Neko

つれづれに書いてます。

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最近の記事

洋館の猫

今日は猫の日らしい。 自分の名前が名前なので、 猫の話題には平素事欠か無いのだけど、 久しぶりにとある猫を思い出した。 中学生のころ、 よく同級生の家に遊びに行っていた。 心地が良く、おしゃべりしたり ゲームをしたり、 同級生が飼っているお犬さんの散歩を させてもらったり。 のびのびと過ごさせてもらう時間だった。 とある猫とは、 その同級生の家の近くで出会うことになる。 その友人の家の前に、 少しだけ寂れた、それでいて上品な 白い洋館があった。 入り口前には広いスペー

    • じ続き

      寒い朝。 昨日暖房を付けて寝るのを忘れていた。 手が悴んで、髪の毛の冷たさを感じる。 どんなに冷たくなっているのだろう、 と一房引き寄せてみた。 良い香り。冷たくは無かった。 ふふ、と心地よい心持ちになる。 今日は休日で、 色々を整えることに 時間をかける。 部屋の中にある書籍達や、 書いたメモ、大好きなゲーム、 片付けの必要な書類、 仕事に向けたお勉強、 友人達からのあたたかなメッセージ。 向き合いたい事がたくさんで、 できることは一つ二つ位でいいや、 と思う位がきっ

      • 米研ぎと空

        米を研いだ。 目の前で炊飯器が空になったからだ。 ささっと内釜を洗い場の桶に浸し、 その間所要を済ませる。 そろそろかなと思い立って、 内釜にスポンジを滑らせる。 滑らかに洗えればいいのだけど、 なかなかに年季が入っているので 小さな柔らかい感触が、 思ったよりも長引いた。 ふと目の前の事をしながら、 こういった誰の目にも留められない、 自分だけが知っている小さな出来事の 積み重ねから、 思わぬ素敵な事が咲いたりするのだよな と考えていた。 洗い終わって、 白米を掬っ

        • 茶碗と牢

          茶碗が割れた。 割ったというべきか、 いや、割れたというべきか。 意表をつかれた出来事だった。 茶碗が割れた。 洗っている途中で、 手のひらの中ですらりと 分かれた。 断面から白い、 さっくりとした質感の 層が見える。 持っている感覚としては、 冷たいお煎餅みたいな。 割ったお煎餅の側面を見ているような そんな感覚だ。 茶碗を割った。 手のひらの中で分かった。 ふと、どうして割れたのだろうと考えた。 どうして割れて、そしてどうして その経験が私の元にきたのだろうと思

        洋館の猫

          いつかの、遠くの雨を思い出した。 私はその時学生で、 一人暮らしをしていた。 させてもらっていたと 言い換えるべきなのか、 とよぎるが良い。 一人暮らしをしていた。 大学では英語を学んでいて、 その学びの向こうには スウェーデン語があった。 スウェーデンを知りたい、 そんな気持ちしかなく、 同時に人へ関わる事に複雑な 思いを抱えていた頃で。 いつも、 あたたかな想いや情熱の下に 粘度の高い感情の寄せ集めが じんわりと沈澱していることを 無意識に感じて、持て余していた。

          ちゃんとあったまる小咄。

          手元で作業をする時、 どうしようもなく怖くなる時がある。 私が目の前のことに没入していたら、 気がつかないうちに何かが忍び寄って 足元を掬い取っていくのではないかと。 足元にあるのは自分が作り出したものだけで、 内に飛び込んで焦る時、 本当に気を散らすのは後ろからの他者ではなく、 足元に散らかした自分の残でしかない。  だもんで、ふかふかと足元を 耕すのである。ふかふか、ふかふか。 喜ばしいことに、 こういう気質も持ち合わせているのにも 関わらず 先日30年の節目を迎え

          ちゃんとあったまる小咄。

          スウェーデン旅

          私の人生を振り返って、 あれは分岐点だったなと思うことの一つに 10代の終わりに訪れた スウェーデンがある。 きっかけはシンプルで、 YouTubeできいたスウェーデン国歌に 心をいとめられ、 この美しい言語で私も音を紡がねば… という謎の使命感だった。 当時、 ある種の極限状態の中にいて、 その中での救いを見たのだと思う。 行動力というか、勇敢というか、 蛮行というか、なんというか、 そんな事を思ったのが高校2年生の時で、 その2年後にはなんや感やあって スウェーデン

