漫画の紹介「ノオトくん」byマキタカシさん
ずーっと紹介したいしたいと思っていました。マキタカシさんの漫画「ノオトくん」。おうち時間が長くなったいまが読むチャンスです!全70話。
どこがおすすめかってね。全部。とくにお子さんがいる人には推薦課題図書にしたい。私が認定します。
ばばーん!
主人公のノオトくん。本名はナオト。小学4年生。わけあって仏頂面。
どどーん!
ナオトのパパ。心やさしい。ちょっとメタボ。
この二人を主軸に物語がゆったりと進みます。親子が住む町には、ほかにもたくさんの個性豊かなキャラクターが登場。話数を重ねるにつれて、どんどんにぎやかになっていきます。
ナオトの友達。
みんな明るくて言いたいこと言うんだけど、不器用なナオトのことをあたたかく見守っています。
生徒たちから「遮光器土偶に激似」と言われている担任。
ジャージを着ると、なぜか体型が土偶にそっくりなんです。
おまわりさんと、「ヂェヂェ」と呼ばれるおばさん。
とくにヂェヂェは、ナオトたち親子にとって欠かせぬ存在になっていきます。
ヂェヂェの身内で中華屋さんの料理人「マー」さん。
言葉づかいがあやしい理由には驚きの裏話が隠されています。
私が大好きなトウコさん。
料理にも仕事にも天才的なセンスの持ち主。親子と深い関わりを持ちます。
ほかにもたくさんの人がこの町に住んでいるのですが、個人的にどうしても外せないのがこの人。
ふきだしがピンクの社長。私も一緒にすきやき食べたい。
マキタカシさんの絵柄を見てもわかるとおり、おなはしは明るい色調で、大きな船に揺られるようにのんびりゆったりと展開します。
そう、ファンタジーなんです。不思議な物語を描いた絵本。かわいくて読みやすい漫画、なんだけど、同時にこれは海のように大きくて深くて切ない話でもあるのです。ナオト少年が「ありがとう」を「おりごとう」と言う、その奇妙な言葉づかいの謎が少しづつ紐解かれていく中で、次の話に進もうとタップする指が何度もとまってしまう。とても豊かな愛にあふれるおはなしなんです。
マキタカシさんが1年半かけて完成させた「ノオトくん」全70話。いっぺんに読み進めるのがもったいなくて、私は10話ずつ、一週間かけました。みなさんにもぜひ読んでいただけたら嬉しいな。
マキタカシさんへあらためて。こんなに素敵なおはなしを読ませてくれて、ありがとうございます。
いま連載中の「はにケンさん」もたのしみにしています。(はにわ好き)
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。