楽しく勝つための現代麻雀技術講座第22回「役満もドラも捨てる一打」

※東風戦

 打4mならツモり四暗刻のテンパイですが現在ラス前。親満貫あがってもトップ率は70%近くなり2着以上はほぼ確定。天鳳は完全順位戦ということもあり俄然リャンメン受けが有力になります。打5mダマでも50符3翻あるのでリーチの得点上昇効率が悪く、5mを切るならリーチよりダマが有利です。

 よって打5mダマと言いたいところですが、今回は打赤5mリーチも候補になります。4赤55mからなら通常5mを切るので他家からみて盲点になり出やすくなるというわけです。

 打赤5mリーチがどの程度のアガリ率になるかを予測するのは困難ですが、9mも切っているので6mも出やすいこと。スジ待ちの場合はリーチもダマもアガリ率に大差ないこと。通っている牌が少なく、135mから5m切ってスジ引っ掛けのようなリーチ以上に他家からみて想定しにくいことから、少なくとも打5mダマにアガリ率で劣ることはないとみます。それなら一発裏次第で更に高打点になることもあるので打赤5mリーチの方がよいと判断します。

追記

 シミュレーションの仮定ではアガリ率は赤5m切りリーチ>5m切りダマ。今回のケースも赤5m切りリーチに分があると言えそうです。取れる役満テンパイにあえて取らないのも面白いところ。麻雀マニア的には出題せざるを得ない問題でした。

 しかし河によっては、「赤5を切ったところで周辺が待ちになっているのが結構バレる」ケースもあります。生兵法はケガの元。きっちり使い分け出来るようになりたいものです。

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