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初めて堂々と好きだと言える漫画を描きました

今日は「一粒万倍日」と「天赦日」と「寅の日」が重なった、"超スーパートリプルラッキー何してもかめへんデー"だそうです。悪意のない発言、行為なら何でも大目に見てくれる。たぶん。この吉日の意味をネットで調べると、やけに新しい財布を買えと勧められるけど、私はいまの猫ちゃんの財布が気に入ってるので、もうちょっと使います。

きのう「note創作大賞」の中間発表がありました。自分が応募した漫画が212作品の中に入っていると、ある人のツイートで知らされびっくり。見に行ったらほんとに入ってた。あらまあと思って、でもあんまりイエーイという実感もなくて、2年前のcakesコンテストでも一次は通ったけど結果は佳作で、入選しなかったしなあと考えながらわりと冷静にチューハイ飲んでたんです。が。

Twitterでたくさんの人からおめでとうおめでとう言われて、ヒトヤス様〜!さすがヒトヤス!最近ヒトヤス色っぽくなってきたよね!という言葉を浴びているうちにだんだんめちゃくちゃ嬉しくなってきて、「やったじゃんヒトヤス!イエーイ!」と風呂で叫んだのでありました。

(基本的に私はいろいろ気づくのが遅い。だいぶ経ってから、「はっ、そういう意味だったのか!」「こう言えばよかったんだ!」「私って世間に馴染めてない!」となり、でもまあいっか〜で忘れる。たぶん脳のどこかのネジが2、3本緩んでる)

cakesに応募した漫画が佳作になったあと、私は自分の漫画についてあれこれ試行錯誤しておりました。「一体どういう漫画がnoteでウケるのだろう?」と。

エッセイ漫画がいちばん楽に描けるのはわかっていた。自分で描いたこれ。

「がんばらなくても楽勝でできること=才能」ってやつ。私の場合はエッセイ漫画です。この漫画も下描きもせずに1日で描いた。ラクショー。

しかしですね。完全創作のストーリー漫画を描きたいという子どもからの夢が捨てきれなかったのですよ。文章で言うと、「エッセイなら楽に書けるしよく読まれもするけど、私は小説が書きたいのだッ!」てのと同じですね。エッセイより小説、もとい私は漫画が描きたい。

で、いろいろ試してみました。noteでどんな漫画がウケるか。

これね。コンテストに寄せて描いた漫画で、幅広い読者の共感を得るのが目的だった。コンテストには落選したけど、すごく読んでもらえたよね。

これはわざとラフな線で描いてみたシリーズのうちの1作。こういう絵柄や色使いが漫画を読む若い世代にも受け入れられるかな?という実験。これもまあ読んでもらえたよね。

ほかにもいくつか実験的に描いてみて、なんとなく傾向はつかめたと思った。ウケる漫画ってこんな感じかな〜って。

傾向がわかったら、あとはそういう漫画を描けばいいんだと思ってました。読んでもらうにはそれしかない。なのにですよ。突然の「耽美漫画家になる」宣言。さらに耽美で遊び始めた。

・・・ダメだ。

やっぱりこっちのほうが楽しい!!!私っぽい!私ってこんな人間なのよーーー!

アイデンティティがクリエイティブに炸裂しました☆


せっかくの「傾向と対策」は岡山城に投げ捨てて(ダメ)、もうこの路線で行こうと決めたのです。年明けに描いたのがこれで。

スキ数が順調に減っていってる!でも楽しい!

異様に盛り上がるコメント欄。これはもうシリーズ化するしかないでしょう。しないと家まで押しかけてきそうで怖い!

いやまあそれは半分冗談で半分は本気ですが、ともかくこの時点でもう描かないと言う選択肢はなかった。描いても読まれず、話数が進むほどスキ数が更に減っていき、最終話では一桁になってるかもしれないけど、少なくともここにコメントを残してくれた人は!万感の想いを込めて!スキを押してくれるはずッ!それで私は十分幸せだ。何も思い残すことはない……。

後悔を残さないよう、舞台となる室町時代を無駄に考証研究し、第1話24ページをきちんと描き切るために「4ページかけたらTwitterに即公開」ルールを自らに課して実行し、1月末、無事に終えることができました。

noteにまとめて公開するとき、どうせならね、ずっと気になってた創作大賞に応募すればいいじゃん!応募しちゃえよ!と私の中の中2男子がうるさく言うので、思い切ってタグをつけたと。

そういう経緯です。

第1話は公開時にすぐトップ固定にしたし、ありがたいことに注目記事にも選んでいただいたおかげで多くの方に読んでもらえました。

傾向と対策を探ったときの漫画に比べたら、やっぱりスキ数は少ないけどね。第2話なんてこの半分ぐらいだけどね。いいの。私が楽しいから。

いまTwitterでは第3話を更新中です。どれぐらい続くかわからないけど、まとめて紙の本にするつもり。創作大賞に入選して、プロの編集者さんと二人三脚で描きたい気持ちはもちろんあるけど、叶わなくても描き続けるし本も作る。コメント欄でシリーズ化を要望した人は責任持って買うように。

ヒトヤスってね、私がこれまで描いた漫画の中でダントツいちばんに大好きなキャラクターなんです。素直にのびのび描ける。ヒトヤスだけは一生描いてもたぶん飽きない。

ヒトヤスと共に参ります。

みなさんのヒトヤス愛に感謝!

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