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いつから嫌なことを嫌だと言えなくなったのだろう

もう10年近く前だと思うけど、仲良くしてた友達がいた。

その子は飲んで、酔ってくると

「あんたはバカだよねー」と私に言ってきた。

その繰り返される「バカ」という言葉に、ある日私はドカンと爆発して、

彼女の周りの人を下に見ている言動を責め立てた。

「他の人を見下してる。そういうところが前から嫌だった」と。

で、彼女はブチ切れて、それっきり音信不通になった。取りつく島なし。チーン。

今だから、わかるんだけど、彼女の「バカ」は、私への愛の表現だったし、

私は、私のことを、つまり自分のことをバカにしてたから、カチンときたんだよね。

あのとき、私は、彼女の他の人への言動をダメ出しによって責め立てるのではなくて、

「他の人」のことじゃなくて、「私」を主語にして

「そういうことは嫌だからやめてほしい。そういう風に扱われると悲しい」と伝えればよかったんだ。

他人を持ち出して、正面から向き合うの避けて、逃げた。

あれから月日は経って、私は自分をバカにすることはやめたからか、バカにする人はいなくなった。

彼女以外にも何人かいたんだよね。私をバカにする人がw。

自分をバカにして、下に置いて、好かれようとしてた証拠だと思う。

そこから、私は人に「バカ」と言われない前提を強く持つことにして、時には、お堅い方に振り切れたりしつつ、今に至る。

***

前提が変わった今、もし「バカ」と言われたとしても、愛情表現として、この子私のこと好きなんだなーと受け取れると思うし、度が過ぎた時は、悲しくなるからやめてと伝えられると思う。

もし、もしあの時、そういう風に伝えられてたら、今ごろまだ彼女と美味しいもの食べて笑ったり、いろんなところに一緒に旅に出てたりしたかな。

(写真のような美味しいデザート食べたりね)





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