俺の上司は右近ちゃん

俺の上司は右近ちゃん(フィクション)

「だからぁ…無理なんだってぇ…」目の前で酔いつぶれてる狐耳の美少女アバターを纏ったおっさんは俺の上司だ。

俺は”ゆかりねっと”という自分の声を合成音声に変換するソフトでボイスチャットをしながらVRChatを楽しんでいる。合成音声だから、声からリアルの人物像を想像する事は不可能だ。アバターはキッシュちゃんを使っている。

そして、VRChatで開催される飲み会のイベントに参加した時の事だった。

右近ちゃんアバターを纏って、右手に酒瓶を持って、丁寧に酔っぱらってるアニメーションを再生しながらお酒を飲んで社会の愚痴を言ってる人が居た。話し方の特徴に覚えがあり、あまりにもピンポイントな話の内容から察するに…

目の前に居る狐耳の美少女は俺の上司だという事が判明してしまった。

打ち明ける間もなく俺は”ゆかりねっと”の合成音声で相槌を打ってゆく。上司の恋声ボイスを通じて、日々の苦労が語られてゆく…

「だってさぁ…納期を早くしろっていったって、どんだけ加工を詰めても郵送はどうにもならないじゃぁん…新幹線で持って行け!って、そんな事ばかりしてたらおかしくなっちゃうよぉ…」

上司、ちょっとピッチが高めだ。

「だから、飲むんだ…私は飲むんだ…」

この後、なあなあになって上司からのフレンドリクエストを許可してしまった。ブロックするわけにもいかないし、外すのも気まずいし…そんなこんなで、右近ちゃんの上司と一緒に現実とVRを行き来する日常がはじまった。

みたいなVRCお漫画が読みたいなぁという妄想。

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