思春期の感情の抑圧とコントロールがもたらす悲劇

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「本気の恋愛ができない奴がふいの事故のようにマジ恋するとスクラップになる件~思春期の感情の抑圧とコントロールがもたらす悲劇~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

今日も暑い大阪でございますね。なんか4月下旬とかゴールデンウィークごろの暖かさみたいですけど。

今日はですね、心理学的なお話になるのかなっていう気がしております。

元ネタはね、もう少し恋愛に寄った話だったんですけども。

思春期の頃に僕たちは分岐点を迎えてその後の生き方がけっこう定まるんですけども、

そこでよくある「自立して生きている人の中に起こりがちな問題」ということについてお話をさせていただきたいと思います。

よかったら最後までお聞きください。

ということで、思春期っていうのはだいたい小学校・中学年ぐらいから高校生ぐらいまでの、少し幅広い期間を指すんですけども。

その間にね、どんどん体も成長していくと同時に精神的にもどんどん磨かれていくっていうことで、子供から大人に大きな移行期になりますね。

ゆえにですね、その後の生き方っていうものにすごく影響を与えるので、そうすると親子関係ももちろん影響はしてくるんですけど、それ以上に周りの友達とか同級生だったり、先輩・後輩との関係だったり、そういったところも非常に影響してくる分野っていうかね、ジャンルっていうことになってきます。

で、その時に、多くの場合「自立」ということをしていくんですね。

このYouTube・Voucyの中でもよく自立という言葉が出てくるんですけども。

様々な表現ができますが、いわゆるですね、感情を感じるっていうことがが辛かったり嫌だったりとか、そこにすごく嫌悪感だったりとか痛みがあったりとかすると、感情を感じないようにするというか、感情をコントロールできるように理性的・思考的になっていく。

その分だけ感情って抑圧されちゃって、“頭で考えて行動する”っていうことが増えていくっていうことが一つ自立するパターンにあるんですね。

たとえば「こんなに寂しい、辛い思いをするんだったら、こんな感情を感じない方がいい」って言って、感情に蓋をして麻痺をさせるとか。

すごく辛いことがあって、「このままだったらとてもやっていけないし、周りの人からも笑われるし嫌だから」って言って、その感情を無視する、麻痺させるわけですけども、感じないようにしていく。

で、それ以降はそういった我慢や抑圧している感情に触れそうになると、そこからサッと回避するっていう、それを感じないように振る舞うっていうことを、処世術的にしていくっていうのが一つの自立なんですね。

なのでけっこう論理的になったりとか、正しい・間違ってるっていうことにこだわりがあったりとか。

人間関係とかでも、やっぱり嫌な思いをしそうだったりとかしたら理屈で解釈しようとしたりとか、それからその人とは縁を切るみたいな感じの行動をとったりとかっていうことをして、

「あんなに辛い思いをしないように自分で自分を守っていく」

そういった自分を守るために鎧を着込んでいくっていうのが一つの自立っていうものの表現になるんですね。

で、そういった自立をしていくと、たしかに感情って感じなくて済むようになるんですけども。

でも喜びとか楽しみとかね、感動であったりとか、情熱的ってこれ全部感情じゃないですか。

そうすると、そういった情熱の部分っていうのはその傷ついた分野においては発揮できないんだけども、「違うところでそれを出していこう」っていうふうな試みもするんですね。

この辺がちょっと人の心の動きで少し複雑なんですけども。

具体的に言うと、たとえば人間関係、友達との関係とか、それから恋愛ですね。

ここですごく辛い思いをしたとか、恥ずかしい思い、嫌な思い、寂しい思い、辛い思い、嫉妬みたいな、そういう感情を感じて嫌だったと。

「じゃあもう恋なんてしなきゃいいじゃん」みたいなのが分かりやすく言うとそういう発想です。

で、恋愛から遠ざかって、でもその元々ある自分の情熱っていうのをたとえば趣味だったりとかクラブ活動であったり、長じてからは仕事であったりっていうところに打ち込んでいくわけですね。

そっちでバランスをとっていくというか、そっちで燃えていくと。

で、けっこううちの読者さんというかね、ファンの方には、そういった「自立系武闘派女子」と呼ばれる方が大変多く、僕が勝手に名前をつけてるんですけども。

そんな自立系の方々の中にも、その恋愛の方でグワーっていける人もいれば、今話したように元々は情熱的で恋愛をしたいんだけども、そこになんかのきっかけで蓋をしなきゃいけなくなって仕事とか趣味とかで生きてきたっていう方もいて。

