見出し画像

書籍”実践「朗読」法”の紹介

本の挿絵をちょこっと描かせていただきました。

↑口の絵。そんだけ。ほんとにちょこっと。

お仕事をいただいたときは「朗読に関するマニュアル本」とだけ聞いていたのですが、昨日届いた見本誌を読んでみたら予想の100倍おもしろかったので、少し紹介させてください。

***

1つめは「「外郎売(ういろううり)」の口上。
漢方丸薬ういろうを売る人が町ゆく人に向かって、立て板に水のごとく聞かせるセリフだそうです。
天保3年(1718年)の二代目市川團十郎の初演以来、歌舞伎の演目として有名とのこと。
リズミカルな口上を目で追うだけでも楽しくなります。


2つめは野生動物写真家の星野道夫さんの写真絵本「クマよ」から。
アラスカで野生のクマと出会った作者の親愛の描写が抜粋されています。
同じ森に眠るクマや広大な自然に語りかける、愛に溢れた作者の言葉が心を揺さぶります。
(下の画像は一部のみですが、最後まで読んだ私は目頭が熱くなりました)


ほかにも芥川龍之介の「杜子春」、梶井基次郎の「檸檬」、岡本太郎のエッセイや萩原朔太郎の詩など、多岐に渡った作品が朗読のテキストとして紹介されています。

作品の下段で解説されているポイントもわかりやすく、文章をつい声に出して読んでみたくなっちゃいます。
普段、音読する習慣すらないですが、一度朗読に挑戦してみるのも気持ちよさそう。

書店で見かけたらぜひご覧になってください。
Amazonでも8月2日〜の予約販売受付中です。

自分の口をア、イ、ウ、エ、オ、と動かしながら描いた絵に格別な思い入れはなかったけれど、手元に本がある今、いいお仕事に出会えて幸せです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。