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エントリー作品ご紹介(8) #ほっこり4コマ漫画大賞

ほっこら〜のみなさん、こんにちは。

「#ほっこり4コマ漫画大賞」にご応募いただいた作品を、私の主観だけで紹介するシリーズです。これまで7回お届けし、そのたびにみなさんから「ほっこりした」「感動で胸が熱くなった」「今夜はうなぎにします」など心温まるコメントを頂戴し、喜びと羨ましさで枕を濡らす毎日です。

毎回6作品ずつ紹介してきましたが、今回はぜいたくに7作品をお届けしますよ。どうぞ楽しんでいってくださいね。

43.「寡黙な人達」/hirotyon(ヒロットヨン)さん

名ドラマ。
なんかもう泣けてきます。
「声に出せない味がある・・・明星チャルメラ」なんて、最後にナレーション入れてCMアニメにしたい。

静的なのに動きが見える。湯気もないのに熱々で、スープの味や麺の食感まで伝わってきます。読んだ人はみんなラーメン食べたくなりますよ。「はふはふ」とか「うまい!」とか「このだしは魚介系の」とか、何も言ってないのにね。

技術的な美点を取り上げるときりがないのですが、最初に目に入ったのはやはり巧みな色使いでした。そして構成。横長のコマ幅が最大限に生かされている配置と余白に、プロの技を感じました。

4コマだけど続きが読みたくなるマンガ。何度も繰り返し味わいたい作品です。

ヒロットヨンさん

ちょっとこの場を借りて。
前々から釈明したかったことなんですが、赤い字で書いてあるキャッチコピーみたいなのは、どうぞ読み流してね。「攻殻の器用隊」とか「ロシアへ愛をこめて」とか、昭和のダジャレが多いのは私の歳のせいです。平成生まれの方には全然届いていないとわかっていながら、ただ私が言いたいだけなの。すいません。

ヒロットヨンさんの個性あふれる経歴は、こちらのプロフィールに懇切丁寧に書かれています。

私が頭を500回振っても考えつかない奇抜なアイデアが、ヒロットヨンさんのマンガにはてんこ盛りです。このマンガ集にアクセスして、ヒロットヨンワールドをぜひみなさんもご堪能ください。

44.「さらに古くなった古時計」/朝顔の夜遊びさん

4コマつなげますよ〜。

朝顔の夜遊びさん

雰囲気からSFホラー系の話なのかと思って読み始めたら、最後でまあ、ほっこりしんみり。

名曲「大きな古時計」の続きみたいなマンガですね。おじいさんが天国へ行ったと同時に止まっていた時計の針が、長い時を経たあと偶然の重なりによって再び動き出したという。
2番の歌詞に「きれいな花嫁やってきたその日も動いていた」とあります。写真の中のおじいさん、隣におばあさんがいてしあわせそう。よかったねおじいさん、なんて語りかけたくなりますね。

余談ですが、この歌はもともとアメリカで作られたものらしく、歌詞を読むと時計はおじいさんの背丈の倍もあったそうです。思ってた以上に大きいな!

朝顔の夜遊びさん

一部、作品と関係のない描写をしたことをおわびします。

朝顔の夜遊びさんはnoteを始めたばかりのようでまだ記事が少ないのですが、これなんか見るとたぶん、普段はお笑い系を描かれているんだろうと思います。想像を絶する二十年!

