルは完成しないわけですから、あくまでそれが自分が良いの悪いの判断してるだけで、全部が自分で、全部が愛されるにふさわしいというか、愛されるべき存在だと思うんですけど、いかがでしょうか?って話なんですよ。
で、そこでポイントというか、そこで意識していただきたいことが、じゃあこの人格って頭で制御できるもんなのか?っていうことですね。
頭で考えて、たとえば人見知りで初対面の人の前だと緊張してうまくしゃべれないからっていうことで、じゃあそこで友達としゃべってるような自分っていうのをそこに登場させられるかっていうと、たぶん無理っていうか、難しいですよね。
それはうまくいかないですよねっていうことで、人格っていうのは、実はコントロールできない部分っていうのがけっこう大多数を占めてると思うんです。
もちろん演技としてやることが上手な人っていうのももちろんいるんですけども、ここぞという場面に意識してその人格を出そうとしてもなかなか難しくて、僕たちはそこは反応的に出ちゃうみたいなものだと思うんですよ。
これを司ってるのはなにかっていうと、思考ではなくて「感情」なんですね、やっぱりね。
だからたとえば人見知りしちゃってっていうケースの場合だと、初めて誰かと会うっていう時には緊張しますよね。
不安や怖れっていうのも感じてますよね。
うまく喋んなきゃみたいなプレッシャーも感じてるかもしれませんよね。
だからキュッとした感じになりますよね。
これってコントロールせずに勝手にそうなっちゃうと思うんですよ。
勝手にそうなっちゃってるので、そうなった時に「そんなことするな!」って頭で考えたとしても、なかなかうまくいかないと思うんですね。
一方友達の前でベラベラしゃべってる自分っていうのはどうかっていうと、嬉しかったり楽しかったり面白かったりっていう感情がすでに出てきてるわけですね。
だからベラベラしゃべれるし、とても安心感があって、だからこそ自分をオープンにできるっていう自分がいる。
これもまたコントロールしてるわけじゃなくて、自然と出てきてるものなんですよね。
だから僕たちっていうのはみんな多重人格者であって、その多重人格でどの人格を出すかっていうのは、実は感情がかなりの部分を支配してると。
これが無意識的に人格が変わっちゃうっていう人もいて、それはジキルとハイドみたいな、そういう物語も出てきますけど。
これはちょっとまた特殊なケースなので、今日はちょっと外したいと思いますけども。
多くの場合、ほとんどの方の人間関係で出てくる人格っていうのは、この「感情」っていうものが非常に左右してるってことなんですね。
だから思考で感情って意外とコントロールできないものですから、出てくる人格っていうのもコントロールできませんと。
だったらどうするか。
出てきたものを受け入れる。
それが本当に単純な話なんですけど。
出てきた自分というのを、「これが今の自分なんやからしゃあないよね」って。
これは自己肯定感の言葉としてよくおすすめしてますけど、「これが今の自分がやからしゃあないよね」っていう意識で受け入れる、受け止める、認める。
これが実は一番の基本になるわけですね。
で、その今の自分っていうのを、どんな状態であっても、自分自身に不都合だったり不快だったり嫌だと思ったとしても、出ちゃったものはしょうがないっすよねっていうことで、それを受け入れていきましょう、受け止めていきましょうっていうことが僕からのまず提案なんですよね。
そこで否定したって、なんとか改善しようとしたって、感情の方にアクセスしてない限り、頭でどれだけ考えても変わらないっていうことなんですよね。
じゃあその自己肯定感とか自己受容っていうのがまず大事だよと。
まずこれをやってみましょうっていうところなんですよね。
そしてその次はどうしたらいいのか。
自己受容ができました、そんな自分になりましたと思ったら、次はたとえばここから先はいろいろ道があるんですけども、自分の長所であったり、価値であったりとか、魅力であったりっていうものをそこでちゃんと見てあげて、否定することなく受け止めてね。
そうすると初対面で緊張しちゃった時に、「いや、私初対面で緊張するタイプで人見知りなんですよね。けっこうコミュニケーションを重ねるとすごくベラベラしゃべるんですけどね」みたいな自己紹介ができるようになるわけですね。
否定せずに受け入れると、その自分のダメなところっていうのも出していけたりとか、その自分っていうのを相手に紹介するっていうことができるようになると、これは実は円滑に人間関係を進める非常に大きなポイントになったりするわけですね。
ということで、今日は「僕たちは多重人格者なんだ」っていうお話と、それの背景についてお話しさせていただきました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
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