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五十肩から1年/マニアック英語学習

ある日突然、左肩の関節が固まってから、はや1年。

なにしろ左腕が肩より上にまったく上がらず、服を着たり脱いだりするにも一苦労だったわけですが、1年経ったいま現在どうなっているかというと、やや回復しました。気をつけの姿勢からバンザイをやってみます。右腕の可動域を180°とすると、左腕は120°ぐらい。これを真横に向けてやったら100°程度です。横にはまだ上がりにくい。

四十肩、五十肩って、完治までに長いと2、3年かかるそうで。私もまだあと半年や1年はつきあうことを覚悟してます。まあでもいつかは治るから。「これほんとに治るのか?」と疑心暗鬼になってネットを検索しまくっていた時期に、見つけたんですよ。ある整形外科医の言葉を。「六十肩って聞かないでしょ? 50代のうちにみんな治ってるんですよ」。ブラボー、よく言ってくれた! 完治の日をおとなしく待つことにします。

こんな五十肩を抱えている私が、英語の勉強をし始めたっていうんだから驚くじゃない。あんた、その歳で? 遅すぎない? 新しい単語とか覚えられるんですか? だまらっしゃい。やるって言ったらやるんだよ。

それがねえ、勉強と言ってもただ英語に触れる環境を意識的に作っているだけなんだけど、これがけっこう楽しいの。毎日ルンルンです。「好きな教科」なんてものを30年ぶりに思い出したわ。英語と国語と美術でした、私。だから高卒で1年アメリカに行ったんだった。そんで帰国して以来、英語とはまったく関わりのない生活を30年続けた結果、当時身につけたはずの英語力をほぼすべて失っていまに至ります。

まあでも「昔取った杵柄」ってのは何年経っても体の中にうっすら残っているもので、居酒屋で隣り合った見知らぬ外国人に酔った勢いで話しかけるぐらいのことはやります。相手も加減してくれるおかげで言ってることは大体わかる。けど自分の口から咄嗟に英語が出てこないので、「あーなるほどね」「へえ〜」なんて日本語で相槌打ったりするんですが。

なんかでもやっぱりもうちょっと英語わかるようになりたいよなあ、とはずっとぼんやり思ってて、数年前にiPhoneやアプリゲームの言語をEnglishに変えてみたこともあったんだけど、そのときは長続きしなかった。あまりにも不便で。

それがいま、なんら不自由に感じることなくEnglishに親しんでます。iPhoneの設定もそうだし、PodcastもYouTubeもニュースも英語。数年前に比べて断然、英語が目や耳に馴染むようになった。一体なぜでしょう?

英語を学ぶ目的がはっきりしてるからだと思う。以前はただなんとなく「もうちょっと英語を理解したい」と感じてただけなんだけど、いまは「英語でコレがやりたい!」という目標が明確にある。その実現のために日々スキルを楽しんで磨いている。

だってさ、英語を勉強する目標が「外国人と気軽に話がしたい」人と、何かの資格のために「TOEIKで800点取りたい」人とでは、取り組む内容がまるで変わってくるじゃない? だから以前の私みたいに「英語力を上げたい」というぼんやりした気持ちだけだと、何からどう始めたらいいのかその方法なんて見つかりようがないよね。

いまの私は違うのさ。生まれ変わったんです。そう。英語でしたいことがある。はっきりくっきりある。それは!

英国コメディ番組を隅から隅まで理解したい!!


享受したいのです、イギリスのお笑いを。あのよく練られたドラマ性の高いコメディの数々を、もっと深く英語そのもので楽しみたい。その実現のためにいま私が取り組んでいることについて、ざっと書きたいと思います。

ちなみに私の英語学習欲をこれでもかと掻き立てたのは、涼雨零音さんのやっているスタエフ番組『酔いどれタワゴトーク』でした。エピソード#745の中で、その学習法が詳細に語られているので、興味のある方はぜひお聴きください。英語初心者だった零音さんが、1年間でどうやって「洋画を字幕なしで9割理解できるようになったか」その謎について低音イケボで惜しみなく語ってくださいます。

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