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漫画の紹介「ノオトくん」byマキタカシさん

ずーっと紹介したいしたいと思っていました。マキタカシさんの漫画「ノオトくん」。おうち時間が長くなったいまが読むチャンスです!全70話。

どこがおすすめかってね。全部。とくにお子さんがいる人には推薦課題図書にしたい。私が認定します。


ばばーん!

(1)ナオトのコピー

主人公のノオトくん。本名はナオト。小学4年生。わけあって仏頂面。


どどーん!

(1)パパのコピー

ナオトのパパ。心やさしい。ちょっとメタボ。


この二人を主軸に物語がゆったりと進みます。親子が住む町には、ほかにもたくさんの個性豊かなキャラクターが登場。話数を重ねるにつれて、どんどんにぎやかになっていきます。


ナオトの友達。

(25)友達

みんな明るくて言いたいこと言うんだけど、不器用なナオトのことをあたたかく見守っています。


生徒たちから「遮光器土偶に激似」と言われている担任。

(3)土偶似の担任のコピー

ジャージを着ると、なぜか体型が土偶にそっくりなんです。


おまわりさんと、「ヂェヂェ」と呼ばれるおばさん。

(4)おまわりさんとヂェヂェ

とくにヂェヂェは、ナオトたち親子にとって欠かせぬ存在になっていきます。


ヂェヂェの身内で中華屋さんの料理人「マー」さん。

(7)マーさんのコピー

言葉づかいがあやしい理由には驚きの裏話が隠されています。


私が大好きなトウコさん。

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料理にも仕事にも天才的なセンスの持ち主。親子と深い関わりを持ちます。


ほかにもたくさんの人がこの町に住んでいるのですが、個人的にどうしても外せないのがこの人。

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ふきだしがピンクの社長。私も一緒にすきやき食べたい。


マキタカシさんの絵柄を見てもわかるとおり、おなはしは明るい色調で、大きな船に揺られるようにのんびりゆったりと展開します。

『ノオトくん』はスマートフォンで読む、縦スクロールの絵本です。奇妙な言葉づかいのナオト少年と町の人たちが繰り広げる日常が、いつしか不思議な野原へとつながってゆく、じんわりしみるファンタジー。全70話。

そう、ファンタジーなんです。不思議な物語を描いた絵本。かわいくて読みやすい漫画、なんだけど、同時にこれは海のように大きくて深くて切ない話でもあるのです。ナオト少年が「ありがとう」を「おりごとう」と言う、その奇妙な言葉づかいの謎が少しづつ紐解かれていく中で、次の話に進もうとタップする指が何度もとまってしまう。とても豊かな愛にあふれるおはなしなんです。

マキタカシさんが1年半かけて完成させた「ノオトくん」全70話。いっぺんに読み進めるのがもったいなくて、私は10話ずつ、一週間かけました。みなさんにもぜひ読んでいただけたら嬉しいな。

マキタカシさんへあらためて。こんなに素敵なおはなしを読ませてくれて、ありがとうございます。


いま連載中の「はにケンさん」もたのしみにしています。(はにわ好き)


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