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監督の自己紹介

この記事は2020年春に執筆しました。現在は2023年夏の公開に向けて映画続編「REUNION:02」の制作がスタートしています。

三門プロダクション 2022.9.8

はじめまして。三門プロダクション代表の北御門 潤(きたみかど・じゅん)です。25年ぶりの映画制作プロジェクト開始にあたり、制作日記としてnoteを始めました。普段は株式会社アーキテクチャーという広告制作会社の社長をやっています。
学生時代からの僕の創作活動を熟知している旧友が略歴を綴ってくれました。少し気恥しいですが、自己紹介に変えさせていただきます。

【略歴】
1968年、北海道生まれ。少年時代から才能に恵まれ、多くの実写/アニメの自主制作映画を監督する。高校を首席で卒業後、旧帝大のひとつである名門・北海道大学にただ一人現役合格、のちに青春の叫びとともに中退。IT時代の黎明期からWebコンテンツの重要性をいち早く見抜き、2000年代にはWebを得意とする広告代理店/製作会社(株)アーキテクチャー(東京)にて、ディレクター/プロデューサーとして辣腕をふるう。現在、同社の代表取締役社長。2020年、映画制作のため三門プロダクションを立ち上げ、社長業との両立を目指す。夢から卒業できない中年男子。首都圏在住。

【クリエイターとしての横顔】
北海道小樽市生まれ。二十代はじめまで主に札幌で育つが、少年時代の一時期を神奈川や千葉など関東で過ごしている。どさんこの純朴さと、都会っ子の軽快さを併せ持つ。
十代前半からアニメーション制作を始め、中学卒業までにセル画アニメを含む50本におよぶ作品を作り出す。高校時代は実写映画の監督・制作、SF/特撮や青春ラブコメディ映画で学園祭で人気を博す。同時に小説執筆やPCゲームプログラミングにも興味を持ち、特にPCゲームは商業誌に掲載され、その編集部でゲーム大会が自然発生するほどウケたという。既に恵まれた才能をぞんぶんに発揮しているが、題材は少年らしいそれにとどまる。
大学入学後は、自ら慟哭しがたい相克を胸に抱えながら、映画監督としてはそれまでのSF/特撮路線に加えて、人間ドラマも手掛け、若者の心の葛藤を描いた「DREAM SHAPE」や、アイスクリーム売りの青年とバンドデビューを目指す女の子の青春を描いた長編「夜明けの鼓動」などは地元のテレビ局に取り上げられ、評価を得る。この時期の出演者に、現「劇団偉人舞台」代表の我孫子泉らがいる。
叫びを胸に、ポケットに大志をひそませて、大学を去った後、東京や札幌で様々な職種を経験。特に、ドキュメンタリービデオのカメラマンとしては、堪能な語学力も手伝って、国際的に活躍する。まだIT黎明期だった頃にWebサイト「COOL CAT ICONS」で発表した猫のイラストや漫画は、ロサンゼルスタイムズに紹介され、オーストラリアでは商用利用され、27か国からファンレターが届けられるなど国際的な人気となる。
2000年代より、(株)アーキテクチャーにて、ディレクター、プロデューサーとして、Webコンテンツや映像による広告媒体などの製作を手掛ける。企画力が認められてのヘッドハンティングだった。現在は同社の代表取締役社長として辣腕をふるい、最近では年間に100コンテンツを製作する多忙ぶりである。
しかし、多忙さの反動として、一時休職をとったことがきっかけとなり、映画監督としての自身が首をもたげ始めた。再び映画制作へ舵を切ろうとしている。

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【映画監督としての傾向】
これまでの作品として多いのはSF。SFは面倒くさい舞台設定や状況説明がどうしても必要になるジャンルだが、それに鍛えられたのだろうか、ストーリーテリングは非常に上手い。物語を見失わない監督であり、情緒的であっても物語がおざなりになる作品はほとんどない。これは人間ドラマなど他のジャンルを手掛けた時にも活きている。
時折、ミュージックビデオのような、躍動的なカメラワークを見せ、それを得意とする。セリフに頼らず、映像で表現しようと努力する。ただし、予算が許す範囲で。
作品全体の雰囲気は、やや浮世離れしているようにも見えるが、それが幼稚なのではなく、上品さに転化している。たいていの監督なら泥臭くなるであろうシーンでも、品格と心地よさを感じる。多少、気障だとは言える。だが日本の監督として珍しいタイプであり、得難い長所だ。
芝居に対するダメ出しはやや甘いと感じる。演技力がいまひとつな役者について、リテイクに時間をかけたり、演出や撮り方でさまになるようごまかすことをしたがらないのかもしれない。出演者は自発的に努力すると監督に喜ばれることだろう。
多くの人生経験を経て、現在の北御門はとても気配り上手である。現場がイヤな空気になることはまずないだろう。

文責:片山祥文(友人)

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