そうすると、その情熱を使って仕事に向くもんですから、そっちの方はけっこううまくいく確率が高かったりするんですね。

ところがですね、恋愛ってどうなの?っていうと、「全然自分としては別にしなくても幸せだよ」みたいなタイプの人ならいいんですけども。

けっこうね、やっぱり情熱的だったりとか、いわれる恋に生きる女・男みたいな人って実は少なくなくて。

そうすると、本当はそんな情熱を恋愛にも活かしたいんだけども、でも傷つくことが怖くて恋愛を避けて、あるいはコントロールできる範囲での恋愛をしてきたと。

ここもけっこうポイントになってきて、さっきお話しした内容と繋がるんですけども、がっつり好きになってがっつりで深い関係になってしまうと、やっぱり恋愛の中で感情が動いてすごく辛いをするかもしれないと。

だったら自分がコントロールできるような距離感だったりとか、あるいはそういう相手だったりとか、ということでとりあえず恋愛はしてくるんだけども、

でもがっつり惚れてはいませんよ、がっつり恋にのめりこむことなんてありませんよってようなスタンスで大人になってきた方っていうのも、これ実はとても多いと僕は思っております。

で、そんな方がいわゆる恋愛の中のどっぷりした感情っていうのを避けて通る意味で、仕事だったりとか趣味であったり他のことに情熱を燃やしてきたんだけどもと。

ところがですね、ある時にふいの出来事みたいなもんで、大好きな人ができちゃうんですよね。

つまりその封印した感情っていうものを取り戻していくような、そういった出来事。

たとえば今の例えで言えば、大好きな人が現れちゃうとか、すっごくなんか知らんけどめちゃくちゃ惚れてしまう相手が出てくるなんていうケースもあります。

そうすると、この思春期の時にいわば蓋をして時を止めてた、その恋するハートみたいなものがですね、ガーっと動き始めるんですね。

で、それを感じたくないから蓋をして違う方向にエネルギーを向けてきたにも関わらず、その人との出会いによってこの蓋の中がガタガタガタガタって震え始めるわけですね。

これがけっこうしんどくて。

今日の元ネタさんの場合はそれによってですね、本当に満身創痍になって、屍のようになって、燃え尽きてしまって・・・みたいなことになって。

当然ここがガタガタ動き始めるとこっちにエネルギーを向けますから、仕事がつまんなくなったり仕事が嫌になったりとかしんどくなったりとかして、こっちもうまくいかなくなって全部ガタガタになっちゃうと。

こういうケースってね、カウンセラーをしてると実はよくあるんですけども。

じゃあこの封印してきた感情っていうものが、なにかのきっかけで戻ってきた時に、たとえば思春期で、わかりやすく言うと15歳の時に封印した感情を35歳で取り戻すと、20年分あるわけですよ。

わかりやすく言うと、時が15歳の時で止まってますから20年さかのぼるんですね。

「15歳の時の恋愛に関する情熱を35歳で感じたらすげぇ大変だと思いません?」

ってことがよく起こってパニックになっちゃうんですね。

なので、慌てて蓋をしようにもできないし、この恋するハートがガーっと盛り上がってきてしまうし。

実はこれ恋するハートで今例でお話ししましたけど、他のことでもけっこうよくあることなんですけどね。

で、こういったものが出てくると本当に自分でもどうしていいかわかんなくなっちゃうんですけど、じゃあどうしたらいいですか?っていうとですね、

“素直になりましょう”っていうね。

本当に口で言うとシンプルなんですけども、本当に自分の心をコントロールするっていうことをちょっと横に置いといて、自分が感じていることをただただ認めていく。

「今自分こんな気分なんだ」

「こんなこと感じてるんだ」

「こうしたいんだ」

「ここが苦しいんだ。辛いんだ」と。

一人でダメなら、できればこれは本当にカウンセリング案件にしたほうがいいなと思うんですけど、誰かに聞いてもらいながらやっていくと、徐々にガタガタしてた部分が落ち着いてきて、段々そんな自分を受け入れられる。

だってもともと自分のもんだからね。

受け入れられるようになっていって、そして落ち着いていって、「じゃあそれからどうしましょうか?」っていう建設的な前向きな話っていうのができるようになっていきます。

なので、思春期のころに封印した感情を大人で取り戻すとけっこう大変だよねと。

だけど大変なんだけども、「そこには大きな可能性もあるんですよ」っていうのが実は今日一番お伝えしたいお話でございました。

参考になりましたら幸いです。

ということで最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

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