45.「夜中」/娯楽ないみさん

これはもうね。愛するペットと一緒に寝ている人なら誰もがうなずく、名ほっこりシーンですね。読んでる私も一緒にムフーってなっちゃいます。

布団が毛まみれになるんですけどね。こんなにかわいいワンちゃんのふわふわな白い毛なんて、むしろこちらから顔をうずめたいですよ。顔中に鼻息を感じて、うっとりしたい。耳のにおいを嗅ぎたい。もっと私を毛まみれにして!って叫びたなにを言ってるんですか、ごめんなさい。

デフォルメがいい感じに仕上がってるなあといつも思います、ないみさんの絵。少ない線でこれだけの描写ができちゃう。犬の描き方なんて、お手本になりますよね。私は猫は得意だけど、犬を描くのは自信ないです。犬を描いているつもりなのに猫っぽくなってしまう。だから私にとってもすごく勉強になる絵です。

ないみさん

ないみさんは「現実的マンガ」というシリーズマンガを描かれています。上の4コマもその中の1作品。2匹のワンちゃんなどご家族とのエピソードがないみさんのやさしい目線で紹介されているのを、noteおすすめから見にいった方もおられるのでは?どのおはなしもムフフと癒されますよ〜。

46.「目があった」/やまざきももこさん

わはは。思わず笑ってしまいますね。お団子と目が合うなんて、すごくマンガ的な発想!コマ線から団子が落っこちるなどの遊び心もあって、より楽しさが増しています。

女性の表情が豊かですよね〜。最初のコマで「さあ、食べてやるぞ」なんてちょっぴり悪い顔をしてるのに、オチでは「食べづらいっ」と情けをかけているこのギャップ。
妙な例えだけど、いかにもこわそうなヤーさんっぽい人が、雨に濡れた子犬を抱いて帰るという話のように、導入とオチに落差をつけて読者に「そうきたか!」とインパクトを与える手法は、4コマの鉄則と言ってもいいかもしれません。

作者のももこさんご自身が楽しんで描かれた思いが、この作品に表れていますね。

やまざきももこさん

ももこさんはフリーのイラストレーター、デザイナーとしてお仕事されているそうです。たとえばこの作品に、ももこさんの味がよく出ていると感じます。左の温度メーターがおしゃれ!

「みんなのフォトギャラリー」に「もものたね」のお名前でたくさんのイラストを描いてくださっていますよ。お気に入りの一枚がきっと見つかります。

47.「かわいいところ」/多多野たくみさん

こういうの弱い。にやにやします。
ヨッメとかイッヌとか言われると、私の中のオタク成分が瞬時に反応する。「嫁」だと照れるし、可愛いと思っている気持ちを表現し尽くせないから「ヨッメ」でしょ?むふふ、いいなあ。

奥さまをペンギンにたとえているところからもう、ご主人の想いが伝わりますよね。しかもあの有名なクレイアニメ「ピングー」でいうところの妹ピンガみたいに、まだちょっと幼い感じのペンギン。頰に手を当てたり、にっくじゃが〜と歌いながら踊ってみたり、なにこの可愛すぎるいきものは!ってコーフンするのも無理はない。いや、コーフンしているのは私か。すまぬ。

とにかく好きな4コマです。私の全細胞が喜んでいます。ごちそうさま。

多多野たくみさん

たくみさんのヨッメマンガをもっと読みたいな〜とウキウキしながらnote見に行って驚きました。トップ絵の画風がぜんぜん違う。別の人かと思って何度もお名前を確認しました。

創作BLを描かれているようです。私も好きだから読ませていただきましたが、ほんとびっくりした。以前note編集部のおすすめから読みに行ったマンガもありました。この方だったのか!ヨッメはほっこりに合わせて描いてくださったのだとしたら、とてもありがたいことです。

48.「どんなに頑張っても、マイナスな才能」/百瀬七海さん

こちらは「#文豪の挑戦」へのご応募です。
七海さんは絵に自信がないとのことで、

文豪の挑戦!ということで、文豪と呼ばれるようなレベルではないのですが、せっかく盛り上がっているこの企画、参加させていただきました。

と、普段書かれている文章までも謙遜されていますが、なにをおっしゃるウサギさん!
数行読めば「百瀬七海の作品だ」と読み手に思わせるほど確かな個性があり、情緒豊かなエッセイや小説だけでなく、美しい詩を綴ることもできる、すばらしい才能をお持ちの方でございます。

