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SOUND DIG SELECT 010 23-11~24-02

最近聴いた音楽のマイベストを60分カセットテープに収録するというコンセプトのSpotifyプレイリスト♪ 2023年11月~2024年2月のセレクトです。この期間はハイパーポップ周辺をよく聴いていたので前半はその辺りの音楽、後半は歌ものとプログレという選曲になりました。

【A面】1~8 【B面】9~14 【歌あり】3, 4, 7, 8, 9, 10, 11, 13

全体的に彩度高めの配色…と思ったけど落ち着いた感じになりました

コメント

Dilian - Tushscreen

スロベニアからネットアンダーグラウンドとクラブミュージックを紹介するラジオ番組Modem Radio、その100回放送を記念して作成されたコンピレーションアルバムから、1曲目の玩具っぽいサウンドが特徴的な前衛で楽しいトラック。色々調べてみたものの、本人名義のSoundCloudとそのリンクから幾つかの動画が見つかった位で情報が少なく、詳細は不明です…。

ダイアルアップ接続のノイズ音のタイトルコールから始まるModem Radioは、最近流行り?のMIDI全盛期の音源を使った電子音楽から、ハイパーポップ、ミュージック・コンクレート、フィールドレコーディングまで幅広くネットに遍在するマイナーなものを積極的に紹介しててかなり興味深いです。ラジオのアーカイブがサイトで聴けます。


Metaroom - Jitter Fanta

上記Modem Radioで聴いていて気に入った曲。ゆったり広がるサウンドと手前でパチパチと弾けるようなシンセ音のバランスが心地よい♪


Underscores, gabby start - Locals (Girls like us)

Six Impala のメンバーとしても活動しているUnderscoresのソロ・アルバムより。肩の力を抜いた感じのダランとした雰囲気でありながら曲全体としてはハイテンションという、うまく表現ができないけど絶妙なバランス。メロディーもキャッチ―。


TORIENA - Getting Into a Pose

主にゲームボーイのLittle Sound Djを使うトラックメイカーというイメージだったけど、久々に聴いたらチップチューンから変化していて好みのサウンドで良かった。サークルメンバーのノラさんに教えてもらいました。


NANORAY - BIG MUNITIONS

単体でヘビロテしてます♪ NANORAYのアルバムは結構聴いていて、音ネタがツボにはまる、メロディーが琴線に触れる曲が定期的にでてくる印象。このアルバムだと6トラック目のDoils Seageという曲も好みで、こちらは感情が揺さぶられる系。


CHROMB! - Roupoutoum contre Routoupoum

フランスはリオンのアヴァン・プログレ系バンド。ルプトゥム対ルトゥプゥム…深い意味は無さそう(アヴァンギャルド系バンドの曲名あるある)。全体的にヘンテコな脱力系の演奏で楽しい。


Cabrita, LARIE - Dancefeat

ポルトガルのサックス奏者 João Cabrita のアルバムから、ブラジルのボーカリスト Labaq をゲストに迎えた楽曲。アルバムはインストメインですが、歌の入ったこのトラックがぐるぐる振り回される感じで良かったです。


Eliminate, Frost Children - SMSOU

アメリカのダブステップ・プロデューサー Eliminate とハイパーポップ・デュオの Frost Children による小気味の良いダンストラック。


Krist​ó​f Haj​ó​s, Erik Sumo, Dalma Pusk​á​s - Everybody Loves Somebody Else (unbroken heart mix)

アムステルダム在住のオランダ系ハンガリー人の歌手兼作詞家。映画「リザとキツネと恋する死者たち」のサントラを手掛けたことで有名?なのかは判らないけど、変な歌謡曲のアルバムをリリースしたりしている Erik Sumo によるハンガリーのシンガー Kristóf Hajós の曲のリミックス曲。夢の中を漂うようなドリーミーサウンド。


mary in the junkyard - Tuesday

前回のプレイリストで話題に出した The state51 Conspiracy (Youtubeチャンネル)関連で知ったイギリスのバンド。素朴で暗く、少し湿度を感じるサウンドがオルタナ系好きにささりそうな雰囲気。今のところ4曲入りEPがリリースされていて、ベーシストがヴィオラを演奏する曲もあったりと素朴ながらサウンドにバリエーションもあって面白い。


Fer Franco - Ya No Vivo Aquí

グアテマラのミュージシャン。打ち込みのドラムにシンセ、ギター、歌が空気のように混ざり合いながら展開していく自由で即興的アプローチの曲。説明が難しいけど好みのサウンドです♪

Far Franco で調べても情報がでてこないですが、アルバムのコ・プロデューサー Alex Hentze の名前から関連を調べたところ Alex Hentze のライブに Fer Franco が参加している映像がいくつか出てきました。Far Franco は Nord Lead シンセとギターを弾いていますね。2人は Fraaek という5人組のバンドでも活動しているみたいです。

続けてボーカルを担当している Mabe Fratti の方も調べたら、同じくグアテマラ出身のボーカリスト&チェロ奏者で、民族感のあるメロディーの歌と前衛的な演奏でめちゃ良かったです。


Mark Dresser - Prolotine

アメリカのダブルベース奏者による、ベースのみで制作された楽曲アルバム。サウンドテクスチャーが豊かで面白いです。Bandcamp の解説によると、弦楽器職人でサウンドエンジニア&奏者の Kent McLagan との共同研究により製作されたベースを使用しているとのこと。

実際の演奏映像はアルバムのトレイラー動画でみれます。倍音楽器のような音は駒の先から突き出している金属の棒を弓で弾くことで発生させるみたいです。他にはネックの部分にピックアップが仕込んであったり、ローB弦・ハイC弦のどちらも使用可能な5弦ベースとして設計されているとのこと。


Toby Fox & Itoki Hana - The Greatest Living Show

Undertale の Toby Fox と糸奇はなによるシングル。どことなく邦楽プログレ(Pageantとか)の雰囲気を感じるサウンドや世界観が良い感じ♪


Lou Harrison - Concerto for Violin with Percussion Orchestra: III. Allegro, vigoroso, poco presto

ポートランド出身の現代音楽家。ガムランっぽいサウンドなので、その辺りの民族楽器を使っているのかなと思って動画を見たら鉄板、空き缶、鉄パイプ、タイヤのホイールとインダストリアル寄りな楽器編成でした。木魚、和太鼓も入ってますね。格好良いです。


あとがき・近況

ということで去年の11月~2月までのプレイリストでした。気が付いたら8月ですね。現在に追いつけないどころかどんどん差が開いてしまっている…。近況としては最近 Unreal Engine と Unity の勉強を始めました。

文学フリマ37に立ち寄って下さった、どくだみとかげさんが自身のブログでmegamittz配布物と合わせて、プレイリストの記事と「私を構成する42枚」タグのツイートを紹介して下さいました。ありがとうございます♪

S.D.S.008紙版の記事更新したいと思いつつ、時間が取れそうにないのでコミティアで頒布した紙版のPDFを公開しました。記事内のダウンロードから取得できます。


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