          スウェーデン旅

          ブログを育ててみる事にした

          好きを育てたいな、 と思って活路を見出していた。 思えば長文のTwitterを投稿することが なんとなく当たり前になった昨今。 文量的には、大いにブログやノートに書く 内容を超えているのにも関わらず、 何故踏み出せないかを考えた。 特にない。 なかった。 友人達が、 環境を変えるだけで 全然違うよと助言をくれた。 それならそうしてみようと。 郷に入っては郷に従えというのもわかる。 だけれど、従った事が身についた上で 精査してきたことはそのまま残るし、 根を張る事

          ブログを育ててみる事にした

          Nekoとスパイスとハーブ

          スパイスとハーブが好きです。 スパイスやハーブは、料理にもお菓子作りにもお茶の風味づけにも使用でき、 日常の中で体の調子を助けてくれる存在。 好きになったきっかけは、学生時代に滞在していたスウェーデンにありました。 ひょんなことから風邪をひいてしまった私。 病院に行くべきか、と迷っていた私に 同居人が大量のスパイスとハーブの入った瓶を見せました。 ”スウェーデンで風邪ひいて病院に行っても、受診できる頃には治ってる” そう言い放ち、キッチンで魔法使いよろしく何か

          Nekoとスパイスとハーブ

          Neko×歌×Amazon初めての買い物

          初めてのAmazon利用は、発声の本だった。 当時中学生だった私は、 歌がもっと上手くなりたくて、音楽の教科書には載っていない未知のものを求めていた。 購入したのは二冊だった。 一冊は体の構造が書いてある本。 音声学などで取り扱う発声器官の説明図が書いてあって、 すごく難しかったのを覚えている。 もう一つはメソッド本だった。 こっちは口語で書かれていてとてもわかりやすかった。 その中に書いていたワークで、自分の歌い方を手に入れる為のワークがとても印象に残って

          Neko×歌×Amazon初めての買い物

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          最近の絵

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          好きなもの絵語り始めました

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          豆大福

          ふと、”豆大福が食べたい”と書かれた過去のメモを発見しました。 発見したので、それを元に何か書いてみようと遊び心のみで綴っています。 豆大福、それは江戸時代に生まれた”うずら餅”が原型となり、江戸で普及したのが始まりとされる和菓子。 私の身近では食べる習慣がなく、豆大福を初めて食べたのは大学生になってからでした。 お盆の上にぎっしりと並べられている豆大福を見たとき、本で見たことあるやつだ!と大喜びでそこから二つ買ったのを覚えています。(二つ) 夜遅くまで大学に残って

          豆大福

          器と一枝の猫柳

          ふと、好いた人のある発言を思い出した。 「気づいたんなら、自分でやったらいいじゃない」 この言葉は自分に大きな衝撃を与え、今の自分の姿勢に大きく関わっている。 言われた場所は、その人が主人をしている宿屋の軒先。 大きな壺型の器に猫柳が数本飾られていた。 そのうち一本が、ひょっこり器から飛び出ていたのを見たのがやりとりのきっかけだ。 ぴょんと飛び出した一本が妙に気になった。 何故か気になるけど、これは意図したものかもしれない。 意図したものでなくても、気がついた

          器と一枝の猫柳

          Nekoの知恵

          こんばんは。 ふと、Give&Takeの本を読み返していて、 “自分にできることってなんだろうな”と考えました。 自分は抽象的な物事からでも考え事をするのが得意で、感覚がとても鋭い生き物です。 しかし、そのまま言語にしようとすると、 「ちょっと何言ってるかわからない」 と言われることも多々ありました。 そういった方々は、抽象的なものことを扱うよりも、すでに言語化されたものを用いて思考することが得意な方だったのだなと今では思っております。 今回の記事は、抽象的な

          Nekoの知恵

          ぎんだこNeko Radio 『英語について』

          2022.1.19 加筆 久しぶりに聴きかえして、 なんとも頑張ってたし、充実した時間を過ごさせてもらったなぁと嬉しくなりました。 色々強く、たくましくかっこよくなりたいな、頑張ってたし向き合っていた頃。 (今はだいぶほんわかしました/でもかっこいいよ。ヘヘン) みんな本当にありがとう。 また久しぶりに対談ラジオトーク、楽しいやも知れません。 そんな感じでどうぞ☺️ ———————- おはようございますNekoです。 昨日のラジオ対談のログ、そして感想を綴

          ぎんだこNeko Radio 『英語について』