小説などもそうですが、詩や短歌を書かれる方を私は心から尊敬しています。それこそ言葉に色彩を与えるプロですよね。

七海さんの企画に「素敵な日本語で言葉遊び」がありました。

色をテーマに短歌を募集するなんて、日頃から美しい言葉と戯れている七海さんだからこそ、生み出された企画だと思います。気品あるこのお題に、トイレで考えた即席のなんちゃって短歌を送りつけたことをいまも悔やんでいる私。
七海さん、あのときはやさしい解説をつけてくださってありがとうございました。もし今度企画に参加することがあったら、紅茶をいただきながらゆっくり考察することを誓います。

いつも背筋がぴんと伸びている印象の七海さん。どんなイラストを描かれたのか気になります。

これは、現在noteとTwitterのアイコンになっている。
沖縄の「ま〜す★ストーン」で、お土産でいただいたネックレスなのだ。

百瀬七海さん

おお、ウミガメさん!さっき私がウサギを持ち出したから、カメさんで応えてくれたんですね?やさしいな!
・・・それはまあ偶然ですが、このウミガメってあれですよね。海の守り神としてハワイで大切にされている生き物。ジュエリーのモチーフとして選ばれることも多くて、私もストラップ持ってたぞ。あれどこ行ったっけ。たしか錆びついて処分した記憶が・・・。

七海さんのネックレスは、お友だちがプレゼントしてくれたそうですよ。

ちなみにいただいた色は水色。それぞれに意味があり、水色は「癒し、安らぎ」だそうだ。

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うわ!すごくきれいに輝いてる!
幸運を運んでくれるとも言われるカメさん。七海さんは癒しの神様に守られているんだなあ。

七海さんのnoteにいまトップ固定されているこの記事。

「#たったひとりの君に捧ぐラブレター」というお題で記事を書くことを提案されています。去年9月の呼びかけから5ヶ月以上経ったいまも、たくさんの書き手から誰かに向けたラブレターが届いている。ハッシュタグをたどってみてください。あなたにとって大切なあの人の笑顔が浮かんだら、迷わず一筆したためてみて。

49.「描いちゃったから、もう後戻りできないのよ」/Saeさん

文章をメインに書かれている方から、4コマ漫画へのご応募ですよ〜。

絵、描いちゃったよ・・・(パンドラの箱、開いてしまった感ある)
では、行きましょう。

Saeさん

これは、マクドナルドのハッピーセットを食べている時の私の感情をそのまま表現したものです。

とSaeさんが説明しているので、マンガのタイトルを「ハッピーセット」にしました。

パンドラの箱なんておっしゃってますが、やっぱり文章がうまい方は4コマを描いても起承転結がしっかりしています。

私の文章を読みに来たのに、という方、本当にごめんなさい。今日はおふざけのコーナーです。許して・・・。フォロー外さないで・・・。

ごまんといるフォロワーさんが去っていくのを全力で心配しているご様子。なんで?

ご本人がくわしく解説してくれているので、ちょっとそちらを拝見しましょうかね。

Saeさん

なるほど。そうか。パンドラ・・・
どうやらこのままSaeさんをそっとしておいてあげたほうがよさそうですね。

ただひとつ、どうしても気になるものがあるんですよ。

Saeさん2

緑の点線で囲ったこれね。何でしょう?私の目には計量スプーンのように見えるのです。しかも何かが盛られている・・・。

あ、わかった!塩だ!Saeさんが自宅のストッカーから持ってきたんですよ。ポテトに振りかけるのに。マイ塩!

マクドナルドのポテトってけっこう塩効いてるけど、足りないのかな、Saeさん。お体にさわるといけないので、どうぞ控えめにね。

今回もほっこり成分多めでお届けしました。

ほっこり大賞の応募作品なんだから、成分多くてあたりまえなんだけど。

あと3回。続きます。